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B3‐13
鉄鋼スラグの固化挙動に及ぼす水質の影響
広島大学環境安全センター ○奥田哲士・矢野 ひとみ・片山 貴博・中井 智司・西嶋 渉
水環境における製鋼スラグの有効利用に必要なカルシウムに起因する析出物の発生メカニズムの解明と制御を最終目的
製鋼スラグと水の接触時の反応と変化過程を明らかにする⇒ 析出物に及ぼす水質の影響を明らかにする<マグネシウムに着目>
・今回用いた製鋼スラグの海水中での固化には 水中のMgイオンが関与
・スラグからアルカリ成分溶出→pH上昇→海水中のMgイオンが水酸化物として析出→炭酸カルシウムが析出【Mgの必要性】
2010年:14.5
Mt /年
干潟の減少
@日本
有機物-無:重金属溶出基準-◎
↓
安価で大量に入手可能・生物的不活性な
再生(造成)
鉄鋼スラグ
コークス
鉄鉱石
!
高炉スラグ
高炉
Hogwash!
海砂
他地域の自然破壊は許されない
銑鉄
石灰
CaO
転炉
製鋼スラグ
Ex.
鋼鉄
・脱シリカスラグ
・脱リンスラグ
・脱炭スラグ
Ca溶出
固化
EPMA
Why? 水質
Mg
Si
スラグ
Ca
間隙
Ca :8 mg/L
pH
Mg
Ca
80
測定限界
60
0.62 mm/s
0.04 mm/s
40
0.3 mm/s
20
0
0
スラグ
10
20
30
40
50
海水交換回数(千回)
1) スラグ表面にはMgの沈着があり、間隙は主としてCa
2) CaとSiの存在位置が異なり、ポゾランではない可能性
Mgが必要!
メカニズム
間隙
cut
固化しない
ベーンせん断強度(kN/m2)
・Mg2++ 2OH- → Mg(OH)2
↓ポゾラン反応?→× ・Ca2++CO32- → CaCO3
CaCO3の析出 ・Ca(OH)2 + SiO2 + nH2O→ 水和物
Ca :500 mg/L
Ca :400 mg/L
@6000times
pH干渉能も必要?
Mg
Ca
Mg
Ca
小←←←Ca溶出量→→→大
Mg
上向流
天然海水:濾過海水(広島県竹原市沿岸)
通水速度:1.2 mm/s
(交換速度 約4 times/min)
カラム【充填】: 直径11cm✕10cm
どの程度のCa溶出量(能)が必要?
Caはスラグから供給可能 + 閉塞は炭酸カルシウム(前報)
(洗浄後pH)
Mg
推察メカニズム
Fe
slag
slag
in 海水
Ca
Mg(OH)2
海水pH上昇
図 海水通水直後のSEM写真
および間隙のMg、Fe、Ca
slag
Ca
Mg
slag
海水pH低下
Ca
slag
slag
Mg
Mg再溶解
Mg
slag
CO2
in 海水
CaCO3
slag
!今後!Ca濃度の把握!
制御・抑制 ?低Ca水での事前洗浄?低Mg水or低Ca水での利用?
謝辞: サンプルを提供いただいた鉄鋼メーカに深く感謝する。尚、本研究の一部は、環境省環境研究総合推進費(F1102)および科学研究費補助金(基盤A:代表岡田光正)、財団法人鉄鋼業環境保全技術開発基金の補助によって行われた。