流体力学特論 ( Advanced Fluid Dynamics )

教
科
流体力学特論
名
学年・専攻名
単位数・期間
教科書など
補 助 教 材
参 考 書など
( Advanced Fluid Dynamics )
第 1 学年
【担当教員氏名】
常勤 中川 幸二
生産システム工学 【教員室】 実験棟3階
内線 6403
2単位
週 2時間
前期
選択
総時間 30時間
安藤常世著「流体の力学」(培風館)
補助教材はプリント類を作成して配布する。深く知りたい学生は以下を参照されたい。
圧縮性流れ;河村龍馬「高速空気力学」(現代工学社)、A. H. Shapiro「The Dynamics and
Thermodynamics of Compressible Fluid Flow」(RONALDO)
解析;堀内龍太郎他3名「応用解析学」(全3巻、朝倉書店)
学習到達目標: 等エントロピー定常2次元超音速流の特性曲線法による解析を通して双曲型の偏微分方程
式の性質と物理現象の関連を理解し基本的な応用ができるようにする。非定常流については集中定数モデル
を用いた管路系流れの解析を行い、数値不安定の物理的側面と対策の実際を体験的に理解、習得し基
本的な応用ができるようにする。
「複合型システム工学」プログラムの学習・教育目標との関連:
(B-2) 専門分野における工業技術を理解するための基礎知識を持っている。
学習上の留意点: 特性曲線法は双曲型偏微分方程式の解法であると同時に波動現象の物理的側面と数学的側面
を併せて理解するうえで最も良い実例である。集中定数モデルは比較的コンパクトな計算機容量で非定常
現象の見通しが得られる実用的解析法である。扱う数式、コードそのものは比較的短く、平易であるので、
背景にある工学的、工業的意義を考察しつつ受講すること。
評価方法: 定期試験(85%),課題・小テスト等(15%)として評価する。
必要とされる予備知識:ベクトル解析、微分、積分
関連する科目:応用数学(本科3、4年)、水力学(本科4年)
、流体力学(本科5年)、応用数学特論(本科5
年)
その他:演習時には、数値を入れた計算をして、結果を具体的な量として評価、認識しておくこと。
授 業 内 容
授
業
項
目
時間
各 項 目 到 達 目 標
1.平面2次元圧縮性流れの基礎式
2
平面2次元圧縮性流れの基礎式の特徴を理解できる。
2. 特性曲線法による平面2次元等エント
4
双曲形偏微分方程式の解法である特性曲線法の基礎的な
理解と応用ができる。
3.衝撃波とショックポーラカーブ
2
衝撃派の性質を理解し、説明できる。
4.2次元ラバルノズルの流れ
4
境界条件が時間的な場合の特性曲線法の基礎的な理解と
応用ができる。
2
軸対象2次元流れに適用する場合の基礎的な理解と応用
ができる。
ロピー超音速流の解析
5.
軸対象2次元の場合の扱い
★中
間
試
験
2
6.集中定数モデル
集中定数モデル を理解し基礎的な説明と応用ができ
2
る。
7.圧縮機配管系のサージング
4
圧縮機特性、配管系、貯気槽容積から脈動解析の式
を導出、その特徴を理解し安定判別ができる。
8.小流量運転時のポンプ配管系の脈動
8
ポンプ特性、配管系、貯水槽の仕様から脈動解析の
式を導出し、数値解析と結果の表示をする。
の数値解析
★
期
末
試
験