【特集】続き *気になること…医師に聞いてみました

気になること … 医師に聞いてみました
い ま だ
せ い き
今田 世紀 医師
各種病院の勤務を経て、平成 20 年にフラワータウンで
いまだ内科クリニックを開業。「家での看取り」実現に向け
て、三田市内で訪問診療に尽力される医師のひとりです。
1. 痛みは家でコントロールできるのですか?
全くゼロにすることはできませんが、現在は、医療の発達により飲み薬や貼り薬、注射薬
などさまざまな選択肢があり、痛みを緩和する手立ては増えています。
2. 病院の主治医と関係が切れてしまうのでは
ないかと不安なのですが?
大丈夫です。今まで長年診ていただいていた主治医との関係が切れてしまうことはありま
せん。状況に応じてまた一時的に診察や入院をしたり、やはり自宅療養は心配になったので、
病院の通院や入院に戻ることも可能です。また、あらかじめ病状悪化時には元の病院の医師
に入院を依頼しておくということもできます。
3. 家での看取り…別れの時は家族だけで迎えても大丈夫?
仮に自宅にご家族しかいない状況で患者さまが亡くなられたとしても、原則 24 時間以内
に普段のかかりつけ医が確認を行えば、死亡診断書を出すことが
できます。もちろん、ご本人の容態が変わっていく中でご家族が
不安に思われるのは当然のことです。そんな場合はまずかかりつ
けの訪問看護師さんに相談をして下さい。また、急激な変化に動
揺し、救急車を呼んだため、結局病院で最期を迎えられた。これ
もご家族として当然の反応ですし、想定の範囲内です。決して後
悔したり、ご本人に対して申し訳なく思うようなことではありま
せんよ。
4. 在宅生活を支える家族に必要なことを 教えてください。
最期を家で看取るということは、ご家族にとっては経験したことのないような非日常的な
ことが起こりえます。ですから決して全力でがんばってくださいとは言いませんが、ある程
度の知識と決意が必要なことは事実です。もちろん、訪問看護師、薬剤師、ケアマネジャー、
ホームヘルパー、在宅医等もがんばってサポートします。
【 特集に関するお問合せ先】
三田市社会福祉協議会 訪問看護ステーション TEL.559-5703 FAX.559-5706
※5人以上のグループであれば、出張ふくし教室も開催できます。
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