学校評価シート 【比内養護学校かづの分校】 評価領域 重 点 目 標 教育課程と生徒指導 地域の特色を生かした教育課程の編成と生徒指導の充実 1 現 状 具体的な目標 小規模校の特色を生かし、地域資源を活用した教育課程の中心と なる学習をより積極的に展開する必要がある。 2 東山学園の入所にともない児童生徒の重度化、多様化の傾向にあ る。特に途中転入の児童生徒にその傾向があり、丁寧な対応が求め られている。 P 1 りんごの活動を学校全体の中心的な取り組みの一つとし、領域・ 教科を合わせた指導や道徳教育の充実を図る。 2 年2回の総合防災訓練の取り組みを通して、防災教育の充実と地 域貢献や地域交流の広がりを目指す。 3 週一回の地域での学習(営農実習、花いっぱい運動、ビルクリー ニングの作業学習)を積極的に展開することで、地域交流や作業学 習の充実を図る。 4 児童生徒の問題行動に関して実態把握を十分にし、今後の対応に ついて関係機関と連携して丁寧に取り組む。 1 目標達成のた めの方策 りんごの活動は全校の活動として取り組む。リンゴレンジャーは、 演出の仕方や台詞の練習等を行い、幼稚園等でミニショーを開催す る。 2 総合防災訓練は関係機関と連携し内容を充実させた訓練とする。 参加者は、保護者、地域住民に校報やチラシ配布で周知する。 3 週一回の地域活動は、各関係・支援機関と連携(営農実習は農事 組合法人、花いっぱい運動は商店街や市役所、ビルクリーニングは 商店街や自治会館)して計画的に取り組む。 4 問題行動のある生徒や途中転入児童生徒の特性を理解するために、 校内委員会や児童生徒を語る会等を必要に応じて実施する。 1 具体的な取組 状況 リンゴレンジャーは県内の地方紙にも取り上げられ、新聞記事を 読んだ鹿角警察署長から「鹿角ヨクシ隊」の委嘱を受け、防犯教室 を兼ねて幼稚園等でミニレンジャーショーを実施することができた。 また、収穫したりんごを被災した岩手県の小規模校や福島県のイン ターハイ選手に手渡すことを通して思いやりや命の尊重などの道徳 教育を進めることができた。 2 日本赤十字社秋田県支部や鹿角支部、鹿角市防災課との連携によ り救急法や炊き出し、自助と共助、きずの手当、保温などの訓練を 地域の方々と実施した。児童生徒が個別訪問してチラシを配布した。 3 営農実習はりんごの花摘みや野菜の除草等を幅広く行った。花い っぱい運動では地域に100個のプランターを設置した。ビルクリ ーニングは地域の商店街や自治会館の窓ふきを実施した。 4 問題行動や転入生の対応はその都度すぐにケース会議をもち、職 員で共通理解した。また、子どもを知る会や不登校対応を全職員で 話し合った。 D 1 達 成 状 況 リンゴレンジャーは、3幼稚園で防犯教室を実施した。運動会や 職業教育フェアなどでのミニショーの他、遊びや教科指導の題材で 活用したり、実際の演技練習をしたりするなど、りんごの活動を教 育課程の柱として位置づけた。 2 総合防災訓練を関係機関と連携し2回実施した。繰り返し訓練し たり、学校間交流の内容にも取り入れたりすることで児童生徒の成 長が見られた。 3 営農実習は29回、花いっぱい運動は12回(7月~11月)、 ビルクリーニングは24回実施した。 4 問題行動及び転入生の校内委員会等は8回、児童生徒を語る会は 2回、不登校プロジェクト会議は3回(関係者2、全体1)実施し た。 (評価) 自 己 評 価 A (評価) 学校関係者評 価と意見 自己評価及び 学校関係者評 価に基づいた 改善策 A (根拠) ・りんごの活動は今年で5年目を迎え、教育課程の柱となって いる。リンゴレンジャーは校内外とも予想以上の反響があり、 各学部の単元や題材にも活用されるようになった。 ・総合防災訓練を繰り返すことで、緊急時の対応や救急法など 児童生徒の学習が広がった。 ・週一回を基本とした地域活動を積極的に展開した結果、感謝 される体験から自信を得たり、地域理解を推進したりするこ とができた。 ・問題行動や途中転入生のケース会議をすぐに開催し、対応策 を実行することが未然防止につながり、大きな事故やけがは なかった。 C (意見) ・リンゴレンジャーなど新たな取り組みがあり、ぜひ様々な活 動に挑戦していってほしい。 ・リンゴレンジャーは地域に貢献しているが、かづの分校の生 徒が担当していることを地域の方々が知っているのか疑問で ある。 ・インターハイで製品を販売したり、りんごを被災地に贈呈し たりするなど地域貢献がよくいっている。 ・イベントをやって全てをやったような気持ちにならないよう にしてほしい。読み書き、算数も大切にしてほしい。 ・リンゴレンジャーに係るミニショー等は、今年度の実績を踏まえ次 年度は計画的に展開していきたい。生徒と共にピーアールの仕方を 考え、さらなる地域理解に結びつけていきたい。 ・りんごの活動や防災教育は、分校の教育課程の柱として今後も実施 していくが、イベント的にならないよう留意していきたい。 ・東山学園の機構改革により平成28年度に児童棟が新築され、その 前後は転入生等の増員が想定される。障害の多様化や問題行動への 迅速な対応システムを構築していきたい。 C A
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