授業科目名 犯罪心理学 担当者 西岡 敏成

授業科目名
犯罪心理学
(副題)
担当者
西岡 敏成
期間
後期
単位
2
[ 授業の目的・ねらい ]
この授業では、現代社会の多方面で発生している各種犯罪について、元警察官という立場から見た発生原因や犯罪心理などを研究し、受講
生が犯罪被害に遭わないことはもとより、警察や地域住民が行う防犯活動などを学ぶことにより、犯罪のない安心安全な社会づくりに積極的に
貢献できる人間を育てることを目的とします。
[ 授業全体の内容の概要 ]
治安の実態、犯罪とは、犯罪捜査などの基本を理解し、罪種別犯罪について、その発生要因や犯罪者の心理、抑止対策等について解説しま
す。
[ 到達目標 ]
TVや新聞の犯罪報道に接したときにその内容が正確に理解することができるよう、犯罪捜査に関する専門的用語などに精通することを目指し
ます。
[ 受講生の自主学習(授業前後) ]
シラバスに対応した犯罪に関する報道記事を切り抜くなどして授業に備えるとともに、事後はノートなどに整理すること。(記憶より記録すること
を重視しましょう。)
[ 評価方法 ]
確認テスト(60%),小レポート(20%)と受講態度(20%)で評価します。
[ テキスト ]
授業で使用する関連資料については、授業の都度、印刷物を配付します。
[ 参考文献 ]
参考文献等については、使用しないものとします。
[ 受講生への要望、その他 ]
聞き慣れない専門用語が出てくると思いますが、できるだけ平易な言葉に変えて授業を進めますので、しっかり聴いてポイントはメモするよう心
がけてください。
[ 授業計画 ]
1. オリエンテーション
授業の進め方及び受講生から何を学びたいかの要望調査等を行います。
(授業冒頭には、教員及び受講生の自己紹介を実施します。)
2. 犯罪とは ~刑法総論から~
犯罪の構成要件及び罪刑法定主義についてわかりやすく学びます。
3. 何故人は犯罪を犯すのか
犯罪を犯す人の心理分析を行うと共に事例を通じて犯罪心理を学び、規範意識を醸成します。
4. 何故人はものを盗むのか
窃盗犯罪の現状と万引き事件等を中心に討議し、情勢分析能力の向上に努めます。
5. 女性が犯しやすい犯罪とは
女性が犯罪を起こした場合何故この犯罪なのかを議論し理解することで犯罪の予防を図ります。
6. 何故我が子を虐待するのか
今なお発生し続ける子どもへの虐待について現状分析とその心境等について討議し虐待の実態とその予防方策について学びます。
7. いじめ事案対応
刑法の視点でいじめを捉えると共にいじめ事案の徹底分析を通じて国の宝、日本の未来である子 どもを守るための一翼を担う人材育成を
図ります。
8. 中間のまとめと効果測定
1回~7回の授業の中から課題提示しレポートの作成・同日提出することにより、その効果を測定します。
9. 人は何故人を殺すのか
凶悪事件犯人の心理分析と共に事例からその犯人の深層心理を追い求め、授業内において自己の考えを発表します。
10. 何故人は自分を殺害するのか(自殺)
何が自殺に追い込むのか、本当に自殺は止められないのか等、個別事例を分析検討することに より自殺予防に寄与することを目的とし
ます。
11. 民事絡み事案に巻き込まれ泣きを見ないために
交通事故・金銭の貸借などに絡む事案想定を検討し、トラブルからの防御法を学びます。
12. 危機管理とは(危機に対してどのように対応するのか)
危機の基本及び様々な危機想定に基づきその対応要領を学びます。
13. デートDV・ストーカー・SNSの脅威
女性が被害者になるおそれのあるDV.ST等について、その要因及び対応策を討議し、自らの安全 を守ることを学びます。
14. 子どもを犯罪から守る街づくり
どんな街が狙われ、犯罪者は何を恐れるのかなどを学習し、将来の地域貢献に寄与する知識・能力を学びます。
15. 期末のまとめと効果測定
9回から14回の授業の中から、論述を中心とした問題を出題します。
J30101450
【1生】*後期金4