保健だより(先生方にお願い) H27/5/13 ○毒ヘビや蜂に刺された時の応急処置について ◆毒ヘビの場合 マムシの特徴・・・ 茶褐色の三角頭とずんぐりした体、それに銭形模様 といわれる「丸描いてちょん」模様 大事なことは、噛んだヘビが毒ヘビかそうでないか を確認しておくこと。 毒ヘビの場合、すぐに応急処置をして病院搬送する 必要があります。 *応急手当* ①慌てず、安静にさせる。 (動くと全身に毒がまわりやすいため) ②噛まれた部分より少し心臓に近い部分を血管が浮き上がる程度に布やタオルなどでしばる。噛まれ た部分は心臓の高さよりも下にしておく。 ※きつく縛りすぎると毒のまわりだけでなく、血行を止めてしまうので注意 ※少なくとも 20 分~30 分毎に1分間、止血帯をゆるめること ③傷口を中心に注射器をあて、毒を吸い上げる。 (何回も繰り返す) ④できるだけ早く病院に搬送する。 (長浜市立湖北病院) ◆ハチの場合 …刺された場合は、速やかにその場所から離れる 刺された際の毒の量が多かったり、毒性が強かったり、以前に何度も刺されたこ とがある場合には、蕁麻疹、呼吸困難、発熱、血圧低下などの症状をおこしショ ックによって死に至ることもあります。 *応急手当* ①ミツバチに刺された場合は、針を抜く。(スズメバチは針が残らない) ②水でよく洗い流し、毒を吸い出すか、傷があれば血液とともに押し出す。 ③流水で洗い、傷口をぬれたタオルなどで冷やす。 ④抗ヒスタミン薬の軟膏を塗る。腫れや痛みが強い時は副腎皮質ホルモンの軟膏を塗る。 ⑤気分が悪くなったり、顔色が悪くなったり、何箇所も刺された場合、過去に刺された ことがある場合は、安静にしてできるだけ早く医療機関を受診する。 安静にし、20~30 分様子をみて、異常なければひとまずは安心です。途中で様子が少しでもおかしい と感じた場合は、すぐに病院に搬送してください。 特にスズメバチに刺された場合は、病院を受診します。 ★服装・・・長袖、長ズボン、靴下、帽子、軍手 ※首筋にタオルを巻くとよい ※資料※ ○女性における疲労骨折の危険性について 近年、女性の運動・スポーツ実施の際の健康管理上の課題として「無 月経・疲労骨折」が多くとりあげられています。 特に部活動等で指導していただいている先生には、知っておくべき 情報だと思いますので目を通していただけるようお願いします。 無月経は、激しい練習と食事制限によって引き起こされます。月経が止まると、骨の形成 に欠かせない女性ホルモンの分泌が減り、疲労骨折を起こしやすくなります。その結果、選 手生命を断たれてしまうケースも少なくありません。女性の場合、10代は生涯の骨の強さ が決まる重要な時期。無月経に適切に対処しないと、将来、妊娠しにくくなったり、骨粗鬆 症になったりする危険もあると専門家は指摘しています。 指導者対象のアンケート結果 無月経と疲労骨折の関係について 知ら ない 52% 知っ てい る 48% 疲労骨折の際、月経の確認は行っているか 確認 して いな い 76% 確認 して いる 24% 指導者が直接確認しづらい内容でもあるので、家庭との連携も大事になっていきます。 もし、3 ヶ月以上月経がない場合や 15 歳でも初経発来しない場合(遅発月経)は、産婦 人科の受診をすすめる必要があります。 ◆「NHK NEWS WEB 女子選手の無月経・疲労骨折」 http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0417.html ◆「成長期女性アスリート 指導者のためのハンドブック」 http://www.jpnsport.go.jp/jiss/tabid/1112/Default.aspx
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