142号

石川県教頭会だより
第 142号
第142号
平成27年9月18日
石川県公立小中学校教頭会
第47回石川県公立小中学校教頭会セミナー
低下」などの問題は、単に子ども達だけの問題とは言え
ません。子ども達が、将来大人となる際の手本となるべき
今の大人が、手本となり得ていないという大人社会の問題
が、子どもに投影されているのではないでしょうか。また、
携帯電話やインターネットの普及などの「新しいメディア
技術の発達」
、
「核家族化や少子化の進展」
、
「価値観の多様
化」など、大きな社会構造の変化の影響に起因する問題が
あることにも留意しなければなりません。これら山積す
る教育的課題に対して、
「徳育と体育の充実」
、
「学力の向
上」
、
「家庭・地域・学校の連携の強化」などの教育改革が
進められております。教育が大きく転換しようとしてい
る今、私たち教頭の責務は一層重大となっています。
さて、本年度は、全国教頭会の統一研究課題「豊かな
人間性と創造性を育む学校教育」を掲げた第十期の2年
目の年となります。キーワードは〈生き抜く力 絆づく
り〉であります。日本の未来を築く子ども達の健やかな
成長を支援するための「絆づくり」や、児童一人一人に
生涯にわたって「生き抜く力」を養う学校運営における
研究について取り組んでいかなければなりません。
また、県公立小中学校教頭会は、政策提言能力を備えた
職能研修団体として、教頭の資質を高めるための研修を
推進し、教育の向上発展に寄与することを目的としていま
す。学校長の示す経営方針の下、教頭自らが意識改革と一
層の研鑽に励み、職能の向上を図っていかなければなりま
せん。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。
最後に、教頭先生方におかれましては、教育現場の要
として、心身の健康に十分ご留意いただき、ご活躍され
ますことをご祈念申し上げ、私の挨拶といたします。
挨 拶
石川県公立小中学校教頭会
円円円 会長 酒井 裕之 本日はご多用の中、石川県教育委員会教育次長 齊田
正活様、石川県小中学校長会会長 源 義弘様をはじめ、
多くのご来賓の皆様方にご臨席を賜り、第47回石川県公
立小中学校教頭会セミナーを開催できますことを、本会
を代表して厚く御礼申し上げます。
また、県内303名の教頭先生方には、校務多用の折、本
日の大会に参加いただき、ありがとうございます。本日
のセミナーが、私たち教頭の職務遂行のために有意義な
ものになることを心から願っております。
さて、死者・行方不明者が180
,
00人以上となった東日本
大震災から4年、今度は4月25日、ネパールで死者70
,
00人
を超える地震が発生しました。まだ、正式な数は把握で
きていないとのことですが、嘆き悲しむ人々の姿、瓦礫と
化した町並みの映像を見るにつけ、本当に心が痛みます。
亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りいたします。
地球は巨大地震の活動期に突入したと言われております。
また、昨今、日本でも地震だけではなく、ゲリラ豪雨、竜巻、
火山の噴火など異常気象とも思える現象が頻発しており
ます。これらの現状を考えるに、今学校で求められている
ことの第一が危機管理といえるのではないでしょうか。
児童、生徒が学校で安心して学習やスポーツができる環
境を確保することが求められています。学校教育の根幹と
もいえる安全・安心な学校をつくっていくためには、災害、
事故、事件は起こるものであるという認識の下、それが起
こったときに、
「いつ」
「誰が」
「何を」
「どこで」
「どのよう
に」に行うのかという具体的な行動マニュアルを作成し、そ
のマニュアルに沿った動きをするための訓練が必要です。
訓練は、児童生徒の命を預かる私たち教員が、責任をもって
その命を守るためのものです。そして、管理職である校
長・教頭は、よりよい避難、対応の仕方を、常に組織的
な観点からチェックし、見直していかなければなりません。
このような危機管理への万全な準備や対応が要求され
る中、社会では、些細なことで年下の少年を集団暴行し
た事件や、貸したものを返してくれないことが発端とな
り幼なじみの少女を監禁した事件など、社会を震撼させ
るような、少年少女が関与する残忍な事件が続いていま
す。しかし、今日指摘される「子ども達のモラルの低下」
、
「基本的な生活習慣の乱れ」
、
「人間関係を形成する力の
祝 辞
石川県教育委員会
円円 教育長 木下 公司 代読 教育次長 齊田 正活
平成27年度石川県公立小中学校教頭会セミナーが盛大
に開催されますことを心よりお祝い申し上げます。また、
教頭先生方には、日頃から小中学校教育の充実発展に尽力
いただいておりますことに感謝を申し上げたいと思います。
さて、グローバル化やI
T技術の急速な進展を背景に、
社会や産業など教育を取り巻く環境が大きく変化し、学
校現場が抱える課題も複雑化・多様化してきており、国
は「教育再生」に大きく動き出しています。
世界トップレベルの学力、規範意識を備えた人材の育
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石川県教頭会だより
成を目指し、道徳の教科化、英語教育の強化・推進、土
曜授業の実施などが進められており、また、教育委員会
制度の改革として、この4月には、地教行法の一部を改
正する法律が施行されています。
県としても、この「教育再生」の動向の中、新たな施
策を推進しているところです。
まず、学力向上については、皆様方をはじめ、県下教職
員のたゆまぬ努力により、本県児童生徒の学力は、全国上
位を維持しておりますが、地域間での成績のバラツキや同
じ学校でも成績が安定しないなどの現状もみられます。
そこで、県では今年度新たに、
「学びの組織的実践推進
事業」として、全市町に「拠点校」と「連携校」を設け、
児童生徒の学力向上と教員の指導力向上を一体的に図る
「学力向上ロードマップ」を策定するなど、市町と連携し
て、学力向上に取り組むこととしています。
また、教員の指導力の向上が、本県の教育力向上に不
可欠なことから、中堅層の教員が学校運営に積極的に参
画する意識を高める20年経験者研修や若手教員の育成を
強化する5年経験者研修などの、教育センターにおける
「基本研修」を毎年充実させています。
加えて、
「課題選択研修」の充実にも力を入れており、
今年度より「相互理解を大切にした対応力向上研修」を
新設しています。
この研修は、保護者や地域住民との相互理解の在り方
について学ぶとともに、事例検討をとおして、学校に寄
せられる多様な思いや意見への対応力を向上することに
よって、保護者や地域住民とのより良い関係づくりを図
り、学校における児童生徒へのより円滑な教育活動の推
進に寄与することを目的としているものであります。
県としては、これらの施策とともに、学校現場の取組
を最大限支援し、着実な成果をあげていきたいと考えて
おりますので、皆様方には、ご理解、ご協力をお願いし
たいと思います。
加えて、教育の営みは、子どもたちの人格の形成を目
指す、極めて崇高な誇りあるものであり、それ故に、教
職員には、職務の専門性だけでなく、高潔な人格と高い
モラルが求められています。このことを今一度心に刻ん
でいただき、これまで以上の使命感と情熱を持って職務
遂行に努め、県民の教育に寄せる期待と信頼に応えるよ
う、頑張っていただきたいと思います。
結びに、本日のセミナーが、今後の学校経営の一助と
して有意義なものになりますことをご期待するとともに、
本日ご出席の皆様方の益々のご活躍と本会のご発展を心
からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
第 142号
表しまして心よりお祝い申し上げます。
さて、平成27年度 がスタートして、1ヶ月半がたちま
した。各学校におかれましては、学校長の経営ビジョン
の具現化に向けて教頭先生方が先頭にたちながら、様々
な教育活動を積極的に取り組まれていることと思います。
現在、中央では、教育再生実行会議、中教審などから
次々と教育改革に関する提案が出され、それが実行に移
されようとしています。
この流れは、教育の国際化・情報化・グローバル化に
もつながっていくと思われます。こうした教育界の動き
の中で、県内でも、現場において、様々な教育的課題が
出てきています。また、地域・保護者からの要求も年々
高まってきています。
こうした教育的課題を実現するため、石川県小中学校
長会と石川県公立小中学校教頭会が連携し、石川県教育
委員会、各市町教育委員会と連絡を密に取りながら、
様々な取組を進めていくことが大切になってきます。
まず、
『確かな学力と豊かな心・健やかな身体の育成』に
向けて一層の向上をめざす学校づくりを進めることです。
「石川の教育振興基本計画」に基づいた「いしかわ学び
の指針十二か条」の着実な実施による『確かな学力の定
着』や、 心の教育・道徳教育の充実による『豊かな人間
性の育成』
、健康教育・体力を育む教育の充実による『健
やかな身体作り』に取り組んでいかなければなりません。
また、地域・保護者に信頼される学校づくりのために
児童生徒が、安全に、そして安心して学べる学校づくり
を進めることが大切です。
そのために、管理職はより危機管理意識を高め、いじ
め・不登校防止の取り組みを充実させるとともに、児童
生徒理解に基づく生徒指導の徹底と 校内支援体制の充
実、そして体罰根絶の取組を強化しなければなりません。
さらに、世代交代が急速に進む中、次代を担うミドル
リーダーや若手教員の資質能力の向上の取り組みを強化
するために、管理職は、人事評価制度を有効活用すると
ともに、校内OJ
Tを意図的、計画的、継続的に実施してい
くことが重要です。
これらの取り組みに対して石川県小中学校長会と石川
県公立小中学校教頭会とが連携しながら取り組みを進め、
そして成果を上げられるようにしていきたいと思います。
最後になりますが、教頭先生方には、くれぐれも健康
に留意して職務に励んでいただきたいと思います。教頭
職は激務です。校内の様々な事務処理だけでなく、教
員・児童への指導、保護者対応、地域との連携など仕事
の量を上げればきりがありません。今、教育委員会が、
ワークライフバランスの大切さを強く述べていますが、
私は、まず教頭の皆さんに、このことを一番留意してい
ただきたいと思います。また、必要に応じて、主幹や教
務、他の主任層に仕事を任すことも考えてみて下さい。
次の世代を育てることも教頭の大切な役割だと思うから
です。
教頭は、職員室の要です。教頭が元気な学校は、職員
も学校も明るく元気になります。是非、
「未来を拓く心
豊かな子の育成」のために、教頭会の皆様のご協力・ご
支援をお願い申し上げると同時に、本会の益々の発展を
心よりお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。
祝 辞
石川県小中学校長会
円円円 会長 源 義弘 第47回石川県公立小中学校教頭会セミナーが、かくも
盛大に開催されることに対し、石川県小中学校長会を代
2
石川県教頭会だより
記 念 講 演
第 142号
講 師
金沢工業大学
「メンタルヘルスと教頭の役割」
教授 塩谷 亨 −ストレスマネジメントからフローリッシュへ−
(抜粋・要約)
において、リーダーとして行動することです。身体的、
心理的に負担が軽減出来る仕組みはないだろうか。楽し
く仕事ができる雰囲気はどうやってつくれば良いだろう
かということを考え直す機会でもあります。ご自分の問
題としても、仕事との関係を考え直す機会として欲しい
と思います。休職の際は、その時点で復職とセットで考
えておいた方が良いでしょう。メンタルヘルスには、仕
事以外の問題も関わっている可能性についても頭に止め
ておくと良いと思います。
さて、ストレスの本質は変化ですので、変化にどう対
応するかを考えるのが重要です。一般的なストレス対処
法は大きく分けると、生理身体系、スキル系、認知系の
3つになります。生理身体系は、各種リラクセーション
法を含みます。訓練次第で緊急事態でも落ち着いた判断
とか行動の基盤になる平穏な状態を自分で作ることがで
きます。また、スキル系では、対人関係のスキルを習得
することにより、対処可能な領域を広げることができま
す。時間管理のスキルアップも可能です。最後に、認知
系の対処は、簡単に言うと考え方を変えることです。視
点を変える、枠組みを変える、希望を持つなどが入って
くると思います。但し、一番大事なのは一人で悩まない、
一緒に考えてもらえる人を確保しておくということです。
ここで究極の予防とも言えるポジティブ心理学の考え
方を簡単に紹介しておきます。重要なのは、弱点をマ
ネージする場合、弱点に焦点を当てたり修復するよりも、
強み、長所を理解したり、強みからその人を理解するこ
とが極めて重要なのだという主張です。ポジティブ感情
が多いほうが、ネガティブな感情が多いよりも学習の速
さは速いし知的な成績の進歩も速いのです。また、悲し
みにずっと打ちひしがれるよりも、笑いによって回復す
ることを人は自然と身に付けてきているようですし、笑
いの効果の研究もあります。ネガティブな感情がネガ
ティブな思考をもたらし、よりネガティブな感情と思考
を助長していきますが、ポジティブ感情はネガティブ感
情を取り払い、可能性を見出していきます。
以上のように、先生方自身がもっとポジティブになる
ことが究極の予防になるのではないかと思います。悪い
ところを何とかしようとするだけでなく、良いところを
どんどん伸ばしていくという視点を持つのが大切だと思
います。もし危機的な状況に直面しても、考え方次第で
良い方にも悪い方にも行く。一種の分岐点です。問題が
起こったときこそ良い方向に変えていくひとつのチャン
スではないかと考えています。
特に、学校全体に及ぼす教頭先生の影響力は御自身が
思っている以上に大きいと思った方が良いでしょう。教
頭先生が元気になれば、教職員、児童生徒にも元気が伝
わっていきます。そのためにも教頭先生ご自身が心身の
良い状態を維持し、さらにフローリッシュ(より最適に
機能して生きる)へ向かう。これは学校全体にとっても
非常に重要なことなのです。
「ストレスマネジメントからフローリッシュへ」という
テーマでお話しを致します。フローリッシュというのは、
その人が最適に機能している状態のことを言います。人
間のポジティブな面に焦点を当てて考える新しい心理学
であるポジティブ心理学の用語です。
今、教員の精神疾患による休職者が激増しています。
先生方が心身ともに健康ではじめて教育実践は効果が
上がるのは言うまでもありません。
では、休職者が激増しているのはなぜでしょうか。実
は学校の先生方ばかりではなく、企業でもやはりメンタ
ルヘルスの問題で大変になってしまっています。した
がって、世の中全体の問題としてポジティブ心理学とい
う新たな視点で、メンタルヘルスを考える必要があると
今、私は考えています。
ストレスの本質は変化です。教職の仕事は昔に比べる
と地域、保護者との関わりが非常に密接になってきてい
ます。また、新しい教育機器等の導入により、習熟した
以前のやり方を捨て、新しい方法で始めなければならず、
ストレスフルな状況を作り出しています。
ラザラスというストレス研究者は、比較的小さな出来
事への主観的評価が重要だと言いました。時間の無駄遣
い、仕事への不満、同僚が気に入らないなどの日常生活
のイライラが、慢性的に頻繁に繰り返されるのが問題な
のです。現在の代表的なストレス理論のラザラスのモデ
ルでは、ある出来事が起こったら、これは自分に脅威や
危機をもたらすのかといった評価(一次的評価)がまず
行われると考えます。その出来事をすごく大変だと評価
すると、嫌な感情、ネガティブな情動が喚起されます。
大変でないという評価がされると、嫌な感じが起きませ
ん。
「大変だ、脅威だ」という一次的評価の次に、
「スト
レッサーは自分がコントロール出来ることなのか」とい
う二次的評価をします。コントロール(対処)可能だと
評価すれば嫌な感じが軽減しますし、対処出来ないと評
価すると、ネガティブな情動が強まります。
教員のメンタルヘルスのためには、関係する教員の身
体的、精神的な負担を把握していることが大事です。職
場内の適切なコミュニケーションの維持や促進を心がけ
ないと、教員が孤立しよくありません。気になる教員が
いたら、実際に支障が生じる前に出来るだけ早く、本人
と30分を目安にじっくりと話を聴くようにしてください。
問題が大きくなってからでは、関係する人や事柄が広が
り、二次的な問題も増えていくので、非常に複雑になり、
解決が非常に難しくなります。したがって、早期の対応
が求められます。実際に、休職が生じると、教頭先生は
多くの新たな業務をさばくキーパーソンとなり、たいへ
んな仕事量を負担することになります。こういった場合、
自分一人で抱え込まずに校長先生とかメンタルヘルスの
専門家と相談することが望ましく、特に校長との情報共
有や役割分担が重要になってきます。
また、休職が生じた後の対応で考える必要があるのは、
組織としてダメージを一番小さくする方法は何かを念頭
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石川県教頭会だより
第 142号
全国要請推進部長会の報告
調査要請部長 嶋﨑 和良 向上を図り、学校・家庭・地域との連携・協力を深
平成27年7月13、14日の二日間に渡り、東京永田町の
めるための施策を講じる。
「都市センターホテル」を会場に、全国要請推進部長会が
グループ別協議の発表では、主に各都道府県の定数改
開催されました。
善策について情報交換が行われました。30人学級が試行
1 講演「いま求められる教育条件整備とは」
的に実施されている県があったり、学力推進教員として
の加配があったりと、各県で定数改善のための取組がな
講師 東京大学大学院教育学研究科 されていました。
教授 勝野 正章 氏
3 講演「これからの教育改革と新しい教師像」
① TALI
S(国際教員指導環境調査:学校の学習環境
と教員の勤務環境に焦点を当てた、OECDの国際調
講師 文部科学省初等中等教育局 査)にみる学校の現状
企画官 安井順一郎 氏
・教師あたりの生徒数、中学校203
.人。チリ204
.人
① 教員定数に対する文科省の考え方
に次いで、参加国・地域(平均149
.人)の中で2
少子化によって生じる財源は、アクティブ・ラー
番目に多い。→教職員増の必要性
ニングやチーム学校の推進など、新しい時代の教育
・一週間の平均的な仕事時間539
.時間、参加国・地
を実施するために活用すべき。加配定数は、特別支
域の中で最長
(平均383
.時間)
→多忙化、専門職と
援教育、いじめ問題、貧困問題など現代的な教育課
しての教師の仕事内容、時間を再編成する必要性
題の増大に対してむしろ増員が必要。
② 日本の学校の学びあい文化
② 日本の教育の成果と課題
・教員が協働で授業計画を立て、互いの授業を開き
国際数学・理科教育動向調査(TI
MSS)から、
あい、学習目標を達成するための指導方法を評価
・小学校では、各教科とも前回調査に比べ平均点が
しあう、日本の授業研究は外国から高い評価。→
有意に上昇。習熟度の低い児童の割合が減少し、
教職員の学びあいを軸とする学校組織
習熟度の高い児童の割合が増加。
③ 学校を学習する組織へ(同僚性の構築)
・中学校では、各教科とも平均点は前回調査と同程
・教頭としてより多くの時間と労力をかけたい職務
度。習熟度の高い生徒の割合が増加。
「教職員の評価・育成」「職場の人間関係づくり」
・国際平均に比べて日本の中学生は、学習の楽しさ
「校内研究・研修」
(全公教調査より)→教職員の
や実社会との連関に対して、肯定的な回答をする
学びの支援者としての教頭
割合が低く、学習意欲面での課題がある。また、
・
「一日の平均勤務時間12時間超」小学校739
.% 中
「自らの参加により社会現象が変えられるかもし
学校815
.% 「心身ともに大変疲れている」小学校
れない」という意識も低い。
169
.% 中学校149
.%
③ 新しい時代に必要となる資質・能力
④ 調査・研究に基づく要請・提言
「答えが定まった問題に関する知識を効率よく暗
・基礎データの把握と蓄積→要請・提言の根拠とし
記・再生する能力」から「知識・技能の習得」
「知識
て活用(例えば、必要な「教職員」
)
を活用して自ら課題を発見し考え解決に向け行動す
調査・要請活動の重要性を改めて感じました。
るための思考力・判断力・表現力」「
主体性を持ち他
2 全体会(グループ別協議会)
者と協働する力」への転換が必要。
④ 学校業務の適切な分業による「チーム学校」の
平成27年度の以下の要請内容についてオリエンテー
ション(解説と現在の課題)の後、グループに分かれて
推進
各地区の現状等の情報交換会、協議を行いました。
「子どもに関わることは全て教員」という文化を見
直し、教員や他の職員がそれぞれの専門性を発揮し、
① 義務教育費国庫負担制度の全額国庫負担化及び人
最も効果的に学校業務を協働して実施できる分業体
材確保法の主旨を堅持する施策を講じる。
制を構築しなければならない。
② 教育の機会均等の原則を担保するための施策を講
じる。
以上、内容の濃い講演会や全国の教頭先生方との情報
③ 学校教育の質の向上と学校の組織的運営を支援す
交換を通し、教頭としての資質向上を図ることができ、
る施策を講じる。
とても有意義な二日間でした。
④ 教育基本法の理念に基づき、家庭・地域の教育力
4
石川県教頭会だより
第 142号
第48回 石川県公立小中学校教頭会研究大会 【河北大会】
平成27年8月19日㈬ 会場:内灘町文化会館、内灘町役場
研究主題「豊かな人間性と創造性を育む学校教育」
キーワード 生き抜く力・絆づくり
<大会趣旨>
<基調提案(要旨)
>
少子高齢化や国際化など、我が国の社会情勢の著しい
変化に対し、学校教育には新しい時代に即した人材育成
が求められています。そのために、私たちは「地域に根
ざした特色ある学校づくり」を進めながら、豊かな人間
性と創造性を育む学校教育の実現を目指していく必要が
あります。
本大会は標記の研究主題を掲げ、本研究を通して力量
を高め、国民の期待に応える魅力ある学校づくりと社会
の変革に対応できる人材の育成に努めていかなければな
りません。
「研究主題」には、自らを律しつつ他人と協調する力、
思いやりや絆、きめ細かな感性、学びを生かして新しい
ものを生み出す知恵、危機の中でも立ち上がり何かをつ
かみ何かを成そうとする意欲、
「キーワード」には、生涯
にわたって自立・協働・創造する力の習得と、互助・共
助の活力のある連携や協働体制づくりを目指す思いが込
められています。
人間関係づくりが苦手な現代っ子にとって、これらの
力の育成は同様の力を身につけた教職員や管理職でなけ
れば実現できません。
本大会においても、これまでの成果と課題を踏まえて
研究を進める「継続性」
、教頭という同じ立場として集団
で知恵を出し合う「協働性」
、そして、教頭として課題に
どう関わるべきかを追求した「関与性」を大切に考えな
がら真摯に協議し、実りある大会となることを期待して
います。
<記念講演>
演題 『教育者としての西田幾多郎』
講師 大熊 玄 氏
立教大学21世紀社会デザイン研究科 准教授
石川県西田幾多郎記念哲学館 副館長
<分科会所感>
第1分科会
「教育課程に関する課題」
野々市市立館野小学校 中本 武美 「特色ある学校づくりをすすめるための教育課程の編
成」では、教頭の働きかけとして情報の発信・協働の継
続・精選と効率化を図りながら、地域の教育力を活用し
ていくことを学ぶことができた。
学校の目的達成のために、学校の「願い」をしっかり
と地域に伝え、地域との連携を図ることが、バランスの
とれた教育になる。そのために、教頭は地域に関心を持
ち、つながりをつくっていかなければならない。
最後に、
「労う」
「認める」
「励ます」という言葉が心に
残った。この学びを自校の取組に活用するとともに、継
続した取組を図っていきたい。
「子どもの発達に関する課題」
輪島市立輪島中学校 山岸 昭彦 能美市郡教頭会より「情報化社会を生き抜くために〜
ネットトラブルの防止と情報モラル教育〜」と題して、
①児童生徒の実態把握 ②9年間を見通した指導計画の
改善 ③情報教育の環境整備 ④指導力の向上 ⑤保護
者との連携について、具体的な実践を踏まえて提言され
た。
グループ協議では、この5つの視点における教頭のか
かわりについて、自校の取組等の具体例を基に協議を深
めることができた。助言者からの情報モラル教育推進の
キーワードである「組織の機能化・効率化、情報の共有
化」の要となるよう教頭の役割を果たしていきたい。
第2分科会
「教育環境整備に関する課題」
金沢市立犀生中学校 玉川 昇 金沢市中学校教頭会より、金沢市の施策をもとに、特
色ある学校づくりと危機管理体制づくりの推進について
発表があった。特色ある学校づくりでは、金沢型小中一
貫教育や学校支援地域本部事業等により、学校間や地域
との交流が推進されている事例、また、危機管理体制づ
くりでは、防災士資格の取得や小中、PTA、地域と連携し
た防災教育、防災訓練の事例が紹介された。
教頭には、地域に出向
き、人間関係を築きなが
ら学校との協力体制をつ
くることや職員の危機管
理意識の向上に向けた
リーダーシップが一層求
められていると感じた。
「組織・運営に関する課題」
金沢市立長坂台小学校 山村 薫 羽咋郡教頭会より、
「主任の機能化」や「若手の人材育
成」について教頭の効果的なかかわり方がどうあるべき
か提言された。
「主任の機能化」では、主任の自覚を促すとともに、主
任を活かしたPDCAを組むこと、
「報告・連絡・相談」の
系統をはっきりさせた組織づくりをすることが教頭の役
割であると協議された。
「若手の人材育成」では、若手教
員との関わりを持つ際には、聴き役となり、
「認め、褒め
る」姿勢が必要であると協議された。
助言者からは、教頭が元気で明るい存在であることが、
「地域連携」や「学校組織・運営」の活性化に繋がるとご
指導いただき、教頭としての役割を改めて自覚すること
ができた。
5
石川県教頭会だより
第 142号
第3分科会
「教職員の専門性に関する課題」
白山市立松南小学校 寺岸 和光 若手教員の急増に伴う人材育成は喫緊の課題になって
いるが、実際はベテラン層の活性化策に迷う組織も少な
くない現状が共有できた。
初任研も含め、学校内外の計画的で充実した研修体制
の中で、明確な学びを重ねながら経験値を確実に高めて
いる若手がいる。一方、新しい潮流への関心が薄く、自
己流にこだわるがゆえに、学級や授業に多くの課題を抱
えているベテラン教員もいる。
若手の成長とベテランの充実は表裏である。一人一人
の専門性を高め、活かす組織マネジメントの実現を。そ
のための教頭の自省と創意工夫の重要性を再認識するこ
とができた。
「教職の職務に関する課題」
能登町立小木小学校 吉見 正美 「人を育てるとは人をやる気にさせること」を合言葉に
コーチングの手法(つくば研修センター:学校における
コーチング)を取り入れた面談の効果的な活用や、実践
事例集の活用等小松市教頭会の提言はとても参考になっ
た。
ベテランの強みを生かす場作りや、若手に寄り添いな
がら適切な指導をしていく中で、このチームでしかでき
ないこと、この人にしかできないことを引き出すのは、
教頭の力である。と強く感じた。助言者から言われた
「よいことやほめ言葉はどれだけしてもかまわない。
」と
いうことを心の底に置いて、教頭としての職務を遂行し
ていきたい。
各郡市研究主題 及び 研究内容 (概要)
加賀市
キャリア教育の推進に果たす教頭の役割
〜
「学ぶこと」
と
「生きること」
をつなげる〜
◇来年度の東陸教頭会研究大会で「子どもの発達」に関
する提言発表をすることを鑑み、
「キャリア教育」を通
して、加賀市の子ども達につけたい力を明確にした実
践を行えるよう研究主題を設定した。
「キャリア教育とは」から始まり、
「キャリア教育」を
推進するにあたっての教頭の役割やPDCAサイクルを
活用し、子ども達に今求められている力をつけるため
の検証方法(評価)を考察している。
白山市
「豊かな人間性と創造性を育む学校教育に求められる
教頭のあり方」
◇活力ある学校づくり、豊かな人間性と創造性を育む学
校教育の中核としての教頭の資質・能力の向上を目指
し、全体研修や分科会協議の中で研修を深めている。
来年度の東陸教頭会研究大会で「教育環境整備に関す
る課題」の提言発表することを踏まえ、各分科会の研
究協議が市教頭会全体の取組となるよう情報の交流を
密にし、助言し合うこととする。
焔第1分科会 教育環境整備に関する課題
「〜地域の力を教育活動につなぐための教頭の役
割〜」
焔第2分科会 組織・運営に関する課題
「〜学校の活性化を図るための組織の運営〜」
焔第3分科会 教育課程に関する課題
「〜学力向上を図るための特色ある教育活動と教
頭のかかわり〜」
小松市
学校活性化のための教頭のかかわり
〜人材育成を通して〜
◇昨年度は、組織活性化の中核となる主任層に求める力
と教頭としての関わり方等について情報交換した。
今年度は教職員をやる気にさせるためのコーチングの手
法も取り入れながら意識の活性化を実践している。また、
組織の活性化の視点からは、
「PDCAサイクル」の弱点を克
服する岡本 薫氏の「Ph
'
P
手法」について研修し、
「明確な
目標設定への働きかけ」も研究内容の一つに加えている。
野々市市
「学力向上の持続的な組織づくりに向けた教頭の役割」
◇授業力向上及び児童生徒の学力向上の成果の共有に向
けて、学校全体での取組、及び市内の学校間連携によ
る共通実践について、教頭の役割を下記の柱で研究を
深めている
⑴ 学校単位での学力向上
①一人ひとりの教師の指導力向上のための取組
②校内OJ
Tについて
⑵ 学校間連携での学力向上
①小中連携の取組
②小小、中中の取組その他(幼小中連携の取組)
能美市郡
情報化社会を生き抜くために
〜ネットトラブル防止と情報モラル教育へのアプ
ローチ〜
◇ネット環境の急速な進展による子ども達の生活状況や
人間関係に関わる問題に対し、以下のことに取り組む。
・授業参観でのメディアリテラシー授業の公開
・学校保健委員会で
「親子のホッとネット大作戦」
開催
・小中連携による
「ホッとネット講演会」
への参加
・生徒会による自主的活動「○○中ネット利用5つ
の約束」の作成と報道機関を通した公開による地
域社会への啓発
・インターネット利用についての9年間の指導計画
作成
・
「ネットトラブル対応マニュアル」の作成
・警察、校長会、PTAとの連携方法についての協議
以上のことの実施にあたり、教育課程の確実な実施と、
学校、児童生徒、保護者との連携体制の構築に向けた
教頭の働きかけが大切であることを確認している。
金沢市小学校
「新しい時代の流れを取り入れた学校運営を推進して
いくための教頭のかかわり」
◇教頭の資質・能力の向上を目指し、全体研修では実務
研修や講演の聴講、法規演習を行う。また、小中一貫
教育やいじめ・不登校問題、危機管理、特別支援教育、
人材育成等の当面する課題について地区ブロック別の
分科会で情報交換や協議を行うとともに、全国組織の
課題[①「教育課程に関する課題」
、②「子どもの発達
に関する課題」
、③「教育条件整備に関する課題」
、④
6
石川県教頭会だより
「組織・運営に関する課題」
、⑤「教職員の専門性に関
する課題」
、⑥「副校長・教頭の職務」研究部会]につ
いては分科会に分かれて研究を行っている。
第 142号
わりかたについて」
②「地域の人材を学校教育に活用するための方策につい
て」
③「学校教育と家庭教育の役割分担のあり方について」
上記のことについて実践をもとに学校の状況を踏まえ
ながら課題を整理し、よりよい在り方について情報交換
と協議を行い、自校の実践に生かしている。
金沢市中学校
「
新たな教育課題へ対応するための危機管理体制づくり」
A分科会 「いじめや問題行動等に対応できる組織強化
のための教頭のかかわり」
①学校教育と家庭教育の役割分担のあり方
②生徒の問題行動への組織的な対応の環境整備
③生徒指導組織の機能を生かした学校教育活動の充実
④不登校生徒の対策と教育相談体制の充実のための環
境整備等
B分科会 「災害や不祥事等に対応できる組織づくりの
ための教頭のかかわり」
①教育環境の安全確保のあり方
②学校での防災の施設・設備及び防災体制のあり方
③災害時における避難場所としての運営、行政との連
携のあり方等
鹿島郡
「教職員の資質向上を図るための教頭のかかわり」
〜OJ
Tの工夫を通して〜
◇教職員の大量退職と若手教員の急速な増加の現状を背
景として、若手及び中堅教員の指導力向上が急を要す
る課題となっている。
そこで、教頭が中心となって意識的・計画的・継続的
にOJ
Tを推進しながら、その具体や効果、課題を探っ
ている。
輪島市
「教職員の課題意識の向上」
〜小中連携を生かして〜
◇輪島市では、小中連携した取組を行うことで、児童生
徒の成長がスムーズに進むように、市をあげて実践し
ていくことになった。しかし、教職員は、日々の課題
に追われ、なかなか小中連携に対する意識は高まらな
い。そこで、小中連携を進める上で、どのように教職
員に課題意識をもたせ、その資質向上・職務意識の高
揚を図るか、また、教頭として、教職員にどんな指導、
働きかけをしていくかについて研究を進めている。
・各学校の現状と課題の把握
・研究内容にかかわる実践の洗い出し
・研究の具体的な内容の吟味
・各学校での実践
・成果の検証・改善
河北郡市
「教職員等の指導力向上を図るための教頭の関わり」
◇若手教員の指導力向上にしぼり、各校における現状の
情報交換や協議を行いながら、若手教員の育成のため
の効果的な方策について探っている。この研究成果を
各学校で実践することにより、若手のみならず他の教
職員へのよい刺激となり、学校全体の指導力・組織力
の向上につながると考えている。
羽咋市
「次世代の育成と組織的な学校運営をめざして」
〜若手・中堅研修と小中連携の活性化を通して〜
◇教職員の大量退職と若手教員の急速な増加の現状を鑑
み、若手の授業力や学級経営力など教員としての基本
的な資質・能力の向上を図ることが大きな課題である。
また、小中の滑らかな接続についても、学習面・生活
面でまだまだ課題もあり、さらなる改善の努力が必要
である。
このような観点から、平成26年度の研究の成果を踏ま
えながら、若手・中堅教職員の育成と小中の滑らかな
連携に、教頭としてどう関わればよいのかについて研
究を行っている。
鳳珠郡
「地域と連携した取組と教頭のかかわり」
◇ふるさとを愛し、ふるさとに誇りを持てる児童・生徒
の育成を目指し、これを地域から学校への協力体制づ
くりにも繋げていきたい。現在各学校では、能登町3
中学校の自ら植樹したコウゾから卒業証書の和紙を作
る「門出プロジェクト」や、小木小学校の「海洋教育」
、
穴水中学校の「シイタケ栽培と食育活動」
、
「穴水町か
らの成人式ギフト」など、地域の想いを受け地域と連
携した取組を進めている。
各取組を進めていくうえでの教頭としてのかかわりの
在り方について研究していくこととした。
羽咋郡
「学校組織の活性化を図る教頭の役割」
①学校組織の活性化を図る取組
校長の示す学校経営方針の具現化、主任との連携、校
内研修への取組、人材育成、校務分掌の整理・合理化・
連絡調整、会議の効率的運用、小中連携、組織的マネ
ジメントなど学校組織の活性化を図る取組についての
教頭としてのよりよい働きかけについて協議を行う。
②人材育成(主任の機能化・若手の育成など)における
教頭の関わり
面談やOJ
T、学年・校務・主任会など校内組織、校外研
修などを活用し、教頭としてどのように関わったかの
情報交換や協議を、自校の実践に生かす。
珠洲市
「学校組織の活性化を図るための教頭の役割」
〜ベテラン教員のモチベーション向上に向けて〜
◇教職員の退職者の増加に伴い、大量の新規採用が継続
しており、毎年多くの学校で初任者が配置され、中堅
教職員が少数である一方、教職経験の浅い若手教員が
多くなり、学校教育の質と機能の面に維持・向上が課
題になっている。
そのような状況で学校組織の活性化を図るには、ベテ
ラン教員のモチベーションを上げることが鍵であり、
そのための教頭の役割はどうあるべきか、成果と課題
を共有しながら研究を促進している。
七尾市
「学校と家庭・地域との連携にかかわる教頭の役割につ
いて」
①「生涯学習の一環として、地域社会、高齢者とのかか
7
石川県教頭会だより
第 142号
それぞれ
がんばってます
本気で取り組む
コミュニケーションを大切に
小松市立国府小学校 中川 千英
教頭になり、早くも4か月が過ぎようとしています。
毎日がドラマの連続で、どの子も愛おしく、子ども達の
可能性に胸が膨らみます。
教頭としては、まだまだ未熟で、学ぶことばかりです
が、そんな中、子ども達の前向きな姿や夢中になって取
り組んでいる姿を見ることが、何よりも嬉しくパワーを
頂いています。どの子もわかるようになりたい、できる
ようになりたい、今よりよくなりたいと思っています。
この子ども達の成長のために、校長先生の経営方針に基
づく学校づくりのために、教頭として何ができるのかを
真剣に考え、先生方と共に汗をかいていきます。精一杯、
自分のできることから努力してまいります。そのために
も自分自身が学び続ける教師でありたいと思います。
かほく市立宇ノ気中学校 永井 隆和
「さわやかな笑顔と自然な会釈」
・・この当たり前のよ
うに繰り返される日常の光景をなくさないように、守り
続けねば。これが新米教頭として赴任して数週間して実
感したことです。そのためには、校長先生をはじめ職員
とのコミュニケーションは不可欠です。
しかし、
「知らないことが多過ぎる。
」教職員が持つ情
報を共有し、互いに学びあえる環境をつくるには、自分
を磨かねばなりません。職員の一人一人が意欲的な仕事
をするにはコミュニケーションを効果的に活用して、職
員の資質や能力を引き出し、できるだけ任せ、支援して
いくことが大切だと考えています。
子ども達の対応に追われる教職員や保護者の方々を陰
になり支え、
「安全で安心して学び合える学校・意欲・笑
顔があふれる学校」をめざし、校長と一心同体の姿勢で
努力する所存です。
商事是亦報恩道
野々市市立布水中学校 橋本 康信
自分自身がユーザーとして、昔から愛用し続けている、
旅行カバン会社がある。
その会社の経営理念に「
商事是亦報恩道」
(しょうじこ
れまたおんにむくゆるみちなり)という言葉がある。
商いの日々は報恩感謝の心である。作る喜び、売る喜
び、買って喜ぶ、信じ合いの商いは、そのことが即ち社
会への責任である。という意味を持っている。
学校現場も同様に、教師は授業や教育課程を考え実践
する喜びがあり、生徒も授業を受け、学ぶ喜びを感じる。
そのような両者の関係でありたいと考えている。
新任教頭として、校長の学校経営ビジョンをしっかり
見据え、教師・生徒・保護者の三方共々、達成感の味わ
える学校にしていきたい。
コーディネーターとしての役割を
七尾市立山王小学校 長谷部 学
築3年目の立派な校舎を見上げながら歩いていると、
突然、
「教頭先生、すぐ通学路に行ってください。
」と言
われ、職員室の窓から鞄を投げ入れ、市教委と町会長さ
んたちが待つ場所に向かって走っていました。久しぶり
の学校勤務初日は、目まぐるしくスタートしました。
そんな初日から3か月が過ぎようとしています。その
間、学校長の経営ビジョンはもちろん、職員や保護者・
地域の方々の様々な思いや願いに触れ、教頭職は常にこ
れらと深く関わっていることを実感しました。
今後も学校目標の実現に向けて学校長を補佐していく
とともに、職員間や学校・家庭・地域の連携、日本一の
PTAとの協力を図っていくために、コーディネーターと
しての役割を自覚し、精一杯努力していく決意です。
やさしさに包まれて
金沢市立米泉小学校 岩木 智子
教頭となって、二十余年ぶりに初任校であった米泉小
学校に帰ってきました。
「先生、何も変わらんね。
」と、
ちょっと無理のあるお世辞で迎えてくれる当時の保護者
や教え子との懐かしい再会もありました。
授業や様々な問題への対応に戸惑ってばかりいた初任
の頃と何ら変わらず、初任教頭として迎える日々は、毎
日が新しい出会いです。あの頃は気づかなかったけれど、
リーダーシップを発揮してくださる学校長や、温かい職
員、元気な子ども達、子ども達のためにと汗をかいてく
ださる保護者や地域の方々のおかげで、自分が仕事をさ
せていただいているのだと、今は強く感じるようになり
ました。自分も、それらの方々の役に立てるよう、笑顔
を忘れず、日々精進していきたいと思います。
「微笑み
の貴公子」ならぬ「微笑みの教頭」をめざして。
日々、子どもに学びながら
輪島市立門前東小学校 滝井 篤子
4月の入学式では、子ども達の元気な歌声に涙腺が緩
み、5月の運動会では、全校児童の力いっぱいの応援合
戦に感動し、涙があふれました。
言うまでもなく、学校の主役は子ども達であり、その
主役を輝かせるのが、私たち教師集団に課せられた責務
です。目の前の子どもの姿を通して、日々の教育活動を
振り返り、スクラップ-アンド-ビルドで、より成果の
出る取組を追い求めていきたいと思います。その為にも、
パソコンと向き合う時間を減らし、先生方の授業や子ど
も達の様子を観察するための時間を大切にしたいと思い
ます。
日々子どもに学びながら、学校長の経営ビジョン達成
に向け、精一杯努力していく所存です。
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