世界と繋がる。見え方が変わる。

月。それは別れの季節。新たな出会いなど心機一転して華やかな
イメージがある一方で、先が見えない人にとっては不安が募る時期
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飯食べに行こうかと言われ、近くの喫
初めて来ました。その日、急に父にご
ちょうど2年前の6月に、サポステに
たんですけど、周りの人もは楽器弾け
科に行ったんです。入ってビックリし
なと思い、九州大学の音響に関する学
たのでその関係が学べるところがいい
リバリな感じでして。僕はただ音楽好
ら﹁ああ、そういう人が来る所だった
も躓いて夏休みにも追試受けたりとか
年生を2回
若い人で明確に目的
絶対これをやりたいっていう人は少な
が多いですし。↖
今はメンバーも変わり、始まった頃と
始めは、しぶしぶセミナーに参加していましたが、もう
て、いよいよ就職活動に入っていくわけですね。
ので、働きながら並行して就職活動を考えていたそうです
なので、年度終わりで契約が切れてしまうんですよね。な
楽しくしていたその仕事ですが、緊急雇用事業は期間限定
での仕事が終わった後に、テレビ制作会
ていました。
応募をして。不採用を何社かもらってという感じで始め
がかかって来ませんでした。一度連絡があったときには、
みました。インターン自体はしんどかったんですが、頑張っ
社のインターンに応募しました。入社するつもりで申し込
具体的にはどのようなことをしていましたか。
庄内バルというイベントがあるんですが、その広報を行っ
ていました。ホームページやポスター作ったり、当日の
マップやチケットのデザイン作ったり。わからないなり
ヶ月以上も待って
仕事以外の本当に純粋に音楽が好きな
人たちの集まりなので、そういう場所
があるというのが自分自身にとってす
ごく大きかったですね。
そして、転機は急に訪れる。
落ち込んでいた時期もあって、心配を
していましたが、ニートルズや周りの
サポートもあり、復活して再び通いだ
してくれて。そして、それが実って就
職へ至ったわけですね。
再びサポステに通うようになってから
幾つか求人に応募して、面接へ行くこ
次面接の帰り道
とが決まりました。そこが今働いてい
るところなんです。
で急に会社から電話がかかってきて。
﹁いつから働けますか?﹂と採用の連絡
でした。とっさに﹁じゃあ、来月からで。﹂
日後だったんで
と答えてしまったんですが、落ち着い
て考えてみるともう
デザインを作ってまた持っていくという感じで、お客さ
その空白の時間にもニートルズの集まりにはずっと来てい
大切な居場所、﹁ニートルズ﹂。
すね。全く心の準備はできていません
んと直接やり取りすることができたのがすごく良かった
ました。﹁ニートルズ﹂というのはサポステがきっかけで
らいぶらぶらしてました。
です。顔が見えるというか。自分で考えて作ったものに
出来た音楽バンドです。当時は﹁ニートルズ﹂という名前 そして働き始めて約
そうですね。仕事では直接お店に行ってお話を聞いて、
反応がもらえるという感覚がすごく嬉しかったです。
もなくって、ただの音楽サークルだったんです。ちょうど 感じていることはありますか。
年ですが、何か
働く楽しさとしんどさ。
でした。
あと、その中で小さな飲食店に何度か足を運んでいたん
ヶ月く
せっかくやる気になっていたのに、落ち込んでしまって、
した。
から連絡が来て﹁今回は不採用で。﹂と言われてしまいま
他を探さずに待っていたんですけど。
れてしまい。自分ではそこに行くつもり満々だったので、
他にも検討中の人がいるからもう少し待ってくれ、と言わ
てみようと思ってたんです。しかし一向に採用通知の電話
そのうちサポステの紹介で
ズ
( ット と
) 言う
法人の緊急雇用事業で働くことになりました。
Z
U
T
T
O
その中で、仕事ややりたいことのイメージはつきましたか。﹁ああ、どうしようかなあ。﹂と、そこからまた
に教えてもらいながらですが、手探りでやっていました。
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Z
U
T
T
O
れからも続けていきたいなと思います。
その話を聞いてると、周りに流されてやるというよりかは、 始めはやっぱり不安やったんですけど、仕事に行くことが
かもしれません。
かもしれませんが、もしかしたら今よりも元気に行ってた
比べると変化しているんですけど、こ
初めての仕事。
そろそろ、﹁このまま家にずっといてごろごろしてられへ
が。なんだか卒論といい、大変な時期ですね。
希望叶わず、停滞期。
んな。﹂と思うようになっていました。職種のイメージは
大変な時期でした。またそれがスパッと決まらないんです
サポステに通い始めてから、しばらく就活セミナーを受け
全然なかったんですが、音響や映像などメディアに関す
よね。
月は。
ることに興味があったので、結構自分でも求人を探して
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持ちに正直でいたのかもしれませんね。
やりたいこともないし、もうこのままでいいやっていう気 全然嫌じゃなかったんです。こんなこと言うと良くないの
が付きました。↘
より出来ないんだなあ。﹂と、そこで気 関係ないことやっているって人のほう
やつばかりで、﹁ああ、自分は思ってた そうでした。大学で学んだことと全然
高校で進学校に進むと、周りができる
中学時代までは、自分で言うのも何で いないよね。
すけど、結構勉強はできたんです。ただ、 確かに、ちゃんと就活をしてる子でも、
を持って進路を決める人ってなかなか
インタビュアー
。結局留年で、
ましたが、親を蹴飛ばして逃亡するほ して ……
どの元気もなかったので、﹁じゃあ行く もしてしまいました。
でもそんなふうに気分は落ち込んでい
に連れて行かれるんやろう ・・・
。無理や じゃない﹂と自分の進みたい方向がわ
り労働させられるんちゃうかな﹂って。 からなくなっていました。授業に何度
かったので憂鬱な気分でしたね。﹁どこ のか﹂、﹁自分はこんなのがやりたいん
そのときはもう全然そんな気じゃな
今思うと結果的には良かったんですが。 きなだけだったから、大学に通いなが
たんです。
や?﹂と、連れて来たのがサポステだっ ごい人達ばかりでした。授業も理系バ
むろに、﹁こんなんあるんやけど、どう るのが当然といった感じで、そこもす
茶店に入ったんです。そこで父がおも
﹁最初は乗り気じゃありませんでした﹂ 大学では、高校時代に音楽が好きだっ
の人のお話。
これは、そんな時期に迷いや不安と向き合いながら歩んできた1人
でもあります。
世界と繋がる。見え方が変わる。
わ …
﹂としぶしぶ付いて行ったのを覚
えています。
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サポステ利用者 interview
N
P
O
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ですが、そこのマスターと音楽の話が合って、﹁こんな人 僕がセミナーを受け始めたころから始まって。特に何の曲 なかなか、一言では言えませんが。ちゃ
もいるのか!﹂と発見もあって、凄く仲良くなりました。 を練習するでもなく、なんとなくギターを弾きに来ていた んと
年働けたことは、なかなかがん
そのお店は今でもちょくちょく行っています。
んです。そこには休まずに来ていて、すごく楽しかった。 ばったなと思っています。
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や館内放送を録ることが多いんです。
ちのスタジオは音楽録音はほとんどなく、リスニング教材
ます。と、言うとなんか凄く格好良く聞こえますけど。う
今は録音スタジオで音を録るエンジニアとして勤務してい
変化ですね。何がそうさせたのでしょうか。
友達にも会いたくなかったのに、それからの数年ですごい
感じます。最初は家族以外とはあんまり話さなかったり、
改めて話を聞かせて頂いていると、しみじみとすごいなと
。
……
何がそうさせたのか ……
。なんでしょうね。でもやっぱり
仕事をしていて、﹁あ、自分でもこんなことできるんだ。﹂
の涙が
やっぱり働く中でしんどいことがあって。最初はスタジオ
あ、なんかちょっと
というのが分かってきて。
月以降はめっちゃ忙しくなってくる時期でし
で働けるなんてかっこいい!なんて思ってたんですけど、
入社した
多分ずっと閉じこもることもできたとは思いますが、やっ
それが自分からじゃなく、親父きっかけでも良かったんで
﹂って思ってました。
・・・
でも、だんだんと、最初は録音も先輩の横についてアシス
す。当時の話はもう親父としないので、後でこっそりお礼
ぱり無理やりにでも出て行ってよかったなあと感じます。
タントでやってたところから、自分でマイクをセッティン
を言っておきます。
今までたくさん話していただいてありがとうございます。
ある意味、挫折を経験した学生時代。目的もなくてやる気
いまだに仕事でも怒られてばかりなので、まだまだですね。
振り返ってみるとこの数年間、色々あったなあと感じます。
これまでのことを改めて振り返ってみて、いかがでしたか。
が出ないというお話でしたが、そのころを比べて今の自分
先輩の何人かに言われたんですが、﹁もっと自信を持って
やれ﹂ってよく言われます。自信がないのは自分でも自覚
があったので、あぁ、やっぱりバレるのかあって。
でも、もっとできるだろって思ってくれているから、周り
の人がそうやって言ってくれるのかなって思います。それ
に、だんだん仕事をしている中で、少しずつできることが
増えているのを感じているので、まだもうちょっと伸びる
生前向きに生きているなと感じます。世界に対して自信を
うこともありますけど、でもトータルで考えたら、今は人
いいか分からない状態の人たちに向けてのメッセージをい
では最後に、同じように就職に悩んでいたり、どうしたら
最後に、メッセージ。
ぞ!って、思っています。
持っている気がしますね。世界というのは、周りにもです
つ思うのは、僕は映画とか音楽とか
ただけませんか。
メッセージですか。
ところですね。できれば誰もいないところで一生を終えた
こんな欲求も数年前まではなかったので、これも変化した
て、人と仲良くなりたいですね。
に遊びに行くとか別にしなくていいですけど。もっと話し
そうですね ……
。友達を増やしたいです。あんまり行動で
きてないですけど、いい距離感の友達が欲しいです。頻繁
いうのを繰り返して、ずっと自分の部屋で過ごしているの
くると思います。僕も朝起きてから、ご飯食べて寝てって
でぶらぶらするだけでもいいので。いろんなことが見えて
何でもいいから外に出るのは大切ですね。散歩や、自転車
思います。また違ったものが見えると思うので。
じゃないなあって感じます。
たレンタルビデオ屋でいろんな
を借りて観てたん
です。その中の1つに寅さんの映画がありました。﹁ああ、 ﹁人としゃべれるっていいですね。﹂
唐突ですけど、大学生のとき引きこもりながら、近くにあっ
が一番楽しいだろうと思っていたんですけど。今はそう
た好きなものがある人はぜひ、外へ出てみてほしいなって
し、映画や音楽、他のものでもいいんですけど、そういっ
とが実感できるようになってきたんですよね。なので、も
今のほうが深く感動できるんです。色々わからなかったこ
でも、家にずっといながら見ているより、仕事をしている
が昔から好きで、引きこもっている時でも見ていました。
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いと思ってたので。
では、これからしたいことや、目標はありますか。
サポステに通い始めたころには信じられない言葉ですね。
﹁もっと人と仲良くなりたい。﹂
し、自分の中に対しても、です。
今でもたまに会社しんどい時に﹁もう、辞めたろ!﹂と思
やと思ってました。今はそんな感じもしないですね。
し。昔の友達にコンビニなんかで会ったりしたらもう最悪
引きこもってた頃は近所の人とかに会いたくなかったです
るようになったと言うか、ちょっと違う感じはありますね。
あんまり社交的ではないですし。でもどこか客観的に見れ
根っこの部分では変わってないと思います。人見知りで、
自身についてどう感じますか。
世界の見え方が変わった!
できることが増えていくというのはすごく嬉しいですね。 ﹁もっと伸びるぞ!﹂前向きに。
てもらえるようになってきています。そうやって進歩して、
グしてミキサーも触ってという感じでメインの仕事も任せ
﹁自分何やってるんやろう
た。残業続きで大変で。毎日遅くまで制作作業をしていて、
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こんなにぶらぶらした生き方もありなんやなあ﹂って思い
あとは、そうですね。サポステは全然恐ろしいところじゃ
身をもって体験した僕が言うからそこは保障
ないです
いかと、淡い期待があったりして。まあそれを踏み出すほ
外行ったりとか。どこかに行けば何かが待ってるんじゃな
んみたく、とことん変な人生に行っちゃおうかなって。海
で、めっちゃ助かるんです。全然仕事に関係ないことでも
からアカンかったときでも話を聞いてもらえるというだけ
面接に行って。これはめっちゃしんどいと思うんです。だ
自分ひとりで、家のパソコンで求人を探して、応募して、
ですね。ほんと、そう思います。
るんです。そうですね、やっぱり人としゃべれるっていい
どの勇気はないんですけどね。でも、別に日本を放浪しな
かったです。
話せる、聞いてもらえるということだけで気持ちが楽にな
します。ドキドキせずにみんな来てみてください。
!
くても楽しく生きていけるんだなってことがわかって良
でも、自分も既に変な方向に人生来ちゃってるから、寅さ
寅さんみたいに人としゃべれへんなって観ていました。
ました。でも俺はコミュニケーションが得意ちゃうから、
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