港湾概要(アントワープ港) 概要 組織 Antwerp Port Authority

港湾概要(アントワープ港)
組織
Antwerp Port Authority
アントワープ港湾公社は 1997 年にアントワー
プ市より独立し、市が 100%出資する独立公共法人
です。アントワープ市域であるスケルト川右岸側
はアントワープ港湾公社が管理し、市域外である
左岸側はアントワープ港湾公社(物流関係)とス
ケルト川左岸公社(産業関係)が業務を分担して
おり、アントワープ港全体の経営はアントワープ
港湾公社が担っています。
概要
国際貿易のメインポート
アントワープ港は、スケルト川の河口から 65km
に位置する河川港です。同港は欧州を代表とする
港湾で、コンテナ取扱量はロッテルダム、ハンブ
ルグに次ぎ第三位となっており、港内の総取扱貨
物量の半数以上をコンテナ貨物が占めています。
欧州内輸送の玄関口
アントワープ港は、ベルギー国内のみならずド
イツ、フランス、スイスなど欧州主要地域と水
路、高速道路、鉄道で接続されており、年間約 4.8
万隻のバージ船が利用するなど、総合的な物流の
中継地として機能しています。
欧州コンテナ港として躍進
コンテナ施設としては、スケルト川右岸に 5 タ
ーミナル、同左岸に 2005 年から一部供用されてい
るドイルガンクドッグ(PSA DGD、Antwerp
Gateway ターミナル)が存在します。
港全体の年間コンテナ処理能力は、ドイルガン
クドッグで 700 万 TEU、その他のターミナルで 700
万 TEU と合計 1,400 万 TEU となっております。ま
た、今後の開発計画により 2020 年頃には合 2,200
万 TEU へ拡大される見通しです。
コンテナターミナル
スケルトン川でのバージ輸送
建設中のドイルガンクドック閘門
将来計画
アントワープ港湾公社では、2011~2025 年の長期計画として 16 億ユーロ(約 2,240 億
円)の投資を計画しています。
このうち主要なものは、ドイルガンクドックターミナルの東部同岸に位置する約 1,070ha
の土地(サフティング開発エリア)を、物流関連用地として開発する計画があげられ、その
ほか自動車生産用地や複合輸送に対応した物流施設の開発が計画されています。
また 2016 年の完成が予定されている左岸第 2 の閘門となるドイルガンクドック閘門は、
スケルト川とワースラント運河間を接続し、長さ 500m、幅 68m、水深 17.8m となる予定で、
完成時には世界最大の閘門となります(2016 年春供用開始予定)
。
統計
貨物量
(2014 年)
寄港隻数
14,009 隻(335,275,551 G/T)
項目
合計(トン)
積(トン)
揚(トン)
一般貨物
122,672,114
69,567,133
53,104,981
リキッドバルク
62,833,647
25,114,730
37,718,917
ドライバルク
13,506,321
5,546,835
7,959,486
総取扱貨物量
199,012,082
100,228,698
98,783,384
コンテナ合計
コンテナ積
コンテナ揚
個数 TEU
トン数
個数 TEU
トン数
個数 TEU
トン数
8,977,738 108,317,246
4,748,135
62,016,467
4,229,603
46,300,779
2014 年コンテナ取扱量世界第 16 位(参考:Containerisation International)
名古屋港との交易状況
(2014 年)
◆総取扱貨物量:257,366 トン
名古屋→アントワープ
品種
トン数
シェア%
完成自動車
産業機械
自動車部品
陶磁器
その他化学工業品
その他
合計
コンテナ合計
(個数)
寄港状況
無
152,085
48,986
11,153
8,295
3,839
10,746
235,104
64.7
20.8
4.8
3.5
1.6
4.6
100.0
77,685 トン
(3,629 TEU)
(Unit:F/T)
アントワープ→名古屋
品種
トン数
シェア%
その他化学工業品
その他食料工業品
ゴム製品
輸送用容器
化学薬品
その他
合計
コンテナ合計
(個数)
4,465
3,704
1,950
1,635
1,521
8,987
22,262
20.1
16.6
8.8
7.3
6.8
40.4
100.0
22,252 トン
(1,028 TEU)