浅口市子育てコンシェルジュ HP 資料(第 14 号)H28.7

浅口市子育てコンシェルジュ HP 資料(第 14 号)H28.7
「上手な叱り方」 14
お兄ちゃんが弟のおもちゃをとって兄弟げんかになったとき・・・・
お兄ちゃんに向かって、
「あなたは、お兄ちゃんで
しょう。なんで弟のものをとるの?なんで仲良くで
きないの?」などと言い、だんだんと感情的になっ
ていき、「仲良くできないなら、もうおもちゃは取
り上げます!」なんてことになり、罰として『取り
上げの刑に処す』ことになるような結果が多いので
はないでしょうか。
これは、「あなたメッセージ」と言います。あなた
メッセージは、相手をどんどん責めていきます。それによってメッセージを発している本
人の気持ちは言葉に出てきません。
これに対して、
「わたしメッセージ」というのがあります。
この例を、わたしメッセージで言うとこうな
ります。
「お兄ちゃんが弟のおもちゃをとってしま
ったの?(事実の確認)
」
「お兄ちゃんは、弟
のことがもっと考えられ、兄弟仲良くしてく
れると思っていたのに・・・。それが、わた
しは、悲しいな(わたしが主語)。おもちゃ
がなかよく遊ぶ道具じゃなく、けんかの種に
なるなんて・・・困ったわ」
「こうして、育っていって、人から嫌われる子になっていくことが、わたしは、さらに心
配になってくる・・・」
(事実をもとに、「メッセージを発する側『わたし』
」がどんな気持
ちになったかということを伝える・・・このように『わたし』が主語になります)
・・・と、これを聞いた兄弟の気持ちは、だんだんと叱った相手の気持ちに目が向いてい
くようになるのではないでしょうか。しかし、けんかの真っ最中は、やはり、「なんでけん
かするの!」
「やめなさい!なんでわからないの!!」と感情的になってしまいますよね。分かり
ます。親なら当然の感情だと思います。
でも・・・そんなときでも、その後に使ってみてはどうでしょう。
この『わたしメッセージ』は、感情的になって怒ってしまった後でも効果的だと思います。
この、わたしメッセージ、また、大人同士にも・・・そして、ご夫婦にも使えると思いま
す。ぜひ、心がけてみたいものですね。
次回は、
「上手な叱り方Ⅱ」についてです。