港湾概要（ボルチモア港）組織 Maryland Port Administration (MPA) ボルチモア港は、メリーランド州港湾局が管理しています。予算などの重要案件は、メリーランド州運輸庁が取りまとめ、州議会での議決により決定します。また海運業界の支援等を促進するため、民間港湾関連企業の代表からなる諮問機関を持ち、各業界における労使間の関係改善、さらには業界間における問題解決や港全体としての生産性の向上を図っています。概要ボルチモア港は外洋からチェサーピーク湾を約 200km 遡上したところに位置し、首都ワシントンからフィラデルフィア一体の消費市場を背後圏に有しています。同港は全米有数の RORO 貨物取扱港で、ワレニウスウィルヘルムセンやホーグオートライナーズなどの RORO 船社が多数寄港しています。また、富士重工やメルセデスがターミナルを長期リースし完成車を輸入していることから、全米有数の完成車取扱台数を誇っています。同港の主力コンテナターミナルであるシーガート・マリンターミナルでは、米国東岸港で 2 番目の規模となる、水深 50ft(15.2m)の新バース(岸壁延長 396m・22 列対応 GC4 基)が 2012 年 9 月に供用開始されました。同ターミナルの拡張によって、ボルチモア港の年間処理能力は 100 万 TEU となり、パナマ運河拡張工事完了後 (2016 年予定)には、さらに取扱量の増加が見込まれています。シーガート・マリンターミナルダンダルク・マリンターミナル将来計画今後のコンテナ取扱量増加に対応するため、メリーランド州運輸庁は鉄道会社の CSX 社との官民パートナーシップによって、現存する CSX 社の鉄道施設の移設を計画しています。これは、同社がメリーランド州を含む 6 州及びコロンビア特別区の協力の下、連邦運輸省と共に進めるナショナルゲートウェー計画の一環で、コンテナ 2 段積み鉄道の輸送網構築及び内陸輸送施設の建設により、鉄道貨物輸送の効率化を図るものです。統計貨物量バルク貨物一般貨物合計名古屋港との交易状況 (2014 年) 輸出（トン）輸入（トン）合計 13,428,719 5,868,614 19,297,333 3,337,401 6,892,964 10,230,365 16,766,120 12,761,578 29,527,698 （出典：メリーランド州港湾局発表資料） (2014 年) ◆総取扱貨物量： 109,186 トン (Unit:F/T) 名古屋→ボルチモアボルチモア→名古屋品種トン数ｼｪｱ％品種トン数ｼｪｱ％完成自動車 37,188 69.9 石炭 53,613 95.7 産業機械 11,664 21.9 非金属鉱物 1,764 3.2 ゴム製品 1,643 3.1 製材 195 0.4 自動車部品 518 1.0 原木 135 0.2 非鉄金属 431 0.7 野菜・果物 106 0.1 その他 1,733 3.3 その他 196 0.4 総計 53,177 100.0 総計 56,009 100.0 コンテナ合計 3,886 トンコンテナ合計 2,396 トン（個数） (188 TEU) （個数） (101 TEU) 寄港状況無