ゼミの進め方は? 開講日時 金曜 5 限 松島先生の経済セミナーへの連載「オーク ションとメカニズムデザイン」や、それに 関する論文を教材にします(予定) 。毎週 学習内容 ゲーム理論 発表担当者を決め、割り当てられた連載・ 論文について内容をまとめて発表してもら 情報の経済学 います。それに対し、ゼミ生や先生が適宜 メカニズムデザイン どんなことを学ぶの? 松島ゼミでは、主にオークションを題材に して「ゲーム理論」「情報の経済学」「メカ ニズムデザイン」について学びます。 一般的に社会の問題を分析する際、単に「個 人がどう自分の利得を最大化するか」では なく、「相手の行動の予測を踏まえると、 どう行動するか」を分析することが必要に なります。この分析で大活躍するのが、皆 さんも駒場のマーケットで学習した「ゲー ム理論」です。 松島ゼミでは、オークションを「複数の入 札者の、入札の結果によって、落札者と支 払額が決定される」ようなゲームとして分 析します。具体的には、効率性(一番欲し がっている人に財が配分されるか?)や売 り手の収入最大化の観点から望ましいかど うかが分析されます。さらに、どんな形式 のオークションがそれらの性質をもつの か、また設計可能であるかを一般的に分析 者にも)わからないということです。メカ ニズムデザインでは、自分の利得を最大化 するよう行動する参加者が、自発的に私的 情報を表明してもらい、望ましい帰結を導 くメカニズムの設計を目指すのです。 と、最後は少し小難しい話になってしまい ましたが、実はオークション理論は「電波 の周波数帯オークション」や「空港の発着 枠オークション」など、実世界にも大きな 貢献をしており、近年その重要性が高まっ ている分野です。特に 1994 年にアメリカ で行われた周波数オークションは、著名な 経済学者たちによる制度設計の下開催さ れ、予想を上回る莫大な利益が生まれまし た。 以上に述べたゲーム理論、メカニズムデザ 質問やツッコミを入れながら進めていきま す。また、先生から関連する問いを投げか けられることもあり、みんなでああだこう だ議論しながら解決していきます。 メカニズムデザインについての最新の動向 を、先生が「様々な本、論文のいいとこ取 り」をして作った教材を元に、その教材を 作った先生のもとで学べるので、この分野 を学ぶ上では他に類を見ない理想的な環境 だと思います。また、ゼミ生の「このよう なことを学びたい!」 という希望に応じて、 先生が教材を作成、或いはその分野の論文 を用意してくださいます。 今年度は研究科棟4階のトレーディング・ ラボを借りて、オークションに関する実験 も行いました。来年度は実際に外部の被験 者を募っての大規模な実験も行うかもしれ ません。 う情報が他人には(売り手にもほかの入札 学実験 メカニズム デザイン ろその財をどれだけ欲しがっているかとい で2年目の新しいゼミなので、あまり固 まっていないところもあります。しかし固 まっていないところが多い分、ゼミ生の希 望で今後のゼミの形を作っていけるという 面もあると思います。 選考方法は? 松島ゼミの選考は ・関心のある問題を「経済学」と「その他 一般」にわけて、おのおの 800 字以上で まとめた書類 ・松島先生との面接 の二つで行います。 また、新たにゼミ履修を許可するのは原則 として 3 年生のみを 10 名程度と予定し 紙面の都合上、このビラに掲載出来なかった ラボでの経済 実験経済学 設計で大変なのは、各入札者が実際のとこ 予定されていますが、松島ゼミは次の年度 い可能性があります。ご注意下さい。 野の分析をしていきます。 情報の経済学 のことです。オークション・メカニズムの この他にも競りの見学会などのイベントが 二次選考は一次選考の結果次第では行わな オークションは勿論金融市場など様々な分 行動経済学 カニズムを設計することを目指す学問分野 湾 はしないとのことです。 は行動経済学や実験経済学も取り入れて、 ゲーム理論 ましい帰結が自律的に実現されるようなメ 神津島の多幸 ていますが、4年生の新規参加も強く排除 イン、そして情報の経済学を中心に、時に することもします。 メカニズムデザインとは、効率性などの望 合宿で訪れた また、今年度は伊豆諸島の神津島で合宿を 行いました。ゼミの学習は勿論、美味しい 海の幸の料理や温泉、山道の散策など普通 のゼミ合宿ではできないような体験もで き、貴重な時間を過ごせました。来年度の 合宿先がどこになるかは新三年生の皆さん 次第です。 より詳しいゼミの学習内容・進め方の説明を ゼミホームページにて掲載しています! http://matsushimazemi2014.blog.fc2.com/ twitter でも随時情報を発信しています! twitter id @matsushimazemi また、質問等があればお気軽に [email protected] 或いは http://ask.fm/matsushimazemi まで!
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