平成27年第6号 東部地域病院だより 小児アレルギーについて アレルギーって何? 体が異物を排除しようとして過剰に反応することです。 人の体は自分の体にない異物(抗原・細菌)に反応し抗体 を作ります。そして再度同じ異物が体内に入ってくると、抗 体が異物を攻撃します。アレルギーは本来病原性のないもの に対して、体が特別な抗体を作ってしまい、さまざまな症状 を起こしてしまう現象です。 鶏卵・乳製品・ホコリ・ダニ・花粉・動物の毛など、アレ ルゲン(アレルギーの源)となる物質は人によってさまざまです。 小児アレルギーの特徴は? アレルギー症状はひとそれぞれです。 小児アレルギーは疾患が次々と現れてくることがありま す。 じんましん・アトピー・食物アレルギー・ぜんそくな × どの症状が出たり、全身性症状がみられる場合もあります。 小児期のアレルギー疾患は、成長すると治ってしまうこと が比較的多いのも特徴です。そのためには、アレルギー症状 をできるだけ起こさない状態を維持することが大事です。 原因を調べるには? 血液中にどのアレルゲンに反応する抗体があるのかを測り ます。ただし、抗体が少なくてもアレルギーが起こる場合も あり、原因食物を疑うことはできても、診断を確定すること はできません。食物アレルギーの診断では、入院して食物負 荷試験を行い判定するのが基本です。 ! 知ろう!防ごう!食中毒 食中毒は主に「細菌」と「ウイルス」が原因です。気温と湿度が高くなりは じめる梅雨~夏は特に細菌が増えやすく、食中毒が起きやすい季節です。食中 毒で命を落とすこともあります。注意しましょう。 食中毒を予防するための3つの原則 「つけない!」「増やさない!」「やっつける!」 「つけないために」 手を洗いましょう。手にはさまざまな雑菌が付着しています。調理の前だ けではなく、食卓につく前、生ものや卵をあつかう前後も手を洗うことを心 がけましょう。また、使い終わったまな板や包丁などの調理器具は、熱湯な どで消毒するのも非常に効果的です。その後はよく乾燥させましょう。 「増やさないために」 食品は低温で保存しましょう。生鮮食品は、すぐに調理するか、 冷凍・冷蔵で保存後、早めに調理し、食べましょう。ただし、冷蔵 庫に入っているからといって安心しすぎないでください。 「やっつけるために」 加熱しましょう。ほとんどの細菌やウイルスは加熱によって死滅しま す。肉や魚だけではなく、野菜も加熱して食べると安全ですが少なくとも 野菜はよく洗って調理しましょう。 ★ ★ ★ 食中毒予防は上手な手洗いから ★ ★ ★ ★ ●爪は短く切ってお きましょう ●時計や指輪は外し ておきましょう ● 洗 い 終 わ っ た ら、十 分 に 水 で 流 し、清 潔 な タオルなどでよく拭き 取って乾かしましょう
© Copyright 2024 ExpyDoc