物理 第一編 「力と運動」 4 章:円運動と万有引力 No. 8 E 単振動の実例分析 ・・単振動の基本的な学習が済んだので、いよいよ実例を分析してみよう。 復元力 方針:まずは__________を分析しよう ①: バネ振り子(横) 図のような単振動のωやTを求めてみよう。 質量 m 復元力 = - k x これが定数Kなのだろう! よって、ω とTの公式より・・・ ω= K m T= 2π k m = m K = 2π m k このように、復元力を分析してKを決定し、ω やTを求めるパターンが多い。 よくある問題なので、結果は覚えておこう。 (ma=F でも解けますよ! ) < バネの単振動 > 周期 T= 問 25 2π m k ばね定数 50N/m の軽いつる巻きばねの一端に質量 2.0kg の小球をつけたばね振り子を,なめらかな 水平面上に置いて他端を固定し,ばねを伸ばしてから静かに手をはなす。このとき,小球の振動の 周期 T〔s〕を求めよ。円周率をπとする。 上の問題より、バネの単振動では K はばね定数kとなるようである。 なので・・・ 問 26 図のように,なめらかな水平面上の質量 m〔kg〕の小球に,ばね 定数 k1,k2〔N/m〕のつる巻きばねが連結され,どちらも自然の 長さである。小球を面にそって少し右に動かしてからはなしたとき の,小球の振動の周期 T〔s〕を求めよ。円周率をπとする。 これが K だ! <もっと簡単に解く方法> バネの合成方法を紹介するので、覚えておこう。知っていれば「問 26」は もっと簡単に解ける。 元のばね 1m 伸ばす k1 k2 1m 伸ばす 必用な力 この様子より、合成したばねは堅いバネ 大きい (ばね定数の_____バネ)になったと考えられる。 並列接続 < バネの合成(並列)> 合成 k= 直列接続 k1 1m 伸ばす k2 k1 + k2 この様子より、合成したばねは堅いバネ 小さい (ばね定数の_____バネ)になったと考えられる。 < バネの合成(直列)> 1 = k 1 1 + k1 k2 上の「問 26」は物体から見て 2 本のばねが伸びている・・・並列接続だと 見破れれば、公式で合成した結果をTの式に入れただけである。秒殺!!! ②: バネ振り子(縦) これも、復元力のイメージをしてみよう。 復元力F= mg - k(x0 + x) 質量 m ここで一工夫。つり合いの状態での力の式より 上の式に代入すると・・・ mg= kx0 } つり合いの状態を利用するのは 実はお決まりの方法です。 コツとして覚えておきましょう。 ma = kx0 - k(x0 + x) = -k x これが定数Kなのだろう! よって、ω とTの公式より・・・ ω= K m T= 2π = m K k m = 2π m k バネを横にして使った場合と同じである! ちなみに、つり合いの位置を基準に単振動をする(実物を観察しよう) 。 類題 17 ばね定数 k〔N/m〕の軽いつる巻きばねの一端に,質量 m〔kg〕の小球をつけたばね振り子を鉛直につるした。 重力加速度の大きさを g〔m/s2〕とする。 (1) 小球がつりあいの位置で静止しているときのばねの伸び x0〔m〕を求めよ。 (2) ばねの伸びを 3x0〔m〕にし,手を静かにはなしたところ,小球は単振動を始めた。このとき,単振動の 振幅 A〔m〕,周期 T〔s〕,速さの最大値 v〔m/s〕を,k,m,g で表せ。円周率をπとする。 Aω cos ω t vが最大なら1のはず
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