10-4-2 専門教育科目[視覚デザイン学科コース別科目] グラフィックデザイン史 ヴィジュアルデザイン演習Ⅰ 第3学年 前期 必修 講義 2単位 修田潤吾 第3学年 前期 必修 演習 4単位 ◎天野 誠、池田光宏、金 夆洙、長瀬公彦、長谷川博紀、 山本 敦、相澤千晶、内藤 昇、村山直幸 授業の概要およびテーマ 発祥から現代までのグラフィックデザイン史を作家とその作品を通して 学びます。1920年代に米国で「広告デザイン」を説明するために用いら れた言葉がグラフィックデザインです。それはメッセージの視覚伝達を 目的としたデザインの表現であり、現代において多種多様な表現で制作 されています。この視覚造形によってデザインされた制作物はどのよう な考え方で、いかに視覚化されたか,時代の移り変わりとデザイン表現 の変化の意味を考察していきます。 達成目標 時代の変化と共に出現した、沢山の作家とその作品を見ていきますが、 ただ見るだけでは学んだことにはなりません。 毎講座で、簡単な感想文をその場で書いてもらい、皆さんで共有してい きます。感想を書くことで“見る”から“観察”へと昇華し、発想力と 表現力をたかめるためです。自分の制作にどう生かせるかを毎回考え感 想文を書いてもらいます。自己表現力を目指した課題も数回出す予定で す。 授業計画 1:グラフィックデザインの定義と歴史 1 2:グラフィックデザインの定義と歴史 2 3:日本におけるグラフィックデザイン(近世) 4:海外におけるグラフィックデザイン(中世~近代) 5:日本の戦前のグラフィックデザイン 6:世界の戦時中のグラフィックデザイン(プロパガンダ) 7:日本の戦後のグラフィックデザイン 8:オリンピック東京大会以降のグラフィックデザイン(経済成長期)1 9:オリンピック東京大会以降のグラフィックデザイン(経済成長期)2 10:オリンピック東京大会以降のグラフィックデザイン(経済成長期)3 11:「サイゲデリックアート」アメリカの闇が、新しい若者文化を作った。 12:グラフィックデザイナーに影響を与えた作家たち 13:海外のアバンギャルドなデザイナー 14:オイルショックからバブル経済とその崩壊期のグラフィックデザイン1 15:オイルショックからバブル経済とその崩壊期のグラフィックデザイン2 学生に対する成績評価基準 受講態度/感想文 60% 課題 40% 参考書・参考資料等 『ポスターデザイン』大智浩著 美術出版(古書 600円~ アマゾン 『原弘デザインの世紀』原弘著 平凡社 3024円 『Graphic design[視覚伝達デザイン基礎]』武蔵野美術大学出版局 3672円 『デザインと行く』田中一光 白水社 930円(税別) 『デザインになにができるか』粟津潔 田畑書店(古書 300円~ ア マゾン) 『写真の読みかた』名取洋之助 岩波新書(古書 500~10000円 アマ ゾン) 『デパートを発明した夫婦』講談社 821円 用具 A4の紙(コピー用紙、無地のもの) 数枚。ノートを切ったり、サイ ズ違いは不可。 履修希望者への要望・事前準備 15回の講義で紹介しきれないほど沢山の優れた作家たちがいます。まず 自分が目標(憧れる)とする作家を見つけてください。その作家を目指 す事で自分の学ぶべき方向性が明確になります。最初はコピーから初め てかまいません。とにかく、目標を明確にしましょう。 事前準備として『クリエイティブの授業』 オースティン・クレオン (千葉敏生訳)実務教育出版 1300円(税別)を読んでください。創造 のブレーキを外すためのマインドセットのためにぜひ。 授業の概要およびテーマ ヴィジュアルデザインについての幅広い専門知識と技術を学びなが ら、デザインすることの意味を常に自分に問い続け、社会で起きて いる現象や問題についても敏感に反応できる感性を磨いていく。 達成目標 ヴィジュアルデザインに必要な発想力と表現力、技術力を身につけ ること。 授業計画 (01)ガイダンス/課題1「書籍のジャケットデザイン」説明/サ ムネイルスケッチの制作 (02)講評 (03)課題2「メッセージポスター」説明/レクチャー (04)アイデアのチェック (05)ポスターデザインのチェック (06)講評 (07)課題3「カレンダー」説明/レクチャー (08)アイデアのチェック (09)講評 (10)課題4「商品企画とデザイン」説明(デジタルデザインコー スと合同。以下同じ) (11)アイデアチェック (12)アイデアチェック (13)中間講評 (14)パッケージデザインの発表 (15)課 題5「商品広告のWeb」説明(後期「ヴィジュアルデザ イン演習Ⅱ」で講評) 学生に対する成績評価基準 提出課題の作品に対する評価を80%とし、授業態度、主に出欠状況 に対する評価を残りの20%とする。欠席が1/3(5回)以上の場 合や課題提出が締め切りを過ぎた場合は、その遅れた度合いにより 減点する。 なお著しく欠席が多い場合は、たとえ作品を提出していても単位を 与えない。 テキスト 必要に応じて適宜指示する。 参考書・参考資料等 必要に応じて適宜指示する。 用具 通常の演習課題で使用する基本的な用具とパソコン関係。 履修希望者への要望・事前準備 単なる課題として消化するのではなく、実際の仕事として取り組む こと。誰に何をどのように伝えるのか? 常に自分に問い続けるこ と。 また同時に就職活動も積極的に行い、社会との距離を縮められるよ う努力すること。 123
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