卒業特集号①

平成28年 3月後半号
●下山小だより
卒業生のみなさんへ
校長 竹内 昭博
頭のよさとは
「Continue」
教頭 平木 順子
級訓「絆」
六年担任 森 綾子
卒業生のみなさん、ご卒業おめでと
友哉君の明るい笑顔、興大君の真面目
に授業に取り組む姿。タイプの違う二人 うございます。
小学校の六年間を振り返ってみて、
が額田中学校でもそれぞれの個性を生
何が思い出に残っていますか。きっと
かして活躍できることを願っています。
思い出に残っていることはみんな違い
先生の好きな歌の一つに「Conti
ますね。でも、みんな同じことがあり
nue」という歌があります。五年生の ます。それは、その思い出には、誰か
鑑賞曲「威風堂々」の旋律にのって歌わ が傍にいたり、誰かと関わりがあった
れるその曲には「あきらめる?あきらめ
り
したということです。
ない?決めるの は( 自)分」
「口癖のよう
小学校六年間で、体も心も大きく成
に言う『どうせ』
」
「早いよ、自分 を( 見) 長したことと思います。できるように
切る判断」
「負けたら終わりじゃなくて、 なったことも多いでしょう。しかし、
やめたら終わりなんだよね。どんな夢で きっと一人では成長できなかったと思
も叶える魔法、それは続けること」
「でき います。そして、それは、これから先
ないからやらないんじゃない、できない もずっと同じです。
人と関わるということは難しく、最
からこそやるんじゃないの」という歌詞
が出てきます。題名の「Continu 初から上手にいくことはありません。
e」は、
「続ける」という意味です。歌詞 むしろ失敗することの方が多いでしょ
う。でも、だからこそ、人と関わって
といい「威風堂々」の取り入れ方といい、
ください。人との絆は人生の宝です。
素晴らしい曲です。ぜひ聞いてみて下さ
みなさんに、
「絆」という宝が増える
い。二人への応援歌として紹介します。 ことを祈っています。
さて、中学校三年間は
あっという間ですよ。
積極的に頑張ってくださ
いね。応援しています。
テストで百点を取ることを「頭がいい」と言うことが
嫌いです。これは「勉強ができる」ということです。
「頭
がいい」というのはそんな浅いものじゃ
ない。
「ユーモアがある」
「新たなものを生み出す」
「機転
が利く」
・・・。
いろいろな「頭がいい」があります
が、わたしの考えるいちばんの頭のよ
さは、
「人の気持ちを思いやり、行動
を起こす」ことです。
卒業おめでとう。これからも頭と体、
そして心を磨いていってくださいね。
四・五年時担任 大盛 伸也
二人だけの六年生なので初めは少し心配し
ましたが、それを吹き飛ばし、いろいろな場
面で全校児童の先頭に立って立派に活躍しま
した。いろいろな行事の準備や運営、片付け
では、最高学年としてよく頑張りました。帰
りに全力で走って国旗や校旗を片付ける姿、
交流会や集会で堂々と司会をする姿、川中小
の子たちを学区内に優しく案内する姿、給食
時にクイズを出してみんなを楽しませる姿
等、どれも下級生の手本でした。また、通学
班長として先頭に立ち下級生の面倒をみた
り、下級生に「これはこうするんだよ」と優
しく教えたりしました。
「自分に厳しく、他人に優しく」という言葉
があります。
甘えがちな自分の気持ちを律し、
謙虚さを失わず、他人を思いやる気持ちをも
って接すれば、巡り巡って、他の人が自分に
優しくなります。中学校でも頑張ってくださ
い。みなさんの活躍を期待しています。ご卒
業おめでとうございます。
卒業特集号①
光田友哉 君 卒業おめでとう
光 田 友 哉
三年時担任
近藤 和恵
廊下に墨がこぼれているのを見つけると、進ん
で拭きに行くなど、よく気がつく友哉君でした。
また、クラスのムードメーカーとして、いつもみ
んなを笑わせていましたね。きっと下山小学校で
も人気者だったと思います。額田中でも明るく過
ごして下さい。
四年時担任 原田 康成
3年生学級写真
最前列左から3番目に
いるよ
「ぼく、漢字の勉強が楽しくなって
きた」と言って、宿題をがんばって
やってきた友哉君。リコーダー練習
や掃除なども張り切ってやってい
た姿をよく覚えています。友哉君の
笑顔は、周りの人を幸せにする力が
あります。中学校でも笑顔を大切
に。
ビデオメッセージもいた
だきました。
六年生として成長できた
六年
ぼくは、六年生としての一年間、行事を通してがんばりまし
た。運動会、学芸会、マラソン大会、そして、地域の方々にも
お世話になった川中小学校との田んぼ交流。人前で話すことが
増えました。今まで、あまり気にしなかった言葉遣いに気を付
けました。地域の人や年上の人に話すときは、丁寧な言葉を使
い、年下に話すときには、わかりやすい言葉を使うようにしま
した。
また、行事のときは、率先して動くよう心がけました。去年
までは、六年生がほとんど動いてくれていたけど、今年は自分
が動かないといけませんでした。人のために動くということは
難しかったです。注意してもぼくの言葉を聞いてくれないとい
うこともたくさんありました。でも、配ぜんを手伝ったり、ボ
ールを片付けたりして、人のために動くと「ありがとう」と言
われることもありました。
お礼の言葉を聞くと、心が温まってうれしくなりました。人
から尊敬されるような人に成長していきたいです。
一年時担任 平岩 美智子
笑顔が素敵
「先生あのね、ぼくねえ」から始まる
友哉君のお話を聞くのがいつも楽しみ
であり、癒しでもありました。こちら
も自然と微笑んでしまうような素朴な
笑顔で、いつも友達に囲まれていまし
たね。中学校でも周りの人を大切にし
て、笑顔でがんばって下さい。
二年時担任 柵木 舞
いつもにこにこ友哉くん。授業にもは
りきって取り組んでいましたね。図工
の授業では、自然の枝や落ち葉を使っ
て、立派な作品を作りましたね。覚え
ていますか?卒業おめでとうございま
す。中学でも何事にも一生懸命取り組
んでくださいね。
2年生の友哉君
杉浦興大 君 卒業おめでとう
下山小学校だからこそできた経験
六年
杉 浦 興 大
荻野 勝夫
杉浦興大くん,光田友哉くん,ご卒業おめでとう
ございます。
下山小から常磐小へ来てから,早いもので三年が
経ちます。大ちゃんが二年生のとき,一・二年の複
式学級を担任したことをとても懐かしく感じます。
大ちゃんが,一番上のお兄さんとして,下山小の
全 校 の み ん な を きちん と ま と め て い る姿を 先 生 は
夢で見ました。もう一人の友哉君と一緒に,がんば
っている姿,とても格好よかったですよ。一・二年
複式学級のときのように,下学年の結平太くん,莉
子 さ ん の お 兄 さ んとし て 頑 張 っ て き たこと で し ょ
う。中学校へ行っても二人で力を合わせ、下山のよ
さを他地区の同級生仲間へ広めていってください。
これからも応援しています。
二年時複式担任
ぼくは、下山小学校に入学したとき、一人でした。大きな
お兄さんやお姉さんに見られて、先生に大きな声で名前を呼
ばれて、怖くなって泣いてしまったことを覚えています。こ
んなぼくだったけど、下山小のみんなは学年に関係なく遊ん
でくれました。高学年についていくのは大変だったけど、知
らないことを教えてくれて、とても楽しかったです。
だけど、いやなこともありました。学年で一人だから、何
でもぼくがやらないといけませんでした。ほかの学年は順番
でやっているのに、ぼくの学年はいつもぼくでした。他の子
がうらやましく思ったときもありました。でも苦手なことが
あれば、ぼくができるように先生が工夫してくれました。ぼ
くが緊張しているときは、みんなが声をかけてくれました。
この下山小だから、一人だったから、いろいろな経験がで
きたんだと思います。ぼくなりに考え取り組み、たとえ失敗
したとしても、その一つ一つがぼくの自信になりました。こ
の下山小で学んだことを中学校でも生かしていきたいです。
一年時担任 鈴木 敬次
興大君 卒業おめでとう。
興大君、新一年生、たった一人でした。
下山小で 一人 だけの 新 入生は、 初めて
じゃなか った かな。 さ みしいだ ろうな
と先生は思ったよ。でも、興大君は、元
気でいつ も笑 顔でし た 。運動も 大好き
で、走る こと 、サッ カ ー、ドッ ジボー
ル、何でも得意でした。二年生と一緒に
保久川に 魚を つかみ に 行き、土 手の菜
の花を花 束に して先 生 にくれま した。
今は二人になったのかな。よかったね。
中学校に行っても、君らしく、自信をも
って堂々 と生 活して く ださい。 卒業お
めでとう。
4年生の終
業式。2学
期の反省を
堂々と発表
6年生代表として
入学式で「歓迎の言葉」
右の写真は三年前に、校歌の演奏の仕
方 を 当 時 の一 年 生 に教え て い る 様子 で
す 。 覚 え てい ま す か?下 山 小 学 校の 中
心 と な り 、自 分 に できる こ と を 見つ け
活 動 す る 頼も し さ を感じ ま し た 。そ し
て、三年後…。あのときよりもさらに立
派 に な っ たこ と で しょう 。 四 月 から は
い よ い よ 中学 生 。 たくさ ん の 仲 間と 出
会 い 、 い ろい ろ な 経験を 重 ね て いき ま
す。どんな時も、自分から行動できる人
に な っ て くだ さ い 。三年 前 に は でき た
のですから、きっと大丈夫ですよ。
卒業おめでとう。
三年時担任 市川 じゅん
1年生に鍵盤ハーモニカを
教える、3年生の興大君
2年生の学級写真
1年生の2人と一緒に
前向きに
主事
前田 泰寿
金 卒業式
木 修了式
火 入学式準備
水 入学式・始業式
金 学区歓送迎会
山桜を愛でる会
9日 土 準備
社教委員会総会
交通少年団交通安
全パレード(5・6
10日 日 年参加 12:25学校
発)
山桜を愛でる会
11日 月 給食開始・退任式
今後の予定
副担任 三浦 愛一朗
4月前半号で、3月18日の卒業
式の様子をお伝えします。
平成二十六年度教頭
鈴木 一生
光田友哉君、杉浦興大君、下山小学校卒業おめ
でとう!
けっこう言い合っているときもありましたが、
一人ではなく、二人だからこそ競い合い、磨きあ
うことができたと思います。二人だったから、友
哉君は最後まで頑張れる強い人になれた。二人だ
ったから興大君は豊かな素敵な人になれた。二人
だったから下山小を支えていくことができた。中
学校ではクラスの人数はとても多くなります。い
ろいろな子がいます。誰かがやってくれるだろう
いう気持ちをもたず、せっかく培ってきた二人の
下山小を支えた力をなくさないで、良いと思った
ことは実行する二人であってください。
二人だったからこそ
友哉君、興大君、ご卒業おめでとうございます。下
山小学校のリーダーとして頑張る姿がかっこ良かった
です。一年間ほんとうにお疲れさまでした。六年生の
二人は、面倒見がよく優しさをさりげなく表現できる
子たちでした。年下の子たちが安全に学校生活を過ご
せるようにいつも気を配ってくれましたね。
興大君と話していると、先生は何だか温かい気持ち
になれました。友哉君は朝のあいさつで爽やかな声で
働きかけてくれたね。二人のおかげでいつも気持ちよ
く過ごすことができました。ありがとう。そんな人の
ことを考えて行動することのできる二人は立派だと思
います。額田中学校での二人の活躍に期待しています。
二人のリーダー
3月
18日
24日
4月
5日
6日
8日
創造することの大切さ
教務主任 中島 純一
友哉くん、興大くん、卒業おめでとう!
二人は六年生として、いつも下級生をひっ
ぱっていってくれました。給食の準備・片
づけでは、よく周りをみて自分の当番では
ないときも、食器を運んでくれたり、机を
ふいてくれました。いつも「さすが、六年
生!」と思っていました。ありがとう。こ
れから、寮での生活や部活動等初めてのこ
とばかりで、つらいこともあるかもしれま
せんが、自分の体と心を大切にして、自分
に自信をもって頑張ってください。
周りをよく見て動く
養護教諭
夏目 鮎奈
君たちが四 年生の時 に 、図工の授 業を通して
友
哉君、興大君、卒業おめでとうござい
関わってきましたね。図工では、いろいろなもの
ま
す。昼放課や帰りの時間にサッカーを一
を作ったり描いたり し ました。そして作っ て は
緒
にしましたね。ボールを必死に追いかけ
壊したり、描いては 消 したりしたこともあ っ た
る
姿や、負けた時に真剣に悔しがっていた
と思います。このような行為は、けっして無駄な
姿
が思い出されます。
ことではないと思い ま す。実はとても大事 な こ
四月から中学生になります。楽しいこと
となのです。どうして大事かと言うと、作ってい ばかりではなく、うまくいかないことがで
く段階で、無駄なことを繰り返しながら試行錯 てくると思います。ものごとを前向きに考
誤するうちに、いろいろなことを「創造」するか えましょう。うまくいかないからといじけ
らなのです。
るよりも、うまくいくにはどうしたらいい
また、ものを作ることだけではなく、人と接
かを考えた方が、そのあとの結果が変わっ
する中でも、自分の言葉や行動が、相手にどの
てくるはずです。
ように伝わるのか考えることも「創造」だと思
います。人に対して言った事、やった事を、自
分ならどう感じるか考えることが大切です。こ
「
お
疲
れ
様
で
す
」
と
い
う
声かけ
ういった力があれば、相手に嫌な思いをさせた
校務員
春原 陽一
り、傷つけたりすることは少なくなると思いま
友哉君、興大君、ご卒業おめでとうござ
す。そうすれば、お互いをもっと理解しあえる
います。私が作業をしているとき、よく「お
はずです。
いよいよ君たちも中学生です。失敗を恐れず、 疲れ様です」と声をかけてくれたことがう
れしかったです。さりげなく声をかけられ
何事にもチャレンジしていってください。
る、そういうやさしさは相手の気持ちをや
わらかくしてくれる魔法になると思いま
す。たくさんの友達をつくって充実した中
学校生活をおくってくださいね。
絵:中島純一