いくつかの講座の様子を紹介します。

■メンタルヘルスマネジメント
学校組織マネジメントの領域として設定しています。よりよい人間関係が業務の基盤となる学校現
場において教員のメンタルヘルスは必須であり、教育活動の充実や人材育成の観点からも、学校にお
けるメンタルヘルスマネジメントは大変重要です。
今回の「メンタルヘルスマネジメント」は、明治大学教授の諸富祥彦先生を講師として、リレーシ
ョン力の向上を中心とした講義をいただきました。
教師のメンタルヘルスを妨げる4つの要因、学級経営と教師の4つタイプ、保護者に好かれる教師
と嫌われる教師、保護者対応の基本、うつ病のシグナルとその対応などについての講義で、同僚性や
互いを認め合える関係性の構築がカギとなることを学びました。
■生徒指導Ⅱ
教育指導上の課題の領域として設定しています。
「生徒指導Ⅰ」は、小・中学校と高等学校の校種で
グループに分け発達段階を踏まえた講義があり、
「生徒指導Ⅱ」では、早稲田大学教授の河村茂雄先生
を講師として、児童生徒個々のアセスメントからQ-Uの活用による学級集団の状態のアセスメント
を通じてよりよい学級集団作りに取り組む手法などについて学びました。
教師の感覚のみに頼るのでなく、アセスメントにより「満足型」
「管理型」
「なれあい型」
「荒れ始め
型」
「崩壊型」など、学級集団の現状を正しく把握し、適切な対応をしていくことの重要さについて、
講義や演習を通じて学ぶことができました。
■教育法規Ⅰ
スクールコンプライアンスの領域として設定しています。
「教育法規Ⅰ」は、学校教育と法律につい
て学び、
「教育法規Ⅱ」は、弁護士を講師として学校において生じる法律問題について判例等を通じて
学びます。
今回の「教育法規Ⅰ」は、日本女子大学教授の坂田仰先生を講師として、
「学校運営と教育法規」と
題して、教育裁判の動向と訴訟リスクに視点を置いた講義をいただきました。
判例やその背景を知ることにより、慣習的・旧来的学校経営・教育実践の限界がきている今、スク
ールコンプライアンスに基づく学校経営やリーガルマインドに基づく教育を実践することが大変重要
であると、強く認識することができました。