( ) ( ) VI

交流電力
起電力、電流の瞬時値を
e
E m cos t
i
I m cos( t
)
と書けば、電圧、電流の積
ei
E m I m cos t cos( t
)
Em I m
{cos(2 t
2
) cos }
となり、これを瞬時電力という。
瞬時電力を周期Tに亘って平均すると、
T
W
1
eidt
T0
Em I m
cos
2
E eff I eff cos
Wを有効電力、EeffIeff を皮相電力、cosφを力率という。EeffIeffsinφを無効電力という。
実効電力の単位はワットでWという記号を使う。皮相電力はボルト・アンペアで VA を、
無効電力はバールで Var を使う。皮相電力は負荷に実際に消費される電力ではない見かけ
の電力、無効電力は消費しないで、電源との間でエネルギの授受があるような電力である。
R
の関係がある。
|Z|
力率は、 cos
例題:
皮相電力、有効電力、無効電力相互間の関係を求めてみよう。
答:
有効電力 P、無効電力 Q、皮相電力 S とすると、
S
P2
Q2
VI cos
2
VI sin
2
VI
例題:
抵抗 4Ω、誘導リアクタンス 3Ωの直列回路に電圧 200V を印加したとき、回路の皮相電
力、消費電力及び無効電力を求めよ。
答:
回路のインピーダンスの大きさは 5Ωとなるので、電流の大きさは 40A。皮相電力は、8kVA
となる。力率は、0.8 となるので、消費電力つまり有効電力は、6.4kW、無効電力は 4.8kVar
となる。