2015春闘②中央闘争委員会

紙パ連合ニュース
紙パ連合ニュース 第366号
2015 年 3 月 9 日 発行
日本紙パルプ紙加工産業労働組合連合会
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2015春季生活闘争
闘争中盤に向けた取り組みを確認
(第2回中央闘争委員会報告)
)
3月6日、紙パ連合本部会議室において 2015 春季生活闘争・第2回中央闘争委員会を
開催しました。
冒頭、宮嵜中央闘争委員長は、
「2015 春季生活闘争の取り組みについて、加盟各単組で
は要求書を提出し、交渉がスタートした。産業、企業状況は厳しさが続いている中での
交渉であるが、中央闘争委員会として情報の共有化を図り
ながら、そして加盟単組への情報提供も含めて役割を果た
して行かなければならない。そのためにも十分な論議をお
願いする」と述べました。
委員会の中では、連合や主要産別の動向、産業の近況、
中央闘争委員会構成組合より取り組み状況などについて報
告した後に情報交換を行ないました。
その後、2015 春季生活闘争の本格的な労使交渉を迎える中盤に向けて、各組合は賃上
げ・一時金・その他諸要求獲得へ向けて、組織をあげて全力で交渉にあたることなど(詳
細は2~3ページ参照)を確認しました。
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紙パ連合ニュース
2015春季生活闘争
― 第2回 中央闘争委員会確認事項 -
1.2015 春季生活闘争情勢
連合は第4回中央闘争委員会(3/5)で、中核組合における交渉状況を把握した。こ
れまでの交渉で、経営側は「デフレからの脱却」や「経済の好循環」に向けて、内需拡
大に向けた所得の向上が必要であることについては共有しているものの、経営環境が先
行き不透明であることや賃上げによる中長期的なコスト負担の影響を強く主張してい
る。
これに対し連合は、今後の交渉に臨む基本態度として「デフレからの脱却」と「経済
の好循環の実現」のためには、個人消費の拡大につなげる「月例賃金の引き上げが不可
欠」など、すべての組合は、要求趣旨の主張と「人への投資」が企業の継続的成長に不
可欠であることを力強く主張し、回答引き出しに全力をつくすことを確認した。
上場企業の 2015 年3月期通期連結業績動向は、
全産業合計で経常利益が前期比 2.6%
増とリーマンショック前で最高益だった 2008 年3月期の水準を7年ぶりに上回る見通
しにある。
そのような中、企業業績全体をけん引している製造業では、主要産別でもある自動車
や電機などに加盟している大手労組が要求書を提出し、物価上昇や好業績を背景に軒並
み昨年以上の賃金引き上げを求めている。
紙パルプ・紙加工産業を取り巻く環境は厳しい状況が続いており、2015 年3月期通期
連結業績動向は、上場企業 15 社の合計で経常利益が前期比 16.3%減の見通しと好調で
ある製造業の中で、厳しさが鮮明となっている。
紙パ連合中央闘争委員会構成組合では、全ての組合が要求書を提出した。それぞれの
組合で要求に確信を持ち、賃金を含めた生活改善の必要性や組合員の日々の懸命な協
力・努力など、経営側へ要求の正当性を訴えてきている。
一方、経営側からは一部で組合の要求に対し、経済の好循環実現に向け、社会的役割
を考慮していくなど前向きな見解が示されているものの、紙パルプ・紙加工産業が厳し
い環境下に置かれ収益拡大に結びつかないことなどから、今次闘争への考え方について
現時点では、総じて厳しい姿勢が伺える。
これまでの前段交渉では、要求書を提出した上で、総じて個別労使が各社の情勢を再
認識するに留まっている。今後、厳しい交渉が予測される中で、闘争中盤を迎えるにあ
たり、尚一層に連絡体制を密にして情報交換を行い、共闘の相乗効果を高めていくこと
が重要である。
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紙パ連合ニュース
2.闘争中盤に向けて
本格的な労使交渉を迎える闘争中盤に向けて、以下の通り確認した。
① 各組合は賃上げ・一時金・その他諸要求獲得へ向けて、組織をあげて全力で労使交渉
にあたる。
② 実質賃金が低下している中で、実質生活の維持・向上をはかっていくためには、月例
賃金にこだわった取り組みが不可欠であり、所定内賃金を中心とした生活改善分獲得
の重要性を主張していく。
③ 一時金は、生活給の一部となっており安定確保が欠かせないことや、経営諸施策に対
する組合員の協力・努力を精一杯主張し、成果還元を求めていく。
④ 要求獲得へ向けては、個別労使間の論理に埋没することなく、企業・業種間の枠を越
え連携を強める必要があり、Lグループを含めたHグループ、Sグループはこれまで
以上に連帯を強めるとともに、労使交渉の情報交換を密にする。
⑤ 第1次集中決日に向けて、3月 14 日(土)に第3回中央闘争委員会兼Hグループ会議
を開催する。その中では、各組合から取り組み状況や労使交渉の状況について報告を
受け、妥結目標をはじめとする方針について検討し、意思統一をはかる。
3.今後の闘争日程
3月 14 日(土)
3月 16 日(月)
3月 17 日(火)
3月 19 日(木)
3月 21 日(土)
3月 25 日(水)
~31 日(火)
第3回中央闘争委員会 兼 Hグループ会議
第2回製紙連合会労務部会への申し入れ
統一行動日(ビラ配布行動、団交促進)
Lグループ会議
第1次集中決着日
Sグループ会議
第2次集中決着ゾーン
以 上
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