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経営力強化セミナー(人材確保・育成編)
JA群馬中央会、農林中央金庫前橋支店、県農業法人協会は24日、前橋市のJAビルで経営力
強化セミナー(人材確保・育成編)を初めて開催しました。生産者や集落営農組織、農業法人から
約85人が参加した。農業経営者向けの人材確保・育成について理解を深めました。
同中央会の池田隆政専務は、
「農業者の意向調査の結果、労働力の確保が経営上一番の課題。セ
ミナーを今後の農業経営の参考にしてほしい」とあいさつしました。
全国新規就農相談センターの岩佐宏明所長は、農業における人材確保の仕方や、従業員が定着す
るための有効な取り組みについて、アンケート結果などを紹介。「雇うことは労働力ではなく、人
の確保。経営の魅力を出せるかが課題だ」と述べました。
日本農業法人協会の山中邦夫事務局長は、外国人実習生制度で実習生を受け入れた結果、日本人
労働者の労働意欲向上につながった等の農業法人の声を伝え、「法令に沿った対応を行い、信頼関
係を構築してほしい」と訴えました。
農業生産法人の(株)関東地区昔がえりの会の小暮郁夫社長は優良事例紹介を行った。加工業務
用野菜(キャベツ、レタス、青ネギ等)の栽培拡大に向けて、正社員の雇用を2012年から行っ
ています。新卒で雇っており、現時点で退職者はいないことを紹介。労務環境の整備や公正な人事
評価をしたうえで、スキルアップのために海外派遣研修や勉強会の開催などを行い、「社員のモチ
ベーション維持向上に努めている」と話しました。
パネルディスカッションでは、パネラーとして講演をした3人が出演。「若い人を雇用する責任
をどのように考えるか」等の質問が出され、小暮社長は「人生そのものを預かっていると考えてお
り、自社でできる最高の環境を整備している。その結果、驚くほど社員が成長している」答えまし
た。
写真=パネルディスカッションをする出演者
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