Q. スクラップ中の色々な物は電気炉内でどうなるの?

2015.04.01
東京製鐵の鋼材 Qand A
製造工程
Manufacturing process
Q. スクラップ中の色々な物は電気炉内でどうなるの?
A. 一度社会で使用された鉄(老廃スクラップ)には、含有成分、付着物、表面処理材が含まれます。しかし、
この老廃スクラップを電気炉にて溶解すると、鉄以外のほとんどの物は吹き込んでいる酸素との酸化
反応によりスラグやダストとして排出されます。酸素と反応せず鉄中に残るCu,Niは電気炉鋼材の特
性向上に有効利用できます。
そのため、電気炉は最適な鉄リサイクル炉です。
分 類
電気炉製鋼法
鉄含有の不純物
付着不純物
表層不純物
鋼材製造時に添加
鉄とは別に、鉄に付着している物
鉄表面に層
として付着
物
鉄中の
Si,Mn 等
鉄中の
Cu,Ni 等
モーター類
銅線
ごみ
有機物
塗料
土
亜鉛メッキ
電気炉で
溶解後
①
②
②
③
①
④
存在状態
東京製鐵は
鋼材特性向上のため Cu,Ni を有効利用
③炉内で燃焼
集塵機
酸素
ダスト
④亜鉛精錬の主原料
②鉄中に残る
スラグ
選別・粉砕
①道路路盤材
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