幼児はファンタジーをいかに体験し意味づけるのか

立命館大学研究部
2015 年
5 月 13 日
2014 年度採択 研究推進プログラム(科研費連動型)研究成果報告書
採択者
研究課題
所属機関・職名:文学部 教授
氏名:岡本 直子
幼児はファンタジーをいかに体験し意味づけるのか-養育者との関わりを踏まえて-
Ⅰ.研究計画の概要
平 成 26 年 度 科 学 研 究 費 助 成 事 業 - 科 研 費 - 申 請 時 の 研 究 計 画 に つ い て 、 概 要 を 記 入 し て く だ さ い 。
本研究は、幼児のためとしながらも大人が主導権を握って幼児にファンタジーを与える現代の子育ての潮流
に疑問を投じ、幼児にとってのファンタジーの意味を養育者との関わりを踏まえて明らかにすること、ひいて
は幼児の教育・保育、子育て支援に役立つ知見を提供することを目的とする。
すなわち、1)ファンタジーを幼児がどのように体験し意味づけているのか、2)養育者は幼児にファンタジ
ーをどのように示すのか、3)養育者との間でファンタジーはどのように共有されているのかにリサーチ・ク
エスチョンを設定し、対象者(児)数を増やした観察を行う。また、養育者を対象とした質問紙に基づく統計
調査と個別の面接調査も行う。これらを通して、幼児におけるファンタジーについて、より妥当性・信頼性の
高い研究を行う。本研究を通して、幼児をもつ親が現状のファンタジーにあふれた環境を顧み、幼児にとって
のファンタジーについて考える一助となること、子育て支援の1つとなることを目指す。
Ⅱ.研究成果の概要
研究成果について、概要を記入してください。
2014 年度は日本モンテッソーリ協会(学会)全国大会に参加し、モンテッソーリ教育の視点からの幼児の
かかわりに関する資料収集を行った。また、臨床心理学、発達心理学、幼児教育関連の文献収集に基づき、文
献展望を行った。さらに幼児のファンタジーに関する個別観察を行った。これらを踏まえ、論文としてまとめ
た。
(
「幼児期の遊びにおけるファンタジーと現実-モンテッソーリ教育に携わる保育者や養育者のかかわりの
ヒントとして-」モンテッソーリ教育第 48 号 掲載決定済)
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