2016年2月15日 (No.401) 〈マーケットレポートNo.4,664〉 【2016年2月8日~2月12日】 1. 先週の市場動向 【先週の市場の振り返り】 先々週末 2016/2/5 先週末 2016/2/12 前週比 16,204.97 16,819.59 9,286.23 5,848.06 2,763.49 19,288.17 4,976.18 15,973.84 14,952.61 8,967.51 5,707.60 2,763.49 18,319.58 4,765.35 ▲1.43% ▲11.10% ▲3.43% ▲2.40% 0.00% ▲5.02% ▲4.24% <株式> NYダウ(米国) 日経平均株価(日本) DAX指数(ドイツ) FTSE指数(英国) 上海総合指数(中国) 香港ハンセン指数(中国) ASX指数(豪州) <リート> 先々週末 先週末 前週比 S&Pグローバルリート指数 166.34 159.80 ▲3.93% <債券>(利回り)(%) 先々週末 先週末 前週差 1.836 0.027 0.296 1.559 1.748 0.090 0.261 1.414 ▲0.088 0.063 ▲0.035 ▲0.145 米国10年国債 日本10年国債 ドイツ10年国債 英国10年国債 <為替> 先々週末 先週末 ドル円 113.25 127.46 1.1256 80.51 豪ドル円 116.87 130.41 1.1158 82.62 <商品> 先々週末 先週末 商品(CRB指数) 161.93 30.89 160.36 29.44 ユーロ円 ユーロドル 原油先物価格(WTI) 前週比 ▲3.10% ▲2.26% <商品> 原油価格は、下落しました。世界的な景気の不透明感が主な下押し要因となり、一時1バレル26ドル近辺に下落 0.88% しました。金曜日には、アラブ首長国連邦(UAE)のエネルギー相が石油輸出国機構(OPEC)には他の産油国と ▲2.56% 前週比 協力する用意があると発言し、原油価格は持ち直しました。 ▲0.97% ▲4.69% 0.00% NYダウ(米国) 英国10年国債 ユーロドル ▲0.145% 0.88% ▲1.43% FTSE指数(英国) ドイツ10年国債 ▲2.40% DAX指数(ドイツ) ▲0.088% ユーロ円 ▲2.26% ▲3.43% ASX指数(豪州) 日本10年国債 ▲4.24% ▲5.02% 香港ハンセン指数(中国) 日経平均株価(日本) 為替(前週比) 10年国債利回り(前週差) 株式(前週比) 上海総合指数(中国) <株式> 春節(旧正月)の祝日のため週を通して休場だった中国市場などを除き、主要国の株式市場は下落しました。世 界的な景気への不透明感や原油安に加え、イエレンFRB議長が海外経済の動向が米国の経済成長にリスクと発言 したことや、欧州の銀行の信用不安が強まったことなども下落要因となりました。日本は、一時米ドルが対円で111円 台を割り込むなど円高が進んだこともマイナスとなり、欧米株を上回る下落率となりました。欧米の株式市場は、金曜日 に原油価格の大幅反発したことを受け株価が持ち直し、下落幅が縮小しました。 <債券> 米国、ドイツなど主要国の国債利回りは、低下しました。株式市場の下落や、イエレンFRB議長の発言から米国の 利上げ観測が後退したことなどが主な要因となりました。日本国債の利回りは、利益確定と見られる売りに押され、上 昇しました。 <為替> 円は、ドルやユーロに対して上昇しました。世界景気の不透明感、株式市場の下落などからリスク回避の動きが強ま り、円高が進みました。米ドルは、利上げ観測の後退などから、対ユーロでも下落しました。 ▲0.035% 豪ドル円 米国10年国債 0.063% ドル円 ▲11.10% ▲15.0% ▲10.0% ▲5.0% 0.0% 5.0% ▲0.25%▲0.20%▲0.15%▲0.10%▲0.05% 0.00% ※利回りの低下は債券価格の上昇を表します。 0.05% 0.10% 0.15% ▲6.00% ▲2.56% ▲3.10% ▲3.00% 0.00% 3.00% ※ユーロドルのプラス表示はユーロ高・ドル安。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。 1 (No.401) 〈マーケットレポートNo.4,664〉 2016年2月15日 【2016年2月8日~2月12日】 2. 先週のマーケット・デイリー/ウィークリー 2/8 テーマ (月) 先週のマーケットの振り返り ☆ 2/8 2/9 (月) 米国の雇用統計(1月) 主要国のリート市場の最近の (火) 動向(1月) ☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」 2016/2/1~2/5マーケットの振り返り ・ 1月の非農業部門雇用者数は、市場予想を下回り、前月比15.1万人の増加でした。 ・ 失業率は、就業者数が増加したため、前月の5.0%から4.9%に低下しました。内容の伴った「質の良 い」低下といえます。 60 ・ 2016年も利上げの継続が予想されますが、物価が低位で安定していることなどから、利上げのペース は緩やかなものとなる見込みです。 50 ・ 1月のグローバル・リート市場は、現地通貨ベースでは全体として若干のマイナスでした。 40 ・ 地域別では、アジア、オセアニアは上昇し、北米、欧州は下落しました(現地通貨ベース)。 ・ 当面神経質な展開が見込まれますが、低金利環境のもと、不動産市場は引き続き堅調で、リート市 場は、中期的に底堅い展開となることが期待されます。 9日の日経平均株価は大幅に下落しました。前日の欧米株式市場が下落した流れを引き継ぎ、リス ・ ク回避の動きが強まったことが要因です。 2/9 (火) 日本株式は再び売られ過ぎ、 低金利が株価を下支え ☆2/8【米国の雇用統計(2016年1月)】 雇用は順調に拡大、失業率は5%割れ ポイント ・ 市場の混乱は、中国をはじめとした世界景気への不透明感や原油安への不安が引き続き影響してい ることに加え、欧州の大手銀行に対する信用不安が浮上していることも一因です。 2/10 (水) 豪ドルの足元の状況と今後の 見通し ☆ 2/12 2/12 (金) 足元の市場動向 (金) 米国の債券市場(2016年2 月) ・ オーストラリア準備銀行は、2月2日の会合で、政策金利を2.0%に据え置きました。景気や物価の動 向から判断すると、政策金利は当面のところ据え置かれると予想されます。 ・ 日銀の追加緩和によって拡大した日豪金利差は当面継続すると見られ、豪ドル円レートを支える見通 しです。 ・ 12日の日経平均株価は、2014年10月の日銀の金融緩和拡大以前の水準に下落しました。また、 米ドル円レートは11日の海外市場で一時111円を割り込みました。 ・ 株式市場では売られ過ぎの指標が目立ち、割安さも強まっています。世界経済の底堅い成長が続くと すれば、株価の調整や米ドル安円高の進行には行き過ぎ感があります。 ・ 米国景気は、雇用や所得環境から大きな下振れは無いと見られます。主要国での強力な金融緩和 と追加策の可能性もあり、市場は次第に安定化に向かうと考えられます。 ・ 2016年1月の米国10年債利回りは、低下しました。世界経済減速の懸念や原油価格の大幅な下 落などから、リスク回避の動きが強まったためです。 ・ 米社債スプレッド(国債との利回り差)は、リスク回避の動きが強まったため拡大しました。 ・ 物価の安定や利上げ観測の後退などから、国債利回りは当面、低い水準で推移しそうです。 当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。 (%) 9 非農業部門雇用者数(前月比、左軸) 同上3カ月移動平均(左軸) 失業率(右軸) 8 7 6 20 5 10 0 4 13/1 13/7 14/1 14/7 15/1 15/7 16/1 (年/月) (注)データの期間は2013年1月~2016年1月。 (出所)米国労働省のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 ☆2/12【足元の市場動向】 市場は過度に行き過ぎ、政策期待もあり徐々に安定化へ 日経平均株価と米ドル円レート (円) 22,000 (円/米ドル) 130 米ドル円レート(右軸) 20,000 122 18,000 114 112.4 16,000 106 14,952.61 14,000 日経平均株価(左軸) 12,000 98 90 14/1 ☆ は右の「グラフ・図表」を参照。 非農業部門雇用者数と失業率 30 低金利は、企業活動や株式市場にはプラスと考えられ、企業収益への注目が高まれば市場は徐々に ・ 安定化へ向かうと予想されます。 豪ドルの対円レートは、足元で軟調に推移しています。中国経済の先行きに対する不透明感、それに ・ 端を発する金融市場の混乱から、いわゆる「リスクオフの円高」が進んだためです。 (万人) 14/7 15/1 15/7 16/1 (年/月) (注)データの期間は2014年1月6日~2016年2月12日(米ドル円レートは、 日本時間15時まで)。 配当利回りは日経平均株価ベースのBloomberg L.P.による予想。 (出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 2 2016年2月15日 (No.401) 〈マーケットレポートNo.4,664〉 【2016年2月8日~2月12日】 3. 今週の主な注目材料 日付 米国 2/15 (月) 日本 10-12月期GDP(第1次速報値) 12月第3次産業活動指数 2/16 (火)2月NAHB住宅市場指数 1月新規マンション発売件数 12月機械受注 ☆ 2/17 1月住宅着工・建設許可件数 1月生産者物価指数 (火)1月鉱工業生産指数 連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月 26-27日開催分) ☆ 2/18 (火) 1月景気先行指数(コンファレンスボード) 1月貿易統計 1月消費者物価指数 2/19 (火) ☆ 今週の注目点 米国の金融政策を占う上で、前回FOMCの議事録が 海外景気の減速懸念や円高の環境下、製造 注目されます。 業の受注動向が注目されます。 欧州 ユーロ圏12月貿易統計 アジア・オセアニア・その他 インド1月卸売物価指数 中国1月貿易統計(15日までに公表) ドイツ2月ZEW景況感指数 ☆ ブラジル12月小売売上高 南アフリカ1月消費者物価指数 インドネシア金融政策委員会 ☆ ユーロ圏12月経常収支 豪州1月失業率 ユーロ圏2月消費者信頼感指数 英国12月小売売上高 EU首脳会合(18日~19日) トルコ2月消費者信頼感指数 欧州景気の先行きを見極める上で、ドイツの インドネシアで利下げ観測が強まっており、 景況感指数が注目されます。 中央銀行の決定が注目されます。 ※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。 先週の注目の「マーケット・デイリー」 2016年 2月 8日 米国の雇用統計(2016年1月) 雇用は順調に拡大、失業率は5%割れ【デイリー】 2016年 2月12日 足元の市場動向 市場は過度に行き過ぎ、政策期待もあり徐々に安定化へ【デイリー】 先週の「マーケット・ウィークリー」 弊社マーケットレポート 検索!! 2016年 2月 8日 先週のマーケットの振り返り(2016/2/1-/2/5)【ウィークリー】 先月の「マーケット・マンスリー」 2016年 2月 2日 先月のマーケットの振り返り(2016年1月)【マンスリー】 先週の注目の「マーケット・キーワード」 2016年 2月 9日 「街角景気」、先行き判断が上昇(日本)【キーワード】 当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。 3 (No.401) 〈マーケットレポートNo.4,664〉 2016年2月15日 【2016年2月8日~2月12日】 【重要な注意事項】 【投資信託商品についてのご注意(リスク、費用)】 ●投資信託に係るリスクについて 投資信託の基準価額は、投資信託に組み入れられる有価証券の値動き等(外貨建資産には為替変動もあります。)の影響により上下します。基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割 り込むことがあります。 運用の結果として投資信託に生じた利益および損失は、すべて受益者に帰属します。したがって、投資信託は預貯金とは異なり、投資元本が保証されているものではなく、一定の投資成果を保証す るものでもありません。 ●投資信託に係る費用について ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。 ◆直接ご負担いただく費用 ・・・申込手数料 上限3.78%(税込) ・・・換金(解約)手数料 上限1.08%(税込) ・・・信託財産留保額 上限3.50% ◆投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用・・・信託報酬 上限 年 2.052%(税込) ◆その他費用・・・監査費用、有価証券の売買時の手数料、デリバティブ取引等に要する費用(それらにかかる消費税等相当額を含みます。)、および外国における資産の保管等に要する費用等 が信託財産から支払われます。また、投資信託によっては成功報酬が定められており当該成功報酬が信託財産から支払われます。投資信託証券を組み入れる場合には、お客さ まが間接的に支払う費用として、当該投資信託の資産から支払われる運用報酬、投資資産の取引費用等が発生します。これらの費用等に関しましては、その時々の取引内容等 により金額が決定し、運用の状況により変化するため、予めその上限額、計算方法等を具体的には記載できません。 ※なお、お客さまにご負担いただく上記費用等の合計額、その上限額および計算方法等は、お客さまの保有期間に応じて異なる等の理由により予め具体的に記載することはできません。 上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三井住友アセットマネジメントが運用するすべての投資信託(基準日現在 において有価証券届出書を提出済みの未設定の投資信託を含みます。)における、それぞれの費用の最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により 異なりますので、ご投資をされる際には、事前に投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面等を必ずご覧ください。 ●投資信託は、預貯金や保険契約と異なり、預金保険・貯金保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また登録金融機関でご購入の場合、投資者保護基金の支払対象とはな りません。 ●投資信託は、クローズド期間、国内外の休祭日の取扱い等により、換金等ができないことがありますのでご注意ください。 三井住友アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号 加入協会:一般社団法人 投資信託協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 〔2015年12月30日現在〕 ■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結 果については、当社は責任を負いません。■当資料の内容は作成基準日現在のものであり、将来予告なく変更されることがあります。■当資料に市場環境等についてのデータ・分析等が含まれる場合、それらは過去の実績及び 将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料にインデック ス・統計資料等が記載される場合、それらの知的所有権その他の一切の権利は、その発行者および許諾者に帰属します。■当資料に掲載されている写真がある場合、写真はイメージであり、本文とは関係ない場合があります。 4
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