6校内研究 (1)研究主題『かかわり合って豊かに学ぶ子どもの育成』 ~言語活動の充実を通して、思考力・判断力・表現力を育む~ (2)研究主題について 本校では、平成22年度から、「かかわり合って豊かに学ぶ子どもの育成」を研究テ ーマに掲げ、教育活動全体を通して、伝え合う力を高めるための手立てを探ってきた。 その中で、発達段階に応じた「聞く力・話す力」の育成を図り、一定の成果を上げてき た。そして、昨年度からは、サブテーマを変更し、それまでの研究成果を生かし、研究 内容をさらに発展させ、「言語活動の充実」を図った授業づくりを通して子どもたちの 思考力・判断力・表現力を育む研究を進めてきた。 平成23年度から施行されている「学習指導要領」や平成26年に策定された「新や まなし教育振興プラン」にも、課題解決型の学習を積極的に導入し、知識や技能を活用 して思考力・判断力・表現力の育成に努めることが示されており、すべての教科等にお いて言語活動を学習の課程に取り入れ、思考力・判断力・表現力の向上を図ることが求 められている。 そこで、今年度も、昨年度からの研究を継続・発展させ、思考力・判断力・表現力を 育成するために、各教科等の目標実現の手立てとして、どのような言語活動が有効なの かを探り、これまでの成果の上にさらに積み上げができるよう研究を深めていきたい。 (3)研究内容 ①理論研究や学習会、各教科等の授業実践や研究授業を通して、子どもたちの思考力 ・判断力・表現力を育むために有効な言語活動の在り方を探る。 ②各教科等の指導において、子どもたちの思考力・判断力・表現力を育むために、次 のような言語活動を行う。 ・体験から感じ取ったことを表現する。 ・事実を正確に理解し伝達する。 ・概念・法則・意図などを解釈し、説明したり活用したりする。 ・情報を分析・評価し伝達する。 ・課題について、構想を立てて実践し、評価・改善する。 ・互いの考えを伝え合い、自らの考えや集団の考えを発展させる。 ③教育活動全体に通じた読書活動を推進する。 ・日常の読書活動や「朝読書の時間」の充実を図る。 ・各学年の発達段階、読書量等に応じた「おすすめの本リスト」を作製する。 ・「生命の教育」の取り組みの中で「平和・環境」に関する本の読み聞かせを行う など、学校行事との連携を図る。 ・校内のフリースペースを利用して、「立ち読み読書コーナー」を設置する。 ④学校における言語環境の整備を進める。 ・教師は正しい言語で話し、黒板などに丁寧な文字を書く。 ・校内の掲示板やポスター、子どもたちに配布する印刷物において、用語や文字を 適正に使用する。 ・校内放送において、適切な言葉を使って簡潔に分かりやすく話す。 ・適切な話し言葉や文字が用いられている教材を使用する。 ・教師と児童、児童相互の話し言葉が適切に行われるような状況をつくる。 ・児童が集団の中で安心して話ができるような、教師と児童、児童相互の好ましい 人間関係を築く。 ・「詩・短歌・俳句・ことわざ・四字熟語」などを校内に掲示し、子どもたちが様 々な言葉に触れる機会を増やす。 ・自分の思いや考えが相手に伝わる作品を展示し、子どもたちに簡単な感想を書い てもらい、お互いの考えを交流する場をつくる。 ・全校集会や委員会活動の中に、子どもたちが発表する場面を仕組む。
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