アジア発米国向けコンテナ 3 月 - JILS-net

2016/4/15 Zepol/Datamyne Japan
ゼポ/データマイン 米国貿易統計分析速報・News Release
アジア発米国向けコンテナ 3 月は前年比 26%減少の 93 万 TEU
1-3 月累計ではアジア発 4.8%増、中国発 4.6%増, 世界発 5.1%増
TEU
アジア10ヵ国・地域発米国向けコンテナ輸送
月次トレンド比較 (10月~5月)
2016年3月
1,400,000
1,200,000
1,000,000
800,000
600,000
400,000
200,000
0
2015-2016
2014-2015
2013-2014
Datamye
Zepol /Datamyne (本社:米国マイアミ) は、4 月 11 日付で更新した米国税関
AMS・B/L 統計データベースを基に 3 月分アジア発米国向け海上コンテナ輸
送実績をまとめました。
それによりますと、3 月のアジア主要 10 カ国・地域発の TEU (B/L・母船積
地ベース・実入り・FROB 含まず*) は、前月から 24.6%減となり、前年同月比では
26.2%減の 93.2 万 TEU となりました。 前年 3 月が米国西岸混雑の影響で前
年比 32.8%の大幅増だったため減少幅が目立ちますが 1-3 月(Q1)累計では前
年比 4.8%の増加の 338 万 TEU でした。(グラフ、表1)
一方、米国向けコンテナ世界合計3月分はアジア発の減少に対して欧州と南
米発の増加で 17.9%減の 149.6 万 TEU となり, 1-3 月(Q1)累計では前年比
5.1%増の 490 万 TEU でした。(表省略)
アジア発で前月から大きく減少したのは1位の中国発でマイナス 35.3%、
3位の台湾発はマイナス 6.6%、4位のシンガポールはマイナス 12.6%, 6
位の香港はマイナス 36.4%, 8 位のベトナムはマイナス 40.1%でした。 一
方、2位の韓国、5位の日本、7位のインドはそれぞれ 3.9%, 21%, 24.6%
のプラスでした。(表1)
1-3月累計の前年比では、中国がプラス 4.6%に対して、韓国、台湾がそ
れぞれ 11.1.%, 10.9%のプラス、日本発直航分も 2.2%のプラスでした。シン
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1
ガポール、香港、マレーシアはそれぞれ 5.8%, 11.6%, 22.6%のマイナスでし
たが、インド、ベトナム、タイはそれぞれ 8.4%, 46.2%, 26.8% のプラスで
した。
主要品目別では、1位の家具類がマイナス 35.7%、2位以下も機械類、電子
電機、自動車関連、プラステックなど、6位のゴム製品(プラス 10.9%)以
外は全てマイナスでした。
(表1A) 1-3 月累計の前年比では、家具類の 5.8%
のプラスを頭に平均 4.8%のプラスで推移しています。
また、米国主要港の TEU シエアの変化を 1-3月累計でみると、アジア
10ヵ国・地域発(表1B)、日本発直航分(表5B)それぞれの場合の前年
比から西岸揚げが増加し、東岸・ガルフ揚げは減少を示しており、西岸の回
復が確認されました。(表1B, 表5B)
表 1:アジア 10 ヵ国・地域発米国向け TEU
3 月分
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
1-3月累計
順位
アジア国・地域
3月 TEU
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
Q1 TEU
(%)
1
中国
493,013
-30.5
-35.3
2
韓国
127,411
-15.1
3.9
13.7
368,553
11.1
3
台湾
70,579
-23.1
-6.6
7.6
221,891
10.9
4
シンガポール
57,489
-31.1
-12.6
6.2
188,480
-5.8
5
日本
49,743
-12.0
21.0
5.3
128,578
2.2
6
香港
47,986
-45.3
-36.4
5.2
190,567
-11.6
7
インド
30,869
14.9
24.6
3.3
80,185
8.4
8
ベトナム
24,003
-5.7
-40.1
2.6
105,788
46.2
9
タイ
19,501
-3.1
16.7
2.1
54,277
26.8
10
マレーシア
11,224
-6.3
5.3
1.2
34,617
-22.6
931,818
-26.2
-24.6
100.0 3,380,711
4.8
アジア 10 ヵ国・地域発合計
52.9 2,007,775
前年比
4.6
Source: Datamyne
* FROB (Freight Remaining On Board =米国経由第三国向け貨物);
Zepol Japan は、アジア発米国向け(往航)コンテナ量の全体を把握する為 FROB を含めて
発表して来ましたが、今月から FROB 分を除いて米国輸入分ベースとします。
TEU統計を比較する際には、集計範囲と定義を確認することが重要です
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2
表 2:アジア 10 ヵ国・地域発米国向けTEU 3 月分
(荷受地ベース・実入り・FROB 含*)
順位
アジア国・地
3月
前年比
前月比
TEU
域
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
1
中国
544,240
-33.1
-35.3
58.8
2
韓国
68,196
-2.4
22.8
7.4
3
日本
60,406
-6.2
27.1
6.5
4
インド
54,072
3.3
18.7
5.8
5
ベトナム
50,289
-27.5
-34.6
5.4
6
台湾
43,770
-28.3
-8.4
4.7
7
タイ
35,127
-9.3
6.1
3.8
ア
30,978
-6.6
6.9
3.4
9
マレーシア
22,359
-2.1
-2.1
2.4
10
香港
16,058
-45.6
-42.5
1.7
925,494
-26.2
-24.6
100.0
インドネシ
8
10 ヵ国・地域発合計
Source: Datamyne
表3: 韓国港TS荷受け地国別 TEU
3 月分
(荷受地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
アジア国・地
3月
前年比
前月比
TEU
域
TEU
(%)
(%)
シエア(%)
1 韓国自国分
64,275
-2.7
23.4
50.5
2 中国
40,107
-34.6
-23.4
31.5
3 日本
9,653
4.9
57.0
7.6
4 インドネシア
2,664
14.3
61.3
2.1
5 ベトナム
2,055
-19.2
-37.6
1.6
127,411
-15.1
3.9
100.0
韓国発合計
Source: Datamyne
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3
表4: 韓国経由TS分・日本港別 TEU
3 月分
(荷受地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
荷受港
3月
前年比
前月比
TEU
TEU
(%)
(%)
エア(%)
シ
1
博多
2,332
5.1
57.3
24.2
2
神戸
1,204
56.1
79.7
12.5
3
大阪
1,027
10.5
43.3
10.6
4
横浜
901
43.6
33.4
9.3
5
清水
700
231.9
169.4
7.3
6
名古屋
646
-63.3
33.7
6.7
7
東京
525
16.5
62.6
5.4
8
広島
313
35.5
57.3
3.2
9
門司
286
47.0
5.3
3.0
10
徳山
213
13.3
29.9
2.2
9,653
4.9
57.0
100.0
上位10港合計
日本発韓国TS合計
Source: Datamyne
表5:米国直航分・日本港別 TEU 3 月分
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
順位
母船積港
3月
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
TEU シ
エア(%)
1
東京
18408
-9.9
17.2
37.0%
2
名古屋
10376
-19.5
33.2
20.9%
3
神戸
12775
-11.4
16.3
25.7%
4
横浜
2283
-2.3
9.9
4.6%
5
清水
3515
-4.0
41.0
7.1%
6
仙台
530
24.6
12.2
1.1%
7
大阪
1326
-26.2
19.9
2.7%
49743
-12.0
21.0
100.0%
日本発直航分合計
Source: Datamyne
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4
表 5A:日本発直航分 米国港別 TEU
3 月分及び 1-3 月累計
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
1-3月累計
順位
3月
前年比
前月比
TEU
(%)
(%)
米国上位港
1
ロスアンゼルス
2
TEU
シエア
Q1 TEU
(%)
前年比
(%)
30,535
-13.8
23.4
61.4
75,689
0.2
タコマ
9,206
-15.2
6.7
18.5
25,787
25.3
3
サバンナ
2,369
-11.8
60.0
4.8
6,465
-10.1
4
オークランド
1,659
67.7
19.3
3.3
4,772
42.1
1,571 1,631.1
-15.6
3.2
4,716
20 倍
5
ロングビーチ
6
NY, NJ
1,226
-28.0
17.0
2.5
3,559
-19.3
7
チャールストン
1,030
-5.1
164.0
2.1
2,235
-23.2
8
エバレット
858
101.8
100.7
1.7
1,564
-10.2
9
ノーフォーク
720
-23.7
22.3
1.5
2,226
-8.6
49,743
-12.0
21.0
100.0
128,578
2.2
日本発直航分合計
Source: Datamyne
表1B: アジア発直航分 米国港別 TEU 1-3月累計
(母船積地ベース・実入り・FROB 含)
1-3 月累計
順位
米国上位港
Q1 TEU
TEU シエア(%)
前年比(%)
1
ロスアンゼルス
968,706
28.7
7.5
2
ロングビーチ
748,396
22.1
7.6
3
NY, NJ
408,214
12.1
-4.7
4
サバンナ
295,106
8.7
-3.8
5
タコマ
210,383
6.2
25.4
6
オークランド
156,637
4.6
20.4
7
ノーフォーク
149,480
4.4
4.8
8
シアトル
103,600
3.1
-20.2
9
チャールストン
91,812
2.7
9.7
10
ヒューストン
59,684
1.8
-8.8
3,380,711
100.0
4.8
アジア 10 ヵ国・地域発合計
Source: Datamyne
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5
表 1B:アジア 10 ヵ国・地域発米国向け 上位品目別 TEU 3 月分及び1-3月累計
(母船積地ベース・実入り・FROB 含まず)
1-3月累計
順位
HS(2桁)
3月 TEU
品目
前年比(%)
前月比
TEU
(%)
シエア(%)
Q1 TEU
前年比
(%)
1
94
家具類
139,299
-33.1
-35.7
15.1
575,533
5.8
2
84
機械類
99,152
-18.2
-6.9
10.8
304,570
5.0
3
85
電子電機
70,569
-19.2
-19.3
7.7
248,488
12.5
4
87
自動車関連
58,756
-16.4
-3.9
6.4
179,316
3.4
5
39
プラステチック
48,729
-19.1
-20.0
5.3
169,154
9.4
6
40
ゴム製品
42,988
-8.0
10.9
4.7
127,046
12.9
7
73
鉄鋼製品
35,753
-27.2
-23.2
3.9
126,033
0.5
8
61
アパレル
34,784
-31.8
-41.1
3.8
154,950
4.1
9
95
具
26,144
-35.9
-47.7
2.8
120,600
4.4
10
64
履物
24,501
-45.8
-48.3
2.7
121,092
-2.5
931,818
-26.2
-24.6
100.0
3,380,711
4.8
玩具・運動
アジア 10 ヵ国・地域発合計
Source: Datamyne
以上
本リリースの分析は Zepol /Datamyne Japan が行っています。
分析内容と Trade Database 分析ツールの活用事例などお問い合わせ先:
Zepol /Datamyne Japan 代表 南石正和
[email protected][email protected])
Tel: 81+55-974-3670/ 090-5868-8377
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10/27/2015 Datamyne 社が Zepol 買収の形で両社統合を発表→ www.zepol.com
Global Trade Database 基盤拡大と分析ツール機能の強化を計るのが目的。
2/26/2016 から Datamyne に統合され、データベースが一本化されました。
本リリースも 2016 年1月実績から Datamyne 統計として発表されています。
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