ラグビー部ミステリーツアー第3弾レポート レポーター ラグビー部3年 嶋津 拓人 文武両道を部是とする我がラグビー部では、昨年の11月 15日(土)に旧1年生の部員を中心として、東大キャンパ ス見学を実施しました。その噂を聞いた新3年生とその保護 者の皆さんから、是非再度大学見学を企画してほしいとの声 が上がりました。そこで海野先生と相談の結果、今回、新2・ 3年生対象の大学ミステリーツアーを実施することとなりま した。 6月6日(土)午前中の授業が終わって、さあ出発です。 先生から指示された最初の駅は「京王多摩センター駅」。そ こに向かうとさらに指示があり、多摩モノレールに乗り込み ました。着いた駅は「中央大学・明星大学駅」です。やっぱ りネという雰囲気が部員たちの間に 広がります。そうです。今回の大学訪 問は予想通り中央大学(以下、中大と いう)多摩キャンパスです。なぜか。 それは今年、我がラグビー部の先輩が2名も中大に進学して いるからです。駅舎を出るとすぐ、大学の構内です。目の前 に、緑のキャンパスに白亜の巨大な殿堂が聳えています。ま るで異次元の空間に紛れ込んでしま ったようです。まさに、現代のマチュ ピチュ。そこにN先輩M先輩が登場。 本日の案内役として先生から指名が あったとのことです。やはり、私たちの読み通り。しばらく 見ない間にお二人ともすごく大人びていました。しばらく皆 で大学キャンパスのスケールの大きさに唖然としていると、 海野先生が大学キャンパスの方から登場。「全員いるな。よ し行くぞ!」との先生の掛け声で、白亜の要塞に突撃です。 「勝手知ったる他人の家」のように先生はキャンパスを進み、 3号館と表示されている建物の中に入っていきます。教室の 中に案内されると入学センターの課長さんが待っていて下 さいました。教室には赤い袋が人数分置かれています。お菓 子でも入っていないかなとよく見てみましたが、残念ながら 全部、大学の資料でした。中に入っていた受付票に必要事項 を記入したところ、3年生全員に無料で願書を送って下さる とのこと。はっきり言ってラッキーです。中大を受験予定の メンバーは特に大喜び。 二人の先輩を講師とした大学受験ガイダンスが始まりま す。私が思っていたより皆真剣に話を聞いて、積極的に質問 します。先生から指名されて自分も質問したのですが、余り の下らない質問内容に一同ブーイングの嵐。受験の勉強方法 や志望校決定の仕方、部活と勉強との両立の苦労や塾の話な ど、一時間余りの大変貴重なガイダンスとなりました。 続いて2グループに分かれてキャンパス見学です。先輩た ちのキャンパス案内があまりにも上手なので、不思議に思っ ていると先生が種明かしをしてくれました。何と本日午前中 にあった大学主催のガイダンスツア ーに先輩たちは研修名目で参加され たとのこと。通りで上手なわけです。 まずは、東大の赤門に対抗する中大 のシンボル白門モニュメントへ。文字通り白い門が中大の駿 河台時代を彷彿させながら威風堂々とキャンパスに鎮座し ています。ここで、大学フリークの先生が白門の由来を説明 してくれました。旧中大駿河台校舎の南門がここに移設され ている白門であり、これが赤門に対抗する中大のシンボルだ」 とのこと。「現在、中大多摩キャンパスの建物が白く、デッ キ通路が赤いレンガ作りになっている のは、『中大の若人よ。赤門を踏み越 えて、わが白門に集え。』」という意 味も込められているらしい。凄い対抗意識ですね。続いて、 大講義棟を経由して通称「ラバーズヒルズ」へ。むさ苦しい 男二人でポーズを決めてみましたがいかがでしょうか。私た ちが騒いでしまったため、近くに座っていた本当のカップル が迷惑そうにどこかへ消えてしまいました。すみませんでし た。 さて、次はあの有名な炎の棟です。 司法試験や国家公務員試験・公認会計士 試験合格を目指す強者どもの学び舎です。学生一人一人にロ ッカー・机が準備されて、いつでも勉強ができる 環境が保障されているとのこと。先輩達もその詳 細はまだよくわかっていないようでしたが、利用するのに 30倍の倍率という噂もあるそうです。普通、大学立ち入り が厳しく制限される大学入学試験期間中でも利用者は立ち 入りと勉強ができるとのことで、大学側のバックアップ体制 もしっかりしている様子。でmp、大学入学してからもそん なに勉強するなんて凄すぎます。さすが、資格の中大ですね。 それにしても広大なキャンパスです。TDYとほぼ同じ広さと のことですが、アップダウンがある分だけ移動が大変です。 これじゃ毎日、本当に良い運動になるはずです。 汗をかきながらようやくヒルトップの図書館に到着しま した。200万冊の蔵書を誇る日本有数の図書館だそうです。 残念ながら、許可を受けていなかったので入 口からの見学となりました。過去に入った経 験のある先生によるとロゼッタストーンの複 製も置かれており、とてもアカデミックな雰囲気が漂ってい るらしいです。外から見える自習コーナーで何人もの大学生 が黙々と勉強をしている姿が印象的でした。 さあ、いよいよ本日のメーンイベントの一つ、中大名物ヒ ルトップ食堂に突撃です。座席数3000席の巨大食堂で、隣 の明星大学の学生もよく食べに来るほど安くておいしいと の前評判。4階には寿司コーナーもあるそうですが、本日は 土曜日の午後のため既に閉店。一階の生協食堂のみの営業で した。前回のツアーで東大赤門ラーメンを食べることの出来 なかった新2年生のリベンジに意味を込めてみんなで通称 白門ラーメン(豚骨ラーメン)にチャレンジ。 値段の割には美味しいーーーーーーー。この食堂の存在で 中大進学を決めた受験生がいたという都市伝説も十分納得 出来ます。しかし、大学フリークの先生がそんな感動の雰囲 気を一気に壊して、一言。「やっぱり 赤門ラーメンの方が数倍うまいな!み んなで東大に受かって赤門ラーメンを 食べよう!」 ラーメンを食べ終わった部員が楽 しみにしているのが、恒例となりつつ ある先生からの差し入れです。首都大 学のツアーではハーゲンダッツのア イスクリームのプレゼントがあり、今回のツアーでもあらか じめ生協でアイスを売っているのを先生が確認していたの で、大いに期待したのですが・・・・・・・・・・。何とキ ャンパス見学中に営業時間が過ぎて売店が閉店してしまい ました。残念ですが、次回に期待しています。 今回の大学見学では、先輩たちの貴重なお話が聞けたり、 大学の雰囲気を身近に感じる ことが出来たりして、大変実り の多い時間になったと思いま す。特に、これまで中央大学に 対しては「地味な総合大学」と いう印象だったのですが、その実績・実力の高さには本当に 驚かされてしまいました。(例えば、内閣総理大臣・衆参議 院議長・最高裁判所裁判長という国家三権の長を輩出してい るのは東大・京大と私学では中大のみとか、私大初の経団連 会長やAKB48で有名な秋元康も中大出身であるとか、今大 きく話題となっている安保法制の座長を務める自民党高村 副総裁が中大出身の弁護士さんであったこととか) これからは大学の雰囲気や外見だけでなく、伝統や特色、 実力もちゃんと調べて、後悔のない大学選びをしていきたい と思います。 お忙しい中、今回のツアーにご協力いただいた、中大入学 センターの大久保課長様・ガイド役を買って出て下さった N・M両先輩本当にありがとうございました。 PS また、先生が変なものに興味を持ってしまいました。 中大マーク入りの下水道マンホールの蓋です。大学特製品だ そうです。本当に良く見つけますね。先生曰く、「本当の大 学フリークはこういうものに目がない。君たちはまだ修業が 足りない。フフフ・・・。実は東大にも旧帝大マークの下水 蓋があるんだぞ。」とのこと。参りました。先生。次はどこ の大学に連れて行ってくれますか。
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