和田 崇 様 - 神奈川トヨタ自動車株式会社

EXECUTIVE INTERVIEW:
エグゼクティブ
インタビュー
NO.
25
このコーナーは神奈川トヨタのお客様である経営者
の方にお話を伺うコーナーです。
株式会社 丸三 代表取締役社長
和田 崇
様
相鉄線三ツ境駅前に店を構え、不動産業で40年
以上の歴史を持つ株式会社丸三。2代目として
自身の成長とともに地域の人々の暮らしと街の
発展を見守り支える、代表取締役社長 和田 崇氏
にお話を伺いました。
■ 地元のお客様の人生の転機を
お手伝い
奇しくも父と同じ26歳で継ぐことになり
ました。
―創業当時から三ツ境で営まれていた
―社名の由来を教えてください。
のですか ?
そうですね、昭和44年父親が26歳の時
に創業しました。その当時相鉄線三ツ境
駅前は砂利道で何にもないようなところ
でした。当時はすでに旅客輸送の電車と
しての駅にはなっていましたが、沿線の
宅地化が進むまでは、電車も砂利輸送を
するためだけの電車だったようです。
父は次男で最初はレストランに勤めて
いました。調理師の免許を取りに行った
ところ、宅建の資格試験もたまたまやって
いて、両方受けたらどちらも受かったと
いうことです。父は当初ここで飲食店を
やりたかったようですが、店の前の道は
当時砂利道で、飲食店をやっても商売に
ならないという周囲の反対もあり、ついで
に取った宅建の資格で不動産屋をやること
にしたようです。父方の祖父が学校の
先生をしていたので、地元の方々とも
馴染み深くこの地でならなんとかやれる
だろうと思ったようです。私は2代目で、
和田家の家紋が丸に三で丸三になって
いまして、そこからきています。
―三ツ境の魅力を教えてください。
三ツ境は相鉄線沿線の中で横浜と海老名
を結んだ地域で、一番標高が高いんですよ。
三ツ境駅の乗降客は相鉄線のターミナル駅
を除くと一番多いです。保土ヶ谷バイパス
や東名高速、首都高速なども車でアクセス
しやすく、生活しやすい街だと思います。
人口の減少化も言われていますが、ここら
辺はまだまだ人の数も多いので、これから
も魅力ある街のお役に立てればいいなと
思っています。
― この仕事を選ばれてよかったなと
思われることは?
不動産を動かす時はたいてい人生の
転機で、例えばお子さんが結婚して家族
が増えたり、その逆の場合もあります。
皆さまの人生の転機に立ち会いながら、
一生に何度もない取引に立ち会えると
いうのは、やりがいを感じるところです。
かなり昔に父親から家を購入していた
だいた方が、
「家を貸したい」
「売りたい」
と言ってくださったり、
「結婚した娘を
近くに住まわせたいけど物件はある ?」
と声をかけてくださったり、長い年月を
経てお問い合わせいただくとやっていて
よかったなと思います。
■ 人と人とのつながりと
IT 化の両立を
―思い出に残る取引を教えてください。
先日当社にて購入させていただいた
土地の契約が、とても思い出に残って
います。その土地は昭和47年に私の祖父
が売却した土地であり、売却をしてから
約40年という長い年月を経て、当時購入
してくださった方の相続人の方が、当社
に売却をしてくださいました。売主様の
土地の売却にあたっては、当社が地元で
長年不動産業を行っていることも安心
材料となったようです。
また、その土地にはもともと地元では
3D プリンターで作成した住宅模型:個性的な間取り
もインテリアも配置した模型で一目瞭然
地域のスペシャリストとして
不動産全般の相談に全力で対応
有名な幼稚園があり、私もその幼稚園で
幼き時代を過ごしました。過去を遡れば
自分の先祖が所有していた土地であり、
その土地の上にあった幼稚園が今の自分
を育ててくれました。しかも、今度はその
土地の売買に、会社の事業として関与する
ことができたわけです。長い年月をかけて
このような巡り合 わせとなったことに
私自身、非常に縁深いものを感じ、これも
私の先祖をはじめ地域の人との長いお付き
合いがあってのことだと痛感しました。
―会社を継がれた当時と今で、時代の
流れや、経済状況等でいろいろと変化が
あ る と 思 い ま す。 変 わ っ た と こ ろ と、
変わらないところを教えてください。
変わったところは急速に IT 化が進んだ
と い う と こ ろ。 や は り 凄 い で す よ ね。
検索すれば、専門的な情報を取り出せる
ようになっています。そういう意味では、
お客様が、より必要としている情報を
察 知 し て 提 供 す る こ と が で き な い と、
お客様から信頼して頂くことが難しくなって
います。
変わらないところは、カード番号だけ
入力すれば商品が届くインターネットの
買い物と違って、お客様と会ってお話を
することだったり、書面のやり取りを
交わすことです。この書面のやりとりも
業 界 で は IT 化 が 検 討 さ れ て い ま す が、
私個人としてはそこはこれからも変わら
ないんだろうなと思います。当社の場合
は絶対に取引する場合は直接会うという
ことを前提にしています。人と人との
つながりは変えないように心がけています。
■ 地域密着・少人数企業ならでは
のきめ細かさでお客様に多くの
選択肢を
―他社との差別化を図るためのセールス
ポイントを教えてください。
新築住宅を販売する際には、一般的に
は あ まりな い、こ ん な 間 取 り?という
ような、他の会社では作らないようなもの
にもチャレンジしています。そのような
時はお客様がイメージしやすいように3D
プリンターで完成予定の模型を作って
ご提案する場合もあります。私の思いつき
でやったりするんですけど、小さい会社
だから小回りの利いた対応ができるんです。
3D プリンター模型でのご提案は工務店
に は 普 及 し て い る か も し れ ま せ ん が、
不動産屋では珍しいのではないでしょうか。
瀬谷区・旭区くらいのコアのエリア
でしか仕事をしていないので、そこに
ついてはある程度、地域のスペシャリスト
と言えるようなところはあります。地域
にどんなことがあったかなど地域に密着
し た 情 報 は あ る 程 度 精 通 し て い ま す。
地元の地主さんにもお世話になっている
ので、地域の昔からの情報も詳しいです。
― この街のことは丸三さんに聞けば
わかるということですね。
そうですね、三ツ境のことは聞いて
もらえれば分かるつもりでやっています。
―今後の目標を教えてください。
―「空き家」が社会問題になっています
が、この周辺でもありますか?
やはりありますね。そういうご相談にも
対 応 しま す。 売 ることも、 貸 すことも
できる。建 物を解 体して駐 車 場にする
こともできる。当社では様々なご提案が
できます。売買だけの会社や賃貸だけの
会社だと、自分の畑に沿った営業の仕方を
してしまいが ちで すが、うちは 全 部 の
メリットデメリットをご説明した中で
お客様の判断のもと、実際にお手伝いが
できる。そういう意味ではお客様には色々
な選択肢が持てていいのかなと思って
います。不動産に関する全てのご相談を
承れる。それが、他社との大きな違いだと
思います。また、人が少ないので、担当
ごとに相談が分かれることがなく、一人
の人間で、全てのご相談を受けることが
できます。
株式会社 丸三
〒246-0022 横浜市瀬谷区三ツ境16番地1
TEL:045-363-0003 FAX:045-391-0303
URL:http://maru-3.co.jp/
営業時間:午前9時∼午後6時
定休日:毎週水曜日、第二第三火曜日
この業界は、浮き沈みが非常に多い
業界なので、誰がやっても、ちゃんとルール
を守って続けていけば50年100年続く
ような会社の基盤を作ることが目標です。
どちらかというと、将来のために常に
基盤を作るような感覚で仕事をするように
しています。
事務所の一角には父である会長 和田 晃氏の趣味が活かされた
坪庭があり来客者を迎える。
<インタビューを終えて>
穏やかな物腰と明るい笑顔は 我が街の
若大将 という印象で、不動産以外のことでも
いろいろ相談したくなる優しい人柄を感じ
ました。