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横浜イクメンスクール第四回講座
「小児ファーストエイド」
講師:赤穂貴之(ワコー商事 救急救助マネージャー)
 今話題の熱中症
・身のまわりの危険の存在に気づこう。
 子どもののどに物が詰まったら
・意外と症例も多い。ほっておけば心肺蘇生法が必要になる。
 パパ! AEDってなに?
・AEDの解説。父親として知っておかなければ恥ずかしい。
<AEDを用いた成人の心肺蘇生法>
~マネキンと DVD を使用した実地トレーニング~
 主に市民が行う一次救命処置の手順
※心肺蘇生フローチャートは3ページを参照
 心肺蘇生をはじめる前に
 緊急事態に気づき、行動を起こす
 安全を確認する
 感染防護具を準備する
 心肺蘇生の手順
1)反応を確認する 「大丈夫ですか?」「わかりますか?」
2)応援を要請する 「だれか来てください!」「あなた、119 番に通報してください」
3)気道を確保する
4)呼吸を確認する 「見て・・」「聴いて・・」「感じて・・」
5)息を吹き込む ~人工呼吸
6)胸の真ん中を圧迫する ~胸骨圧迫
7)胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ・・胸骨圧迫:人工呼吸=30:2
 AED(自動体外式除細動器)の使用
1)AEDの使用手順
①電源を入れる
②電極パットを貼りつける
③心電図の解析
④ショックボタンを押す
⑤必要に応じ心肺蘇生を再開する
2)小児(1 歳以上 8 歳未満)に対するAEDの使用
※1 歳未満の乳児にはAEDを使用してはいけません。
 気道異物除去
1)背中をたたく(背部叩打法)
 乳児の一次救命処置
1)心肺蘇生の成人との違い
①一人きりで周りに人がいないときは 119 番通報&AEDの手配をする前に・・・
2 分間の心肺蘇生を実施する。
②口対口鼻人口呼吸法・・・乳児の人工呼吸は口と鼻を同時に吹き込む
③胸骨圧迫は指2本・・・圧迫位置は左右乳頭の中心よりも指 1 本足側
※小児は両手もしくは片手で成人と同じ位置
④胸骨圧迫の深さ・・・胸の厚さ 1/3する(小児も同様。ちなみに成人は約 4~5cm)
2)乳児の気道異物除去
①片手で頭部とあごを固定。前腕にまたがらせてうつぶせにして支え、頭を体より低く保つ
②もう一方の手の付け根で背中の真ん中あたりを数回強く叩く
 質疑応答、まとめ
◇CPR(心肺蘇生)フローチャート◇
引用文献:
『救急蘇生法の指針(市民用)
』へるす出版、2006
反応なし
大声で叫ぶ、119 番通報・AED
気道を確保し、呼吸をみる
回復体位にして
普段どおりの息
している
をしているか?
専門家の到着を待つ
していない
胸が上がる人工呼吸を2回
(省略可能)
胸骨圧迫30回+人工呼吸を2回くりかえす
(AEDを装着するため、専門家に引き継ぐまで
または傷病者が動き始めるまで)
圧迫は強く・速く(約100回/分)・絶え間なく
圧迫解除は胸がしっかり戻るまで
AED装着
心電図解析
電気ショックは必要か?
必要あり
ショック1回、その後
ただちに心肺蘇生を再開
5サイクル(2分間)
様子を見守りながら
必要なし
ただちに心肺蘇生を再開
5サイクル(2分間)