レジュメ - 資格の学校TAC

未来の先生応援セミナー
第2弾
教員採用試験・新卒合格のためのステップ
1
試験内容
・
一般的に 1 次試験と 2 次試験に分かれる
・
1 次試験は教養試験や専門試験などの筆記試験が実施される
・
2 次試験は面接や討論(集団活動)などの人物試験が中心となる
・
人物試験重視の傾向から 1 次試験でも人物試験(面接や論作文)を導入する自治体も多い
【教養試験】
・
人文、社会、自然科学や時事知識を問う一般教養試験と、教員として必要な知識を問う教
職教養試験に大別される
・
一般教養試験は自治体により難易度が異なり、一部自治体は実施自体無いことがある(東
京都や宮城県など)
・
教職教養試験は、教育学、関連法規、心理学、教育の歴史、学習指導要領に関する知識、
教育時事などが出題される
(教育原理、教育法規、教育心理、教育史と表されることが多い)
【専門試験】
・
教科指導における専門的な知識を問う
・
自治体により難易度が若干異なるが、平均すると大学入試レベルの出題が多い
【人物試験】
・
面接は個人面接と集団面接があり、自治体により形態が異なる
・
5 名程度の受験者が話し合いや作業を行う集団活動(討論)を実施する自治体が多い
【実技試験】
・
体育、音楽、美術、理科を中心に指導に必要な実技力を問う実技試験を実施する自治体が
多い(内容は各自治体で異なる)
・
授業力、教材解釈力、運営力を問う模擬授業や単元指導計画作成が課されることがある
【適性検査】
・YG 検査や MMPI など各種適性(人格)検査を実施している自治体があるが、対策等は特に必要
はない
2
評価規準と倍率
・
筆記試験の合格点は自治体や試験形式、教科等により大きく異なる
・
人物試験では、熱意、専門性、人間性を評価し、細かい観点は自治体により公表されてい
ることが多い
・
知識量より人物、人柄を重視する傾向が強い(教員採用等の改善について〜通知〜
23 文
科初第 1334 号)
・
感性や体験の豊かさを要求する傾向が高まり、どの大学で学んだかではなく何を行ってき
たか、どんな学びをしてきたかを重視する。
3
資料
出典:文部科学省および各教育委員会 HP より
4
社会体験で役立つ教育原理
〜学習指導要領の変化から世代を見る〜
改訂年
1947 年
昭和 22 年
特
徴
最初の学習指導要領
児童中心主義・経験主義を採用
自由研究の時間の新設
社会科を統合
男女共修の家庭科を設置
1951 年
昭和 26 年
1958 年
昭和 33 年
自由研究を発展的に解消し、教科以外活動をおく
保健体育科の新設
法的拘束力が明確化
教育の系統性、科学技術教育を重視
道徳(高等学校は倫理)の新設
1968 年
昭和 43 年
調和と統一を掲げ、内容・時数とも最大
最低時数から標準時数に改訂
小・中学校で特別活動へ発展
教育課程の現代化を特に数学・理科で進める
クラブ活動を高校でも必修とする
1977 年
昭和 52 年
ゆとりと充実を掲げ、時数・内容を削減
創意工夫
個性重視
全校種で特別活動を実施
高等学校の第 1 学年に現代社会・数学Ⅰを必修としておく
1989 年
生涯学習の基盤形成を重視
平成元年
小学校低学年に生活科新設
授業時間の弾力的運用
高等学校の選択教科の拡充
地理歴史科・公民科に再編
高等学校の家庭科を男女必修
1998 年
平成 10 年
完全学校週 5 日制実施が背景
教育内容の大幅削減
総合的な学習の時間を創設
世界史を必修
自ら学び自ら考える力の育成を重視
外国語・情報の必修化
高等学校に学校設定教科を新設
中学校・高等学校のクラブ活動を廃止
2003 年
平成 15 年
1998 年(平成 10 年)改訂を一部改正
総合的な学習の時間において、目標及び内容を各学校で定めることと全体
計画の作成を明記
範囲外指導について条件下において認める
2008 年
平成 20 年
学習内容を抜本的に見直し
授業時数の大幅増加
確かな学力の見直し
(基礎・基本的な知識・技能の習得
課題解決能力
言語活動・理数教育・伝統文化教育の徹底
学習習慣)
5
日々の学習や指導体験で役立つ教育心理
〜「学習」
「動機」を教育心理から考える〜
用 語
アンダーマイニング効果
意
味
内発的動機づけが高い状況で、外発的動機づけを与えると興味関心が
低下する現象
エンハンシング
適当な外発的動機づけは内発的動機づけを引き出す
過正当化
外的な報酬により内発的動機づけが変容する現象
プラトー
当初急激に上昇していたが学習効果が途中で停滞する現象
モデリング
他者の行動を観察することで学習が成立する
レミニセンス
記憶直後よりも一定時間経過後の方が想起・成果があがる現象
初頭効果
学習の開始直後の事項が記憶しやすい
新近効果
学習の終了時の事項が記憶しやすい
リハーサル
短期記憶から長期記憶へ移行させるために必要な反復
ヒューリスティックス
直感的に試行錯誤しながら簡易に結論に近づける思考的解決法
レストルフ効果
周囲より異質なものが記憶・想起しやすい
チャンク
記憶における心理的な情報の最低単位
転移
先行の経験や学習が、後続の学習に影響を与えること