東領家小学校・校長室だよりNO.40 ~職員との架け橋~ 平成25年1月1日 ~「チーム東領家小」職員全員が一丸となって児童を育成する学校~ 【じゃまなか】 川口市立東領家小学校 校長 篠木 常雄 新年あけまして、おめでとうございます。今年の冬休みは、17日でしたが、先生方は、 十分リラックス・休憩ができたでしょうか。先生方が元気がないと、子どもたちも元気が でません。さあ、いよいよ1年間のまとめの3学期が始まります。【「チーム東領家小」職 員全員が一丸となって児童を育成する学校】を合言葉に頑張りましょう。 さて、今月のタイトルは、「じゃまなか」としました。これはご存 知の方も多いとは思いますが、今年、ノーベル医学生理学賞を受賞 した山中信弥さんの昔のあだ名だそうです。山中さんは、大阪府東 大阪市出身で、高校時代、父から医師になることを勧められたが、 将来の進路に迷っていた際に、徳田虎雄(徳洲会理事長)の著書 『生命だけは平等だ』を読み、徳田の生き方に感銘を受けて医師に なることを決意しました。大学卒業後、国立大阪病院整形外科で臨 床研修医として勤務。学生時代柔道やラグビーで 10 回以上骨折す るなど怪我が日常茶飯事だったため整形外科の道を選んだが、他の 医者が 20 分で終わる手術に 2 時間ほどの時間が掛かったり、点滴 【ノーベル賞のメダル に失敗するなどし、指導医からは、「お前は「やまなか」ではなく、を持つ山中信弥さん】 「じゃまなか」や」と怒鳴られ邪魔者扱いされ、「向いていない」と痛感したとのことで す。ある時、重症になったリウマチの女性患者を担当し、患者の全身の関節が変形した姿 を見てショックを受け、重症患者を救う手立てを研究するために研究者を志すようになっ たとのこと。これをきっかけに、何十、何百という失敗を繰り返しても、病気で苦しんで いる患者さんを何とか救いたいとの山中さんの強い信念、いや執念が、iPS 細胞という画 期的な細胞発見につながったのでしょう。また、山中信弥さんのすばらしさは、その謙虚 さにあります。山中さんは「ノーベル賞は過去のこと。メダルは大切にしまい、もう見る こともないと思う。今後は科学者としてすべきことをしたい」と話し、これからの研究に 向けて気持ちを切り替えたとのことです。ノーベル賞受賞に浮かれることなく、1日も早 く、患者さんの役に立ちたいとの思いからです。とても素晴らしいですね。 我々、人間はつい自分の失敗を他人のせいにしがちです。失敗しても、諦めずにやり通 す力、いわゆる「生き抜く力」が、今、教育に求められています。先生方は、「叶う」と いう字を知っているでしょうか。この字は、「口で十回言うと、夢がかなう」いう意味で す。先生方も、ぜひ、各学級で、山中先生の話をしてください。 ▲ 1月の凡事徹底~各クラスで指導の徹底を~ ○名前を呼ばれたら、「はい」と大きな返事をしよう。 (11月・12 月に同じ) *また、徹底できていません。授業中に、返事の徹底をお願いします。 ◆ 連絡事項(12月に同じ) ①教室の床が汚いクラスは、掃除の徹底をお願いします。 ②雑巾・個人の持ち物が床に落ちているクラスがあります。チェックをお願いします。 ③教室の床にゴミが落ちたまま、授業を行わないよう注意しましょう。 ④教室移動の時は、電気、ストーブ、CD ラジカセ電源、水道の蛇口を切りましょう。 ■ 教育法規⇔不祥事編 次の文は、○か×か。どっちかな? ① 児童個人名簿を家に持ち帰った。 ② 学級会計で、1円合わなかったが、そのままにした。 ③ インフルエンザの児童がでたが、管理職に報告しなかった。 ④ 掃除をしてない児童がいたが、自分のクラスの子ではないので、注意しなかった。 ⑤ 児童が言うことをきかなかったので、頭を叩いた。 ● 推薦本⇒電子書籍「山中信弥先生に、人生と iPS 細胞について聞いてみた」 講談社 1,050 円 読みやすい語り口で、中学生から読めます。内容は、父は 町工場の経営者/高校柔道部から受験勉強に邁進/「ジャマ ナカ」と蔑まれた研修医時代/臨床医としての限界/はじめ ての実験/求人広告に手当たり次第応募/オスマウスが妊娠 ?/帰国/「アメリカ後うつ病」にかかる/新入生争奪戦/ 遺伝子を二四個まで絞り込んだ!/論文捏造スキャンダルの 陰で/再生医療の可能性/病気の原因解明と創薬…… 山中信弥さんの人柄が伝わってくるとても素晴らしい本です。人生の参考になります よ。ぜひ、読んでみてください。
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