こんなアホな会議をやっている会社は生き残れない

今期の目標についてのある日の会議風景
社長:売上目標は1億5000万円です
新規顧客数は前年度比15%アップを目標にしたいと思います
では、専務から状況を説明してもらいます
専務:A社の売上見込みが5000万円、B社が4000万円、C社が2500万円、D社が200
0万円、残り1500万円は昨年から営業をかけている会社から数社契約を取りたいと考えて
います。
社長:専務の説明の通りだと、みなさんは少しきついかなと思っているでしょうが、昨年度からの実
績を見ても決して不可能な数字ではありません。
そこで、この目標実現のために、問題点を検討したいと思います。
社員:A社ですが、かなり要求がきびしくなっています。
他社へ乗り換えるようなことも匂わせてくるのですが。
社長:では、対A社の営業戦略について検討してみましょう。
この場合、一番ネックになっている部分を検討することが、解決の近道です。
皆さん、気がついたことがあれば、発表して下さい
社員:いくつか考えられますが、やはり価格ではないかと思います
社長:どのくらいだったら、先方が納得してくれますか
社員:そうですね、5%減であれば他社と比べても問題ないと思います
社長:5%はきびしいな。
うちの商品の良さを理解してもらったら、もっと抑えられるのではないですか。
君が顧客だとしたら、うちの商品の良さはどこだと思いますか。
社員:コンパクトで、軽量で、耐久性に優れているところです。
社長:そうですね。品質面では競合他社に勝っているはずです。
取引先にそのあたりをアピールできれば、もっと楽に売上を伸ばせると思いますが。
A社だけでなく、他社にも共通しているのではないですか。
社員:実は、その点を考慮して企画書を作成してみたのですが。
(企画書をくばる)
社長:うん、よくできている。ただ、もう少し具体的にならないかな。
社員:私もそこがポイントだと思うのですが、なかなかいい考えが浮かばなくて。
社長:技術面は、ぼくより部長が詳しいから、部長に相談してみてほしい。
いい結論がでると思うよ。
わが社も戦略的な会議ができる体質になってきたと思う。
特に、彼のように自分なりの戦略を立てて会議に臨む姿勢は評価できる。
みんなも見習ってほしい。
の部分が問題なのです。戦略の意味がわかっていない会社は、こんな会議を延々とやっています
やらないよりましですが、おそらく社内に文書を廻すだけで済む内容です。
戦略の無い会社の典型的な例です。
でも、これはまだ、ましなほうです
会議すらしていない会社は滅びます
あなたの会社は大丈夫ですか?
社内の見えるところに、こんな目標が掲げてある会社は、
要注意。 戦略の意味が解っていない証拠です。
「お客様の満足が、会社発展の源である」
「強く念じれば、必ず目標は達成できる」
「金が無ければ知恵を出せ、知恵が無ければ汗を出せ」