問題解説

出題の傾向
本校の入学考査は、教科書の基本的な内容を元に、標準的なレベルの
問題を出題しています。平成28年度の入学考査で出題する予定の問題
は次の通りです。
1 計算力を問う問題
2 算数の基礎的な考え方を問う問題
3 道のり・時間・速さに関する問題
4 図形に関する問題
2015 今年度の出題と解説
1
問1ではいろいろな計算問題を出題しています。①整数の四
則計算
②小数や分数を含む四則計算
問題文を読んだだけで直ちに答えがわかることなどありえませ
③小数と小数のかけ算
ん。上のポイントを実行してあきらめずに問題に取り組みましょ
問2では虫食い算を出題しました。
う。くり返し練習することでコツがつかめてくるはずです。ま
どの問題も基本的な計算ですが、途中の式を省略せずに1つ1つ
た、問1、問2は基本的な問題を出題しています。問1、問2を
ていねいに解きましょう。虫食い算については、求めた答えが正
正しく求めなければ次の問題につながらないこともあります。基
しいかどうか□の中にあてはめ、確かめ算をしましょう。
本的な問題ほど慎重に解きましょう。
2
4
④くふうをして求める計算
1次A、Bとも、問1では仕事算の考えを使う問題、問2で
三角形や四角形の面積を求める問題や、辺の長さや辺の長さ
は平均に関する問題、問3ではつるかめ算の考えを使う問題、
の比を求める問題がよく出題されています。問題の図にはいくつ
問4では定価や利益に関する問題を出題しました。この他、図形
かの線が引かれていて複雑に見えますが、各問題で指示している
に関する問題や数の性質に関する問題など合わせて7問出題して
三角形や四角形を鉛筆で太くなぞってみたり斜線をひいてみたり
います。それぞれの問題の考え方をよく理解して、同じような問
して、注目する図形を強調してみましょう。問題文に書かれてい
題をくり返し練習してみましょう。問題文をわかりやすくする図
る数値は図中に書きこんでおくと、その図から糸口がつかめるは
をかくことや問題中の図にわかっていることを書きこんで考える
ずです。とくに、問1は基本的な内容を出題しています。図形の
ことも問題を解くカギになります。
面積の求め方や角の大きさの求め方を理解しておきましょう。ま
た、問2、3、4はそれぞれ前問がその問題を解くヒントになっ
3
問題文の内容を的確に把握して問題を解くためのポイントは
次の通りです。
ていることが多いです。集中力を切らすことなく続けて解くよう
にしましょう。
[1] 速さ、時間、距離関係を式で表せるようにしておく。
[2] 線分図をかき、文中の数字を図の中に書きこむ。
また問題を解く中でわかった数字も書きこんでいく。
どの問題を解くにも計算が必要です。まずは、計算力をしっかりと身につけて、考え方が理解できた問題
は、正しい答えが導き出せるようにしておきたいものです。なぜ「計算間違い」をするのでしょう?根本的
に計算のしかたが理解できていないことも原因の1つですが、やり方がわからないわけではないけれど、正
しい答えにたどり着けないという人が多いのではないでしょうか。それは、「計算力不足」が原因です。
「わからない」のではなく「面倒くさい」という気持ちが原因ではないでしょうか?計算力アップのポイン
トは次の3つです。
①途中式をきちんと1行ずつ書く
②見直しをする
③間違った答えは消さずに、まず間違いをさがす
途中の式を書くのを「面倒くさい」と暗算だけで結果を出したり、全体の式を書かずに数字だけを部分的
に書き込んで計算したりしていませんか?そんなことを何度くり返していても力はつきません。途中式を正
しく書きましょう。それだけで計算間違いを減らすことができます。見直しをするときにも役に立ちます。
また、間違った答えは消しゴムで消さずに残しておきましょう。そして間違ったところを見つけて赤字で訂
正しましょう。自分の間違いをしっかりと受け止めて、「同じ間違いをくり返さない」という気持ちをもち
ましょう。
各単元の内容を教科書からしっかりと確認し定着させましょう。基本的な内容を何度もくり返し、ていね
いに解きましょう。基礎力が定着すると、応用問題も自然に解けるようになるでしょう。不安定な土台の上
に重いものを積み上げても、すぐに倒れてしまいます。
間違った問題は、何度も何度もくり返し解きましょう。「解けた」「やりとげた」という経験だけが、自
信になるのです。