第4回 2015年1月(PDF:293KB)

第 4 回(1 月)「新年快乐」
高津 葉瑠香
新年あけましておめでとうございます。皆様いかがお過ごしでしょうか。
保定市は雪が降らず、まるで長野の寒すぎる秋のようです。冬が来た感じがしないので
す。
今回のタイトルは中国語で「新年おめでとう」の意味です。私はお正月を初めて日本以
外のところで過ごしました。家族と離れていることを少しさびしく思いつつ、寮の友達と
新年の瞬間を楽しみました。明け方、初日の出も見ることができ、素晴らしい新年の幕開
けとなりました。
今回の研修員だよりは、12 月のクリスマスパーティーと新暦の新年の様子から、中国の
(ちょっと浅い)歴史と日本への影響などをコンセプトにし、お伝えしたいと思います。
私は 12 月の 24 日、風邪を引いて寝込んでおりました。ルームメイトは友達と寮のレス
トランで開かれるパーティーのためにおしゃれをして三時頃から準備していました。
「いい
なぁー」と思いながら布団をかぶっていると生徒から電話がかかってきました。
「先生、今
本部にいるんだけど会える?」とのこと。リンゴをプレゼントしたい。とのことでした。
「な
んでリンゴ?」疑問のまま会うと一つ一つ可愛らしくラッピングされたリンゴをくれまし
た。今年の私のサンタクロースからのプレゼントはリンゴでした。
中国で「クリスマスイブ」は「平安夜」と
いいます。「平安な夜」でお祈りをする日と
いう意味です。そして「リンゴ」は「苹果」
。
「平」と「苹」は中国語で「ping」の音が一
緒なのでこの日のリンゴの名称は「苹果」か
ら「苹安果」と名を変え値段も平常時の 5 倍
ぐらいになります。2個で4元がラッピング
されると一個 10 元で売れる、というわけで
す。リンゴを売る商人にとったらすごく良い
商売になりますね。調べてみたところ日本で
も一部では「クリスマスリンゴ」として売ら
れているところがあるそうです。
リンゴを送る意味は「あなたが平安で過ご
せますように」です。たくさんのリンゴでは
なくて、1 個で十分。赤くて大きい方がいい
とのこと。24 日に友達や先生、家族、誰に送ってもいいものだそうです。昔、主に学生の
間にはやっていたそうですが、今は学生だけではなく、若い世代全般ではやっているよう
です。
「日本にはないの?」と生徒から聞かれたので彼らの中では当たり前の行事なのでし
ょう。
一体いつ頃から流行りだしたのかはわかりませんが、長野県人として思いついたのは長
野はリンゴが名産というこ
とです。青森県と一二を争う
リンゴ県ですからこのよう
な商売の方法をとり入れて
も面白いでしょう。長野のリ
ンゴはおいしいですか
ら!!写真ではひと箱に一
つのリンゴが入っています。
可愛いですよね。長野でもや
ればいいのにと思います。
元気になったのでちょっとだけパーティーに顔を出してご飯食べて部屋に戻りました。
続いて、新年のことについて。中国の新年
は旧暦の春節です。これは有名ですよね。
実は、新暦の新年は旧暦を使う国である中
国にとっては、なんでもない日と一緒なんで
す。旧暦では今年の元旦は十一月十一(日は
つかないんだそうです。)でした。日本や欧
米諸国のように、新暦の新年を祝う習慣はな
いようですが、1 月 1 日からの三が日だけ、
企業などは休みになることがあります。が、
河北大学の周辺のお店はそんなことはなく、
屋台もお店もしっかり元旦の朝から働いて
いました。
写真は、初日の出です。