1-5-1 氏名 筒泉 貴彦 所属 練馬光が丘病院 (2015 年 4 月より明石医療

1-5-1
氏名
筒泉 貴彦
所属
練馬光が丘病院 (2015 年 4 月より明石医療センター)
使用言語
日本語
対象者
後期研修医(卒後 3 年目以上)・初期研修医(卒後 1-2 年目)・学生
タイトル
医学教育のテクニック:忙しいあなたのための教育方法を教えます
内容
医学教育は医師にとって患者のケア同様、大変重要なテーマである。医学教育は医学生の時だけでなく、医師になって
も、ベテランになっても、たとえ引退が近づいていても終わることはない。それは医学自体が日々、日進月歩の勢いで成長
を続けているためである。目の前の患者に対してその時において最も適切な医療を提供するためには日々の成長が不可
欠であるからである。
しかしながら現場においては日々の診療に忙殺され、学生時代のようにもてあます時間を贅沢につかいながら本を読み
漁るようなことはできない。そのため医学教育は日々の多忙によりおろそかにされている施設も多いのではないだろうか。そ
れに加えてそもそも医学教育の仕方について本邦において学ぶ機会は非常に少なく、実際に適切な教育方法を知らな
いまま、なんとなく行っていることが散見される。教師になるために教育学部があるように、医師に教育をするために必要な
知識やテクニックを学ぶ機会があってしかるべきである。これらの能力を磨き上げ、自身の下から育て上げられた優秀な
「弟子」を輩出できるようになることが日本医療の発展につながると信じて疑わない。
今セッションでは医学教育の重要性について触れ、その方法について話し合う。臨床の様々な場面で利用できる教育の
テクニックとして昨年の ACP で取り扱ったマイクロスキルや適切なフィードバックについてシミュレーションを用いながら説明す
る。それに加えて、学習者にいかにやる気をおこさせるか、受動学習にならないためにはどうすればよいかなどの日本におい
て特有の問題点についても話し合い、改善すべき方法を探る。今回の経験を通して明日から使える後輩医師の育成法
を習得いただき、各病院での教育に活用いただければ幸いである。
参考文献:教育者としての能力 筒泉 貴彦 著
ホスピタリスト Vol 1.No 1. 2013 P.73 メディカル・サイエンス・インターナショナル