中村学園大学流通科学部推薦入学選考小論文（出題のねらい）中村

中村学園大学流通科学部推薦入学選考小論文（出題のねらい）
中村学園大学〔流通科学部〕
【小論文】
〈出題のねらい〉
流通科学部では、流通・マーケティング科目と経営科目をカリキュラムの骨子に据え、
社会事象への関心と文章全体の必要な読解能力や作成能力を身に付けているかを図ること
を目的に本年度の出題を行った。
このような観点から、本年度の小論文では、植松努著『NASA より宇宙に近い町工場』
を課題文として、筆者の主張を理解し、整理するという設問とした。
設問一の５つの選択肢から適切なものを選ぶという内容については、表面的な文章の読
解力しかない受験者に間違いがみられた。設問二と三は、①文章の意味や著者の論述を正
しく理解しているか、②回答が論理的に述べられているか、③その意見は十分に推敲され
た形で展開されているか、④文章の構成や語彙、表記、表現は適切であるか、⑤与えられ
た文字数の範囲内に適量で書かれているか、などを評価の対象とした。設問二は筆者の主
張する「消費者迎合」の意味に合致した現実の具体的事例について述べられている回答を
期待した。ほぼ期待通りの回答であったが、文書力の劣る回答が散見された。設問三では、
「よりよく」を求めるということを筆者の主張を理解した上で、全体の文章を整理できて
いるかという回答を期待したが、著者の主張を正確に理解できていない、および文章構成
能力がやや劣る回答が散見されていた。
流通科学部を志願する受験生は、ふだんから流通マーケティングや経営に興味・関心を
持ち、新聞や雑誌、書籍に目を通しておくことを期待したい。
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