ノロウイルス対処法！そよかぜ通信 NO.72 感染すると大変なノロウイルス。今回はノロウイルスの予防～対処法をご紹介します。ノロウイルスの症状とは？ノロウイルスの潜伏期間（ウイルスが体に入って症状が出るまでの時間）は平均で 1 ～2 日と言われています。通常、症状は吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、38℃程度のあまり高くない発熱です。患者さんによっては、吐き気が始まる前に胃もたれや胃が張った感じがする方もいらっしゃいます。ノロウイルスによる嘔吐や下痢の症状は平均 1～2 日で治まりますが、症状が治まってから 1～2 週間は小腸にウイルスが生き続けているので、トイレ後の手洗いなど注意が必要です。また、家族の方はタオルの共用は避けるようにしましょう。ノロウイルスの感染経路についてノロウイルスの感染は主にカキ等の二枚貝や海鮮物、汚染された水の飲水を摂取する事により感染する一時感染と、感染した患者さんから何らかの方法でウイルスがもたらされて感染する二次感染があります。流行時期は、毎年 11 月～2 月頃が多いです。ノロウイルスの予防と、消毒法などの対処方法 ◆石けんや流水には消毒効果はありませんが、よく手洗いする事でウイルスの量を 1/100 に減らす事ができると言われています。 ◆感染すると嘔吐や下痢で体の水分やミネラル分が足りなくなりがちなので、室温程度にあたためたスポーツ飲料などを飲んで、水分を補充する必要があります。下痢止めは腸の中に大量のウイルスを閉じ込める事になるので、服用は好ましいとは言えません。 ◆まな板や食器、ドアノブ、トイレ等、人の体以外に有効な消毒法は次亜塩素酸（ハイターなど）と加熱消毒（85℃で 1 分以上）です。次亜塩素酸は塩素濃度 200ppm で浸すように拭くと効果があります。 ⇒市販の次亜塩素酸（塩素濃度約５％）を２５０倍希釈して作ることができます（例：５L の水に次亜塩素酸を２０ml 入れる）自分だけでなく、大切な人を守るために手洗いやこまめな掃除が重要ですね！院長