(参観のキーワード:向上心 個性伸長 自己理解 ワークシート) ― 学習すること(ねらい) ― ◎自分の特徴を知って,短所を改めようとしたり,長所を積極的に伸ばそ うとする気持ちを育てる。 ― ねらいとする道徳的価値は ― 向上心 個性伸長 人にはそれぞれ特徴があり,その人らしさが内在しています。各自がそのよさを 自分の長所をして伸ばすことは,同時に短所に注意してそれを改めようとすること につながっていくと思います。 この時期の子どもたちは,ある程度自分自身を知っており自分の特徴についても だいたいは理解しています。しかし長所についての認識はまだ薄く,そのよさを長 所として気づかずにいることが多いように思います。そのため自分を見つめること により,自分の長所や短所に気づかせ,さらに伸ばしていこうとする気持ちを育て ていくことは大切なことだと考えます。 ― この授業で使う資料について ― (出典: 「みんなのどうとく」 学研) 本資料は,ドラえもんの声で有名な大山のぶ代さんの実話である。中学生の頃,自分の声にひけめを 感じていた「わたし」は,母の言葉に背中を押され,演劇部で努力を重ねていく中で,ひけめと感じて いたものを克服し,自分にあった道を見つけることができた。自分の特徴を短所としてあきらめるので はなく,長所へと見事に転換させていく過程が描かれている。 子どもたちになじみに深い「ドラえもん」 。その大山のぶ代さんの実話を通し,共感的に自分の長所・ 短所と引き合わせながら考えさせていきたいと思っています。 -―学習活動と主な発問― 1.自分自身を見つめ直し,短所について考える。 ○あなたは,人と比べて劣っているところや弱点,ひけめを感じているところはありますか。 2.ドラえもんの声を聞き,感じたことを発表する。 ○ドラえもんの声を聞いて,感じたことはどんなことですか。 3.資料「ドラえもんの声」を読み, 「わたし」の悩みを知り,乗り越えようとする努力について考え を深める。 ○中学生の頃,何かしゃべると人に顔を見られたときどんな気持ちだっただろう。 ○自分の声にひけめを感じ始めた「わたし」はどんな気持ちで演劇に打ち込んだのだろう。 ○努力した結果,自分の声が役に立ち, 「わたし」はどんな気持ちだっただろう。 ◎自分にあった道を見いだせたのは,なぜだろう。 4.感じたこと,考えたことを発表する。 ― 子どもたちのこんな姿を期待します ― 自分について見つめ直し,良いところ・長所に気づくだけでなく,変えたいと思っ ているところ・短所にも気づき,自らの努力や意識の変化によってはその特徴を伸ば していくことができるという気持ちを持ってほしいと期待しています。
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