「使用上の注意」等改訂のご案内(PDF形式:277KB)

医薬品の適正使用に欠かせない情報です。必ずお読み下さい。
2015年8月
医療関係者 各位
販売元
「使用上の注意」等改訂のご案内
謹啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
このたび、抗悪性腫瘍剤ゾリンザカプセル100mgの「使用上の注意」
を改訂致しましたので、
ご案内申し上げます。
また、
同時に「臨床成績」の記載も改訂致しました。
弊社と致しましては、
医薬品を安全かつ有効にご使用いただくため、
今後とも情報の収集・伝達
に努めていく所存でございますので、
なお一層のご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます。
謹白
記
1.該当製品
ゾリンザカプセル100mg
2.主な改訂内容
(自主改訂)
1)
【使用上の注意】
の「4.
副作用」
・国内臨床試験の副作用発現状況を変更
・
(2)
その他の副作用に089試験で発現した「高ビリルビン血症、高トリグリセリド血症、倦怠感」
を追記
2)
【臨床成績】
の「1.
海外後期第Ⅱ相試験、
国内第Ⅰ相試験」
・国内第Ⅰ相試験の例数「6例」
を
「10例」に変更
・国内第Ⅰ相試験の奏効率「0%(0/6)」
を
「10%(1/10)」に変更
今回の使用上の注意改訂内容につきましては医薬品安全対策情報(DSU)No.243(2015年10月)に
掲載されます。また、改訂後の添付文書全文につきましては、医薬品医療機器総合機構の情報提供ホーム
ページ(http://www.pmda.go.jp/)ならびに弊社ホームページ(http://www.taiho.co.jp/medical/index.html)
に掲載しております。
お願い
弊社医薬品で副作用等を経験されました場合には弊社医薬情報担当者(MR)までご連絡の上、
調査のご協力をお願い申し上げます。
̶1̶
3.
【使用上の注意】の改訂内容(該当箇所抜粋)
および改訂理由
改訂後( _:変更)
改訂前
4.
副作用
国内臨床試験
(治験)
皮膚T細胞性リンパ腫
(CTCL)
を対象とした第I相臨床試
験では、
CTCL患者10例中10例に副作用
(臨床検査値の
異常変動を含む)
が認められた。
主な副作用は、
血小板減
少症が8例、
悪心が6例、
倦怠感が5例、
嘔吐、
高クレアチニン
血症、
食欲不振及び味覚異常が各4例、
高ビリルビン血症、
高血糖、
高マグネシウム血症、
高トリグリセリ
ド血症、
白血球減
少症、
リンパ球減少症及び体重減少が各3例、
下痢、
頭痛、
高血圧、
発熱、
貧血、
疲労及び腎機能障害が各2例であった。
〔国内臨床試験
(089試験)
終了時〕
4.
副作用
国内臨床試験
(治験)
皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)
を対象とした第I相臨床試
験では、
CTCL患者6例中6例に副作用
(臨床検査値の異
常変動を含む)
が認められた。主な副作用は、
悪心及び血
小板減少症が各4例、
高ビリルビン血症及び嘔吐が各3例、
下痢、
頭痛、
高血圧、
倦怠感、
高クレアチニン血症及び発熱
が各2例であった。
〔承認時〕
海外臨床試験
(治験)
略(変更なし)
海外臨床試験
(治験)
略
(1)
重大な副作用
略(変更なし)
(1)
重大な副作用
略
(2)
その他の副作用
次のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を
中止するなど適切な処置を行うこと。
(2)
その他の副作用
次のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を
中止するなど適切な処置を行うこと。
種類/頻度
感染症
血液
精神・神経系
循環器
呼吸器
消化器
肝胆道系
頻度不明*
10%以上
10%未満
略
(変更なし)
肝虚血、
高ビリルビン血症
ALT増加、
AST増加
種類/頻度
感染症
血液
精神・神経系
循環器
呼吸器
消化器
頻度不明*
肝胆道系
肝虚血
皮膚
泌尿器
電解質
略
(変更なし)
皮膚
泌尿器
電解質
その他
腫瘍出血、
霧視、 筋痙縮、
味覚異常、 味覚減退、
発熱、
難聴、
無力症、
疲労、
悪寒、
末梢性浮腫、
胸痛、
食欲不振、
高トリグリセリド血症、
冷感、
体重減少
倦怠感
血管神経性浮腫
その他
CTCL患者を対象にした海外臨床試験
(001試験及び005
試験)
において1日1回400mg投与で認められた副作用の
頻度を基に記載した。
*:CTCL患者を対象にした国内臨床試験
(089試験、
1日1回
400mg投与)
、
CTCL以外の患者を対象にした海外臨床試験
及びCTCL患者を対象にした海外臨床試験
(001試験及び
005試験)
において1日1回400mg投与以外で認められた
副作用
10%以上
10%未満
略
ALT増加、
AST増加
略
腫瘍出血、
霧視、難聴、
無力症
筋痙縮、
味覚異常、 味覚減退、
発熱、
疲労、
悪寒、
末梢性浮腫、
胸痛、
食欲不振、
冷感、
体重減少
血管神経性浮腫
CTCL患者を対象にした海外臨床試験
(001試験及び005
試験)
において1日1回400mg投与で認められた副作用の
頻度を基に記載した。
:
* CTCL以外の患者を対象にした海外臨床試験及びCTCL
患者を対象にした海外臨床試験
(001試験及び005試験)
において1日1回400mg投与以外で認められた副作用
( 部:自主改訂)
《【使用上の注意】の改訂理由》
国内臨床試験(治験)
につきまして、
申請時点での試験結果6例に、
当該症例での追加情報及び承認後
に追加された試験結果4例を追加した合計10例の最終試験結果についてまとめ、
このうち2例以上の
副作用について記載をしました。
3例以上の副作用につきましては、
(2)
その他副作用表へ追加をしました。
また、
〔承認時〕
の但し書きから
〔国内臨床試験(089試験)終了時〕へ変更をしました。
̶2̶
4.
【臨床成績】の改訂内容(該当箇所抜粋)
および改訂理由
改訂後( _:変更)
改訂前
1.
海外後期第Ⅱ相試験、国内第Ⅰ相試験
CTCL患者を対象とした臨床試験
(海外001試験及び国内
089試験)において、本剤1日1回400mgが投与された
CTCL患者の有効性は下表のとおりであった。
1.
海外後期第Ⅱ相試験、国内第Ⅰ相試験
CTCL患者を対象とした臨床試験
(海外001試験及び国内
089試験)において、本剤1日1回400mgが投与された
CTCL患者の有効性は下表のとおりであった。
海外後期第Ⅱ相試験
(001試験)10)
(74例)
国内第Ⅰ相試験
(089試験)4)
(10例)
2種類以上
1種類以上注5)
治験実施計画書
前治療規定数注4)
StageⅡB以上注7)
StageⅡB以上
対象病期(Stage)
治験実施計画書
前治療規定数注4)
対象病期(Stage)
奏効率注6)
全体
海外後期第Ⅱ相試験
(001試験)10)
(74例)
国内第Ⅰ相試験
(089試験)4)
(6例)
2種類以上
1種類以上
StageⅡB以上注6)
StageⅡB以上
29.5%(18/61)
0%(0/6)
菌状息肉症
25.8%( 8/31)
0%(0/6)
セザリー症候群
33.3%(10/30)
NA(0/0)
奏効率注5)
29.5%(18/61)
10%(1/10)注8)
菌状息肉症
25.8%( 8/31)
注8)
10%(1/10)
セザリー症 候 群
33.3%(10/30)
NA(0/0)
注4)前治療は全身療法を対象とし、
ステロイド外用や紫外
線療法などの局所療法は除外
注5)前治療として局所療法のみを施行した2例を含む。
注6)Modified Severity-Weighted Assessment Tool
(mSWAT)
による評価で完全奏効
(疾患のエビデンス
が4週間以上持続して認められない)又は部分奏効
(ベースラインと比較して50%以上のmSWAT皮膚評価
スコア減少が4週間以上持続する)であった患者の
占める割合
注7)001試験に実際に組み入れられた患者はStageIB
以上であったが、
StageIIB以上を主要解析対象とした。
注8)奏効例は前治療として全身療法を施行した患者で
あった。
全体
注4)
前治療は全身療法を対象とし、
ステロイド外用や紫外
線療法などの局所療法は除外
注5)
Modified Severity-Weighted Assessment Tool
(mSWAT)
による評価で完全奏効
(疾患のエビデンス
が4週間以上持続して認められない)又は部分奏効
(ベースラインと比較して50%以上のmSWAT皮膚評価
スコア減少が4週間以上持続する)であった患者の
占める割合
注6)001試験に実際に組み入れられた患者はStageIB
以上であったが、
StageIIB以上を主要解析対象とした。
( 部:自主改訂)
《【臨床成績】の改訂理由》
国内臨床試験(治験)
につきまして、
申請時点での試験結果6例に、
当該症例での追加情報及び承認後
に追加された試験結果4例を追加した合計10例の最終試験結果についてまとめました。承認後に追加
された試験結果4例では組み入れ基準を変更し、前治療に紫外線療法などの局所療法も含めたこと
から記載を変更しました。
なお、上記以外に添付文書の
【冒頭部分】、
【 文献請求先】
の2点について改訂しました。
【冒頭部分】
平成25年11月27日公布の「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律
(医薬品医療機器等法)」で、
「処方せん」の記載が常用漢字を使用し「処方箋」
と改められました。
これに伴い、添付文書の記載を変更しました。
【文献請求先】
文献請求先の部署名を変更しました。
大鵬薬品工業株式会社 製品情報部 医薬品情報課⇒大鵬薬品工業株式会社 医薬品情報課
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