「3学年進路だより⑥」を掲載しました(PDF版)

平成27年7月21日(火)
3学年進路指導部だより 第6号
新潟市立万代高等学校 進路指導部
*Per aspera ad astra (ペル アスペラ アド アストラ) ラテン語で「苦難を通じて星々(栄光)へ」の意味。
最後の夏休み 「全国平均的」な過ごし方
いよいよ夏休みが始まります。高校最後の夏休み。受験生にとっては正念場です。大学合格者の平均的な夏休みはど
んなものでしょうか。大学合格者へのアンケート結果を見てみましょう。
平日の時間の使い方(回答者平均)
9
8
7
6
5
一学期後半
4
夏休み
3
入試直前
2
1
0
家庭学習時間
余暇時間
睡眠時間
旺文社 蛍雪時代 2012 年 7 月号より
学習時間
平均的な(合格できる)受験生は夏休みの平均家庭学習時間は8.0時間です。入試直前でも8.3時間なので、実
質ほぼ臨戦態勢と言っていいでしょう。あくまで平均です。平気で12時間くらい時間をかける受験生もざらにいます。
3年の模擬試験は浪人生も参加します。また志望変更により受験者が減るのですが、受けなくなるのは低得点者層な
ので当然、激戦になります。それまでそこそこの判定が出ていた人でも軒並み判定が下がるなんてザラです。
「生まれて初めてこんなに勉強したのに・・・」という声は毎年聞きます。でもみんなこんなに勉強してるんだから簡
単には上がらないのも当然! 出遅れていると思う人は平均以上やる心意気を持って臨んでください。
現役生はこの試練を乗り越えてセンターまでに盛り返していくのです。頑張れ、受験生!
余暇時間
最後の夏休みですが、余暇時間は1学期後半と大して変わりません。このグラフでは省略していますが、夏休みが終
わった直後と入試直前の余暇時間はほぼ同じになります。つまり夏休み過ぎたらもう「遊んでいない」ということです。
メリハリをつけた適度な息抜きは必要ですが、だらだら時間を過ごすことの無いようにしたいものです。
また、夏休みの余暇時間にはオープンキャンパス参加時のような時間が含まれていると思われます。すこし長いのは
そのためでしょう。オープンキャンパスに行けるのもこれが最後のチャンスですから積極的に参加して欲しいと思いま
す。
睡眠時間
君たちの保護者の方々が受験生だったころは俗に四当五落という言葉がありました。4時間睡眠なら合格、5時間寝
たら不合格、という意味です。しかし、睡眠不足はかえって学習にはよくないということが分かり、今では多くの受験
生が受験直前であっても普通に6時間は睡眠をとっています。体調管理も勉強のうちです。ただし、起床時間は絶対に
変えないこと。理由は裏をご覧ください。
夏休みだからこそ「3点固定」
高校入学時、よくガイダンスで「起床時間、勉強を始める時間、就寝時間」の3点をきちんとキープするように指導
されたのではないでしょうか? 起床時間がバラバラだと、生活習慣が乱れます。就寝時間がバラバラだと体調が乱れ
ます。だから、この2点については受験生ならずともきちんとキープするべきものです。
受験生は特に「勉強を始める時間」にこだわってください。一日平日4時間、休日8時間なんて勉強できない、とい
う人の大半は、「始める習慣」がない人です。何となく始めて、何となくだらだら勉強して、飽きたらやめる。そんな
勉強で4時間とか8時間とか、無理に決まっているのです。
例えば「8時30分になったら机に向かって座っている」というルールを作ってください。自分の行動がそのルール
に向かって変わっていきます。だらだら携帯をいじったり、音楽を聴いたりしていた行動パターンが、「8時20分に
はやめて、歯を磨いて・・・」というように分刻みに変わるのです。
ともかく、生活習慣と学習習慣を夏休み中に乱さないことが大切です。夜中遅くまで起きていて昼まで寝ているよう
な生活をしていたらたとえ学習時間が8時間を超えていようが、それは失格なのです。
夏休みにダラけず勉強する秘訣
「計画のない目標は ただの願い事にすぎない」
サンテグジュペリ
「飛べない豚はただの豚」に似ていますが、「星の王子さま」のサンテグジュペリも元は飛行機乗り。なんだか因縁
を感じます。
それはさておき、夏休みに計画を立てることの重要性は前述の蛍雪時代のアンケートでもはっきりと出ています。
夏休みにダラけず勉強する秘訣
(複数回答)
目標・計画を立てる
集中できる場所での勉強
オン・オフのメリハリ
進学への意欲を高める
0
10
20
30
40
50
60
70
「意欲を高める」のも大事ですが、これだけではやはりただの「願い事」にすぎないのかもしれません。参考までに
合格者たちの声も載せておきます。
・「この問題集を終わらせる」など、具体的に目標を決める。(「一生懸命勉強する」は計画じゃなくて願望)
・ノルマは「時間」ではなく「量」で決め、密度を高める。
⇒ 問題集のノルマの決め方は何週間で終わらせるか決め、1週間を5日としてページ数を日数で割るのが基本。50ページの問題集を2週間なら、
50÷(5×2)=5ページ。サボらなければ早く終わるし、予想より難しくてもこれくらいの予定ならクリアできる。
・すぐ時間が経ってしまうインターネットは避けるのが無難。(もちろん LINE も避けよう)
・勉強時間を確保するためには、やはり我慢することも必要。(試験会場では音楽は聞けない。集中するときは無音で!)
・我慢しすぎず、適度に余暇をはさむ方が学習効率も上がる。(短時間に集中して遊ぶのは集中力 UP につながる)