「流動性選好が強まる」とは?

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「流動性選好が強まる」とは?
流動性選好とは、要するところ資産保有目的の貨幣需要、投機的動機の貨幣需要のこと
です。貨幣は流動性がとても高い資産といわれます。流通しやすいからです。こうした貨
幣への選好のことを流動性選好というのです。投機的動機の貨幣需要は利子率の減少関数
ですから、利子率が下がれば貨幣需要が増加することになります。さて、流動性選好が強
まるとは、貨幣への選好が強まると言うことです。これは例え利子率が下がらなくても人々
がより貨幣を手元に置きたがると言うことを意味します。いいですか?利子率が下がって
貨幣への選好が強まるのは普通です。
(このあたりが不明な人はテキストの貨幣需要の所を
再確認してください)これは、流動性選好が強まったとは言いません。利子率が例え変わ
らなくても貨幣に対する需要が強まることを「流動性選好が強まる」というのです。