ワイルドアマゾン展② 古代魚 魚が地球上に出現したのは5億年ほど前。化石で見つかる魚のうち、一部が絶滅(ぜつめつ) せずに現在まで代々 生き続けている魚のことを 「古代魚」 と呼びます。 アマゾン川に古代魚がすんでいるということは、 アマゾン川もまた、 古代から流れ続けてきた証拠(しょうこ) といえます。今回はアマゾンで見られる古代魚を紹介します。 太古の昔から姿を変えずに生き続ける 大きく独特な形と美しい色も不思議 レピドシレンは、 魚類と両生類 (イモリ、 カエルな ど) に分かれて進化する前の姿を残した 「肺魚」 (はいぎょ) の仲間です。 肺魚は恐竜 (きょうりゅう) アロワナの仲間は恐竜時代のジュラ紀に出現した古代魚で よりも昔の、 4億年前から出現し、 全世界から100 す。熱帯地方の淡水(たんすい) に多くの種類が生き残ってい 種類ほども化石が出ていますが、 現在生き残って ますが、仲間の化石は日本でも発見されています。舌に骨が いるのは南米1種、 オーストラリア1種、 アフリカ4 通っていることや、大きな厚い鱗(うろこ) をもつことなどが特徴 レピドシレン 種の6種だけです。 (とくちょう) です。全長90cmになる大型魚です。大きな上向き 全長1mを超(こ) える大型魚で、昆虫(こん アロワナ の口で昆虫や小魚を食べます。 ちゅう)、 エビ、 貝などを食べます。歯は貝殻(かいがら) も砕いてしまうほど頑丈(がんじょ う)。魚の仲間ですが肺呼吸をするので、水面で息つぎをしないと死んでしまいます。乾季 に沼(ぬま)地などに取り残された時には、泥(どろ) を固めた小部屋を作って休眠(きゅう ピラルクーはアロワナの仲間ですが、 こちらは全長3mを超える巨大 みん) し、生き延びることができます。子どもはウーパールーパーのような、 エラが体外につ 魚です。 ナマズの一種「ピライーバ」 などと並び「世界最大の淡水魚」 き出た外鰓(がいさい) があり、両生類とのつながりをうかがわせます。 と呼ばれています。子は真っ黒ですが、大きくなると体の後ろ半分が赤 くなります。名前の 「P i r a r ucu」 も、 インディオの言葉で 「赤い魚」 を意味 教えてくれた人 長崎市科学館 業務グループ 樋口一成さん しています。鱗は大きくて厚く、 ザラザラです。舌にも 「おろし金」 のような 「開催(かいさい)中の 「ワイルドアマゾン展」 。 日本初公開生物6種や 骨が通っています。小魚を瞬間(しゅんかん)的に吸いこんで食べます。 ピラニア18種のほか、 アマゾン危険生物など貴重な生物を展示して ) 食用になるほかに、鱗は靴(くつ)ベラや爪(つめ) やすりに使われま (アラパイマ います。 みなさん、 ぜひ遊びに来てください」 ピラルクー す。漁がさかんに行われるため、 アマゾン川では数が激減しています。 所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時 (8月31日までの土、 日曜は∼18時)
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