2016年3月7日 (No.404) 〈マーケットレポートNo.4,700〉 【2016年2月29日~3月4日】 1. 先週の市場動向 先々週末 2016/2/26 先週末 2016/3/4 前週比 16,639.97 16,188.41 9,513.30 6,096.01 2,767.21 19,364.15 4,879.96 17,006.77 17,014.78 9,824.17 6,199.43 2,874.15 20,176.70 5,090.03 2.20% 5.10% 3.27% 1.70% 3.86% 4.20% 4.30% <株式> NYダウ(米国) 日経平均株価(日本) DAX指数(ドイツ) FTSE指数(英国) 上海総合指数(中国) 香港ハンセン指数(中国) ASX指数(豪州) <リート> 先々週末 先週末 前週比 S&Pグローバルリート指数 168.79 174.41 3.33% <債券>(利回り)(%) 先々週末 先週末 前週差 米国10年国債 英国10年国債 1.762 ▲0.065 0.147 1.399 1.874 ▲0.044 0.238 1.484 0.112 0.021 0.091 0.085 <為替> 先々週末 先週末 前週比 ドル円 113.74 125.18 1.1005 84.63 ▲0.23% 0.44% 0.65% 4.18% 日本10年国債 ドイツ10年国債 豪ドル円 114.00 124.63 1.0934 81.24 <商品> 先々週末 先週末 前週比 商品(CRB指数) 161.67 32.78 168.55 35.92 4.25% 9.58% ユーロ円 ユーロドル 原油先物価格(WTI) 【先週の市場の振り返り】 <株式> 主要国の株式市場は上昇しました。米国では、ISM製造業景況感指数などの経済指標が予想を上回り、株価の 押し上げ要因になりました。原油価格の上昇も、リスク回避の動きの後退につながりました。欧州では、これらの要因 に加え欧州中央銀行(ECB)の追加緩和への期待が強まり、上昇しました。中国は、経済指標が下振れしたもの の、預金準備率の引き下げや景気下支え策への期待の強まりにより、上昇しました。日経平均株価は、こうした外部 環境の好転を受けて上昇し、17,000円の節目を回復しました。 <債券> 米国債やドイツ国債は、前週に続きリスク回避の動きが後退し、利回りが大きく上昇しました。米国債は、ISM製 造業景況感指数などの経済指標が予想を上回り、米景気の先行きへの過度な懸念が後退したことが要因です。ド イツ国債は、消費者物価指数の上昇率が前年同月比▲0.2%とマイナスとなり、ECBの追加緩和への期待が強まっ たことが、利回り上昇の要因でした。日本国債は、欧米の国債利回りの上昇の影響などを受け、10年国債の利回り のマイナス幅が縮小しました。 <為替> ドルは、円やユーロに対して下落しました。ドルは週初、米国株式市場の下落を材料に、対円で一時112円台を つけました。その後、米国の経済指標が予想を上回り、米景気の先行きへの過度な懸念が後退したことなどから、下 落幅を縮小しました。ユーロは、ドル売りの流れのなかで、ユーロの買い戻しの動きが強く出て、対円で上昇しました。 <商品> 原油価格は、サウジアラビアの他の産油国との協調示唆や米原油生産の減少を材料に、大きく上昇しました。 5.10% ASX指数(豪州) 豪ドル円 4.18% 0.085% 0.65% ユーロドル 3.86% DAX指数(ドイツ) 0.0% 0.021% 英国10年国債 4.20% 上海総合指数(中国) FTSE指数(英国) 日本10年国債 4.30% 香港ハンセン指数(中国) NYダウ(米国) 為替(前週比) 10年国債利回り(前週差) 株式(前週比) 日経平均株価(日本) ドイツ10年国債 3.27% 2.20% 0.091% 米国10年国債 ユーロ円 0.112% ドル円 1.70% 2.0% 4.0% 6.0% 8.0% 0.00% 0.05% ※利回りの低下は債券価格の上昇を表します。 0.10% 0.15% ▲2.00% 0.44% ▲0.23% 0.00% 2.00% 4.00% 6.00% ※ユーロドルのプラス表示はユーロ高・ドル安。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。 1 2016年3月7日 (No.404) 〈マーケットレポートNo.4,700〉 【2016年2月29日~3月4日】 2. 先週のマーケット・デイリー/ウィークリー 2/29 テーマ ☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」 ポイント (月) 先週のマーケットの振り返り 1. 景気の下振れに対処、約4カ月ぶりの金融緩和 G20議長国として率先して行動、世界経済の減速に歯止め (火) 中国が預金準備率を引き下げ 【金融・財政政策の積極方針で、年後半景気は持ち直しへ】全人代では目標達成のために、金融と財 政で景気を積極的に支える方針が採用されそうです。政策金利の引き下げを含む追加緩和や、財政赤 3. 字の拡大を容認し、成長産業やハイテク製造業の支援、業界再編などが進められる見通しです。中国の 景気はこうした政策対応によって、年後半に持ち直すことが期待されます。 1. 過去最低の2%を維持、インフレ見通しも維持 2. 3/1 ☆ 2. 3/1 (火) 豪中銀、政策金利を据え置き 3. 3/2 世界の「投信マネー」 2月の投信マネーは、株式は (水) 日欧、債券は日印が流出超 へ 1. 2. 1. 3/3 景気は中銀の想定範囲内、利下げの可能性は残す 【政策金利は据え置き、日銀の追加緩和もあり豪ドルは底堅い推移へ】緩やかな景気回復と低インフ レを背景に、RBAは当面政策金利を据え置く見込みです。一方日銀は、マイナス金利を導入し強力な 金融緩和を進める方針です。日銀の追加緩和で拡大した日豪金利差は当面継続し、豪ドル円レートを 支えそうです。 株式ファンド 日欧が流出超へ 世界の「投信マネー」の株式ファンドは、新興国、アジアへの資金流入が続くかどうかが注目されます。 債券ファンド 日本・インドが流出超 債券は、インドでは財政懸念から流出が増加したもようです。現在進行中の「予算国会」で、財政面の 改善が確認でき、利下げの可能性も高まっていることから、今後は流入が増加すると期待されます。 6対2で据え置きを決定したが、2名は0.5%の利上げを主張 ブラジルの金融政策(2016 2. 景気と物価の両方を警戒するなか、景気に配慮し利上げを見送り 年3月) (木) 5会合連続で政策金利据え 【政府・中銀の景気への配慮で、景気見通し改善が待たれる】政府・中銀が景気への配慮を強めた影 置き 3. 響は、消費者信頼感指数の改善にあらわれていると見られます。レアルは原油価格の反発などから足元 で下げ止まりつつあり、市場の景気見通しが改善すれば、レアルが持ち直す要因になると期待されます。 ☆ 1. 3/4 (金) ☆3/1【豪中銀、政策金利を据え置き】 2016/2/22~2/26マーケットの振り返り 製造業指数は上昇、新規受注や生産指数は50台を維持 米国のISM景況感指数 2. 非製造業指数は高水準、拡大基調を持続 (2016年2月) 【緩やかな利上げ継続へ】米景気の拡大を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は利上げを継 製造業の在庫調整は間もなく 3 続すると予想されます。ただ、物価上昇率がFRBの目標とする+2%を下回っていることなどから、その 終了へ ペースは緩やかなものにとどまると見られます。 (円/豪ドル) 105 豪ドルの対円、対米ドルレート (米ドル/豪ドル) 0.9 対円(左軸) 95 0.8 豪ドル高 対米ドル(右軸) 85 0.7 豪ドル安 75 14/11 15/2 15/5 15/8 15/11 0.6 16/2(年/月) (注)データ期間は2014年11月3日~2016年3月1日。 2016年3月1日は日本時間15時30分時点のレート。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ☆3/4【米国のISM景況感指数(2016年2月)】 製造業の在庫調整は間もなく終了へ 75 (ポイント) ISM景況感指数 ISM製造業指数(総合) 製造業新規受注指数 ISM非製造業指数(総合) 非製造業新規受注指数 70 65 60 55 50 45 13/8 ☆ は右の「グラフ・図表」を参照。 当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。 14/2 14/8 15/2 15/8 16/2 (注)データ期間は2013年8月~2016年2月。 (年/月) (出所)Datastreamのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2 (No.404) 〈マーケットレポートNo.4,700〉 2016年3月7日 【2016年2月29日~3月4日】 3. 今週の主な注目材料 日付 3/7 米国 フィッシャー連邦準備制度理事会 (月) (FRB)副議長講演 ☆ 3/8 (火) 3/9 (水) 3/10 (木) 日本 1月景気動向指数(速報) 10-12月期GDP(改定値) 2月景気ウォッチャー ☆ 2月国際収支 1月卸売在庫 欧州 アジア・オセアニア・その他 ドイツ1月製造業受注 ユーロ圏財務相会合 ユーロ圏10-12月期GDP(需要項目別内訳) 中国2月貿易統計 ☆ ドイツ1月鉱工業生産 トルコ1月鉱工業生産指数 2月マネーストック 2月工作機械受注 2月消費者態度指数 2月月次財政 2月オフィス空室率 2月国内企業物価 マレーシア金融政策決定会合 ブラジル2月消費者物価指数 欧州中央銀行(ECB)定例理事会 ☆ 1-3月期法人企業景気予測調査 ☆ 3/11 (金) ☆ 今週の注目点 経済指標の上振れなどから、景気の先行 年初から世界の金融市場が不安定化し 2月のユーロ圏の消費者物価指数の下振れで、 きへの過度な懸念が後退するなか、利上 たことから、景況感の変化が注目されま 欧州中央銀行(ECB)の追加緩和期待が強 げペースに関する発言が注目されます。 す。 まっており、その内容が注目されます。 中国2月消費者・生産者物価指数 ブラジル1月小売売上高 インド1月鉱工業生産指数 メキシコ1月鉱工業生産指数 (3/12 中国1-2月鉱工業生産指数・小売 売上高) 中国の景気の下振れが足元続いているか、貿 易統計が注目されます。 ※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。 先週の注目の「マーケット・デイリー」 2016年 3月 1日 豪中銀、政策金利を据え置き【デイリー】 2016年 3月 4日 米国のISM景況感指数(2016年2月) 製造業の在庫調整は間もなく終了へ【デイリー】 先週の「マーケット・ウィークリー」 弊社マーケットレポート 検索!! 2016年 2月29日 先週のマーケットの振り返り(2016/2/22-2/26)【ウィークリー】 先月の「マーケット・マンスリー」 2016年 3月 2日 先月のマーケットの振り返り(2016年2月)【マンスリー】 先週の注目の「マーケット・キーワード」 2016年 3月 3日 改革と成長の両立狙い、「全人代」開幕(中国)【キーワード】 当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。 3 (No.404) 〈マーケットレポートNo.4,700〉 2016年3月7日 【2016年2月29日~3月4日】 【重要な注意事項】 【投資信託商品についてのご注意(リスク、費用)】 ●投資信託に係るリスクについて 投資信託の基準価額は、投資信託に組み入れられる有価証券の値動き等(外貨建資産には為替変動もあります。)の影響により上下します。基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割 り込むことがあります。 運用の結果として投資信託に生じた利益および損失は、すべて受益者に帰属します。したがって、投資信託は預貯金とは異なり、投資元本が保証されているものではなく、一定の投資成果を保証す るものでもありません。 ●投資信託に係る費用について ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。 ◆直接ご負担いただく費用 ・・・申込手数料 上限3.78%(税込) ・・・換金(解約)手数料 上限1.08%(税込) ・・・信託財産留保額 上限3.50% ◆投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用・・・信託報酬 上限 年 2.052%(税込) ◆その他費用・・・監査費用、有価証券の売買時の手数料、デリバティブ取引等に要する費用(それらにかかる消費税等相当額を含みます。)、および外国における資産の保管等に要する費用等 が信託財産から支払われます。また、投資信託によっては成功報酬が定められており当該成功報酬が信託財産から支払われます。投資信託証券を組み入れる場合には、お客さ まが間接的に支払う費用として、当該投資信託の資産から支払われる運用報酬、投資資産の取引費用等が発生します。これらの費用等に関しましては、その時々の取引内容等 により金額が決定し、運用の状況により変化するため、予めその上限額、計算方法等を具体的には記載できません。 ※なお、お客さまにご負担いただく上記費用等の合計額、その上限額および計算方法等は、お客さまの保有期間に応じて異なる等の理由により予め具体的に記載することはできません。 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三井住友アセットマネジメントが運用するすべての投資信託(基準日現在 において有価証券届出書を提出済みの未設定の投資信託を含みます。)における、それぞれの費用の最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により 異なりますので、ご投資をされる際には、事前に投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面等を必ずご覧ください。 ●投資信託は、預貯金や保険契約と異なり、預金保険・貯金保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また登録金融機関でご購入の場合、投資者保護基金の支払対象とはな りません。 ●投資信託は、クローズド期間、国内外の休祭日の取扱い等により、換金等ができないことがありますのでご注意ください。 三井住友アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号 加入協会:一般社団法人 投資信託協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 〔2015年12月30日現在〕 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結 果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び 将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料にインデック ス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。 4
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