プロダクトスケッチ実習Ⅰ 表示図法

プロダクトスケッチ実習Ⅰ
表示図法
第1学年 後期 選択 実習 2単位
◎斎藤和彦、増田 譲
第2学年 前期 選択 講義 2単位
森田 守
授業の概要およびテーマ
プロダクトデザイナーをはじめ新しいモノを生み出す仕事におい
て、自身のイメージをスケッチなどで2次元表現することによっ
て、第三者にそのカタチを伝える事が求められます。
このプロダクトスケッチ実習Ⅰでは、そうした「スケッチワーク」
を基礎的な内容から学び、実践的なスキルレベルの習得を目指しま
す。
達成目標
・スケッチ作業の原理原則を理解し、形状を正しくとらえる事が出
来る。
・美しい線が描け、正確に面の明暗とコントラスト、素材の特徴を
表現出来る。
・アイデアの発想、及びそのアイデアを具体的なスケッチとして再
現できる。
・描いたスケッチが第三者へのコミュニケーションツールとして正
しい情報を伝えられる。
授業計画
01.ガイダンス フリーハンドスケッチ
02.透視図の理解と立方体の作図
03.円柱と陰影を描く
04.球体と陰影を描く
05.フルーハンドスケッチ直線と曲線
06.フリーハンドスケッチ円と楕円
07.マーカースケッチ1
08.マーカースケッチ2
09.有機形態を描く アイデアスケッチと着彩 10.質感表現1
11.質感表現2
12.質感表現3 13.幾何形態をテーマとした造形スケッチ展開
14.スケッチベース(線画)の作図
15.レンダリング(完成予想図)制作
学生に対する成績評価基準
課題提出については毎回提出を原則とし、授業内容の理解度、作画
の丁寧さ、完成度などを基準に採点します。詳細は授業ごとに指示
をするので、それに従って提出してください。
単位取得には2/3以上の出席が必須で、それを下回る場合は単位
を与えられません。提出課題の未提出・授業参加態度・欠席日数は
最終評価において減点対象となります。 テキスト
授業内で適宜プリントを配布します。
用具
コピックマーカー クールグレイ12色セット、コピックマーカー12
色基本セット、パステル、色鉛筆、鉛筆、ボールペン、コピー用紙
(A3/A4)、修正液、定規など (参考)コピックマーカー12色セット 4788円
履修希望者への要望・事前準備
スケッチの上達のためには、ある程度の訓練と繰り返しの作業が必
要です。授業の時間では基本や原則を学びますが、その応用や習得
のためには、授業時間以外でも常に手を動かし、スケッチの練習を
することが大事です。
尚、本実習の単位取得は「プロダクトスケッチ実習II」履修の条件
となります。
授業の概要およびテーマ
立体や平面を問わず、造形における創作思想の可視化には、形態や空間
に関する諸事の精緻な把握を必要とする。そこで、造形に関する基本的
図学及び図面制作の基礎力を知見・修得し、造形表現とその理解力の深
化に資する。
達成目標
●自己が構想した造形を他者に制作を依頼する際に適切な形状線、寸法
引出線等の作画の考え方・知識・技能を体得、これを説明できる。
●幾何学図形の作図法及び平行投影並びに透視投影図法による製図基礎
の体得し、かつこれを表現できる。
●造形表現に不可欠な幾何学知識の体得。
授業計画
●授業は、テキストに基づく受講者による図面制作を重視。
●各週の成果物は講義終了後または次週の講義開始時に提出。
01 ガイダンスと製図基礎
(1)図学の意義、用具説明 (2)第一角法と第三角法の考察
(3)「線」を引く練習
02 前週の(3) 「線」の継続練習と成果物提出
03(1)直線の黄金分割 (2)円弧状に直線の長さ
(3)円弧の直延
04 平面図学
「円と円弧」及び 「楕円」
05 円の等角図及び立体図学:円錐の断面実形
06 相貫線:円錐と球
07 展開図:「切断された円柱」及び「角柱」
08 先週の継続及び第9週の先取り
09 透視投影作図&図法説明:直接法による1点透視図法
10 消点法による2点透視図法
11 六角ボルト・六角ナットの略画法
12 別途提示する物品の「組立状態の全体図」…3週間継続
13 ●実測とフリーハンドによる図面作成用スケッチ作成
●実測(ノギスを貸与)は、外側から見える範囲を行う
●内部構造等、見えない部位の寸法は推測とする
14 13週のスケッチを基に、正投影図法三角法による正面・平面・右側
面を表した3面図及び最も厚み
等を表現すると各自が考える部位の断図面を作画
15 ●前週の継続と提出
●講評
学生に対する成績評価基準
●原則、2/3以上の出席を満たす受講者に対してのみ単位付与の検討
対象とします。
●成績は、成果物の有無・内容60%程度、授業姿勢40%程度として総合
評価します。遅刻は、3回で1回の欠席扱いとします。
テキスト
●『美術系 美学・製図』堤 浪夫著 鳳山社 3,000円+税:要購入
●授 業時には、主として、上記テキストから抜粋した内容から作成し
た資料を使用します。この資料は授業開始の前週までにパレットに
PDF化して開示します。各自プリントアウトして授業時に持参して
ください。
履修希望者への要望・事前準備
(1)テキストは、毎週使用。本学売店等で必ず事前に購入すること。
(2)作図用紙は、当面、各週に不可欠な枚数を教員が用意します(失
敗分は受講者負担)。
(3)第一週から、テキスト『美術系 美学・製図』、直定規、三角定
規(一辺が200㎜程度以上のもの、コンパス、デバイダ、鉛筆
(B、HB、H)、消しゴム、用紙固定用のドラフティングテープ
を持参すること。
(4)授業計画に記載した頁は、必ず予習すること。
(5)講義開始直前に必ず手洗いをすること。
(6)パレットシステム学生用 “「配布資料」「テスト/課題」”への
習熟を要す。
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