取引量が多くても、稼げなくては何の意味もありませんので、ここからは

取引量が多くても、稼げなくては何の意味もありませんので、ここからはユーロ、ドル、
ポンドについて、リーマンショック(2008 年)以降の値動きを見てみたいと思います。
まずはリーマンショックが起きた 2008 年 1 年間のチャートです。
ドル円
8 月を高値にして、年末までに 110 円⇒90 円と概ね 20 円ほどの下落です。
これに対して、以下のチャートはユーロドルの 2008 年一年間の週足になります。
こちらは 1.600⇒1.250 へ下落していますので、単価を 100 倍して、ドル円と合わせると、
およそ 35 円の下落ということになります。
また、以下はポンド円の 2008 年一年間の週足になります。
ポンド円は 215 円近辺から 130 円へと、約 85 円の下落となっています。
そして、以下がユーロ円の 2008 年一年間の週足です。
ユーロ円は 170 円近辺から 115 円へと、約 55 円の下落となっています。
このように、2008 年の変動幅は
ドル円 20 円、ユーロドル 35 円(100 倍しています)、ポンド円 85 円
となっています。
ここでは圧倒的にポンド円の変動幅が大きくなっています。
次に 2009 年も同じように見て行きたいと思います。
以下はドル円の 2009 年一年間の週足になります。
ドル円は 101 円近辺から 85 円へと、約 16 円の下落となっています。
4 月以降は下落トレンドが鮮明です。
次に、以下はユーロドルの 2009 年一年間の週足になります。
ユーロドルは 125 円近辺から 151 円付近まで 26 円ほどの上昇となっています。
そして、以下の矢印のように素直な上昇トレンドを描いています。
以下はポンド円の 2009 年一年間の週足になります。
ポンド円は 120 円ほどから 163 円ほどまで、約 43 円の上昇となっています。
しかし、上昇は 6 月に終了し、それ以降、特に 10 月以降はボックス相場となっています。
このように、2009 年は
ドル円:16 円程度の値幅で、4 月以降下落トレンド
ユーロドル:26 円程度の値幅で、ほぼ一貫して上昇
ポンド円:43 円程度の値幅で、6 月まで上昇となっています。
2008 年同様、ポンド円の値幅が最も大きいですが、ポンド円は年後半ボックス相場に入り
ました。
そして最後に 2010 年の様子を見てみましょう。
以下はドル円の 2010 年一年間の週足になります。
ドル円は 95 円近辺から 80 円へと、約 15 円の下落となっています。
4 月以降は下落トレンドが鮮明です。
次に、以下はユーロドルの 2010 年一年間の週足になります。
ユーロドルは 146 円近辺から 119 円付近まで 27 円ほどの下落となっています。
そして、年初から明確な下落トレンドが 7 月まで継続し、その後上昇トレンドへと転換し
ています。
以下はポンド円の 2010 年一年間の週足になります。
ポンド円は 151 円ほどから 126 円ほどまで、約 25 円の下落となっています。
しかし、7 月以降はボックスに近い、狭いレンジの穏やかな下落となっています。
このように、2010 年は
ドル円:2009 年とほぼ同等の 15 円程度の値幅で、4 月以降下落トレンドが鮮明
ユーロドル:2009 年と同等の 26 円程度の値幅で、7 月まで下落、それ以降上昇
ポンド円:2009 年より大幅に狭い 25 円程度の値幅で、9 月以降はボックス
となっています。
このように、2010 年はそれまで圧倒的に値幅の大きかったポンド円に代わってユーロドル
の値幅の方が大きくなりました。
この背景は、前述の通り、ギリシャやポルトガルといった欧州債務国問題、つまり「ユー
ロ危機」の影響が大きかったわけですが、このユーロ問題はいまも続いているので、2011
年もユーロドルに関しては大きな変動が見込まれます。