薬剤部だより37

今年の 4 月から DPC 調整係数に後発医薬品指数が導入されることになり、当院でも後発
医薬品(ジェネリック医薬品)の採用について WG が設置され議論が盛んに行われていま
す。
DPC 調整係数に後発医薬品指数が導入された理由は、平成 25 年 4 月に厚生労働省から
出された「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ(以下ロードマップと略
す)」にヒントがあります。
以前は「後発医薬品の安心使用促進アクションプログラム」に沿って平成 24 年度末まで
に後発医薬品の数量シュアを 30%にする目標がありましたが達成見込みがなく、新たにロ
ードマップが作成され、平成 30 年度までに数量シェアを 60%以上にする目標値が掲げられ
ました。
ロードマップでは目標を実現させるために製薬会社や卸に対して、後発医薬品の突然の
販売中止や品切れが発生しないように流通面を改善することがガイドラインに示され、情
報収集・提供についても整備・強化が図られています。
また、医療機関に対しても後発
医薬品を採用し易いようにインセンティブが与えられています。今までは保険薬局に対し
ては後発医薬品の使用量に基づいた加算や一般名処方の発行する医療機関への加算などで
したが、DPC 算定病院の後発医薬品の使用率が 60%以上であれば後発医薬品指数が上限と
なり、使用率が下がるに従い係数も低くなる仕組みが設けられました。
このロードマップのすごいところは全国で年度毎に後発医薬品の使用率のモニタリング
を行い、使用率が低い場合は専門家、関係者の評価を踏まえ必要に応じ追加的な施策を講
じることです。そのため、今後、更なる新しい仕組みが講じられる可能性があります。
医療費の効率化による医療費資源の有効活用と、健康保険制度の崩壊防止を錦の旗とし
て掲げたロードマップにより後発医薬品の導入は避けられない時代となりましたが、導入
による医療安全上の問題や後発医薬品の採用に伴うトラブルなどを発生させないことを肝
に銘じ、薬剤部一同、病院運営をサポートして行きたいと考えています。