JS技術開発情報メール №171 号掲載 ◇ ソリューション推進室からのお知らせ ◇ 禁無断転載 「今年も様々なソリューションをご提案します。」 ソリューション推進室長 佐藤 泰治 新年あけましておめでとうございます。本年も引き続きJSへのご支援・ご鞭撻のほど お願い申し上げます。 今年のお正月は全国的に暖かく、穏やかな休日を過ごされた方が多いと思います。この 暖冬ですが、昨年から続くエルニーニョ現象の影響だそうで 、遠く東太平洋の赤道付近(ペ ルー沖)の海水温が上昇すること が原因です。エルニーニョ現象が起こると、翌年には海 水温が低下して発生するラニーニャ現象がよく起こるといわれており、この 影響で日本で は空梅雨や猛暑や寒冬などが生じやすくなるようです。 特に、今冬のエルニーニョ現象は 20 世紀最大といわれた 1997 年から 1998 年に発生した「スーパーエルニーニョ 」に並ぶ 規模の高い海水温上昇だそうです ので、水関係の人間としては、空梅雨や猛暑による大規 模な水不足にも注意が必要となります。渇水対策では、節水とともに よく下水の再利用が 話題となりますが、渇水が起きてからでは 簡単には対応できるものではありません。例え ば、高度処理を実施している処理場でも、可能な用途の選定・給水方法等の問題がありま す。地震や水害などの災害に対するBCP と同じように今から渇水時の下水道支援方法も 先取りして検討しては如何でしょうか。 さて、下水道事業は効率的で持続性のある 下水道経営が求められていますが、一方では 予見性に満ち、意欲的な事業運営 もまた必要とされています。先ほどの渇水対策の例示の ように様々な社会現象に対して、下水道事業として対応できる 事項を事前に検討すること が必要ではないでしょうか。国の来年度予算を見てもストックマネージメント支援制度の 創設や下水道整備促進重点化事業の拡充など、これからの下水道事業が直面するダウンサ イジング化を想定し、下水道施設全体を一体的にとらえた上で、施設の統廃合も視野に入 れたストックマネージメント計画の策定と 同計画に基づく事業の実施 を求めています。こ れらへの対応と併せて、同時に下水道の持つエネルギーや資源などを活用して他分野での 課題解決に貢献できるのか検討すべき時代に来ていると思います。 JSでは、今回の法改正により支援機能が拡充し、施設全般の建設から維持管理まで一 貫した支援制度を持てるようになりました。今後ともJSでは、ストックマネージメント 計画の策定、ダウンサイジング対策等々、公共団体の皆様の抱える様々な課題の解決に向 け、地方公共団体の個別事情にフィットしたソリューションをご提案し、 下水道事業の支 援を全力で遂行して参ります。下水道事業にお悩みのある自治体の皆様には私どもの総合 事務所にぜひご相談いただければ幸いです。 Copyright©2016 日本下水道事業団技術戦略部
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