PDF版 - 三井住友アセットマネジメント

2016年1月25日
(No.398)
〈マーケットレポートNo.4,630〉
【2016年1月18日~1月22日】
1. 先週の市場動向
【先週の市場の振り返り】
<株式>
NYダウ(米国)
日経平均株価(日本)
DAX指数(ドイツ)
FTSE指数(英国)
上海総合指数(中国)
香港ハンセン指数(中国)
ASX指数(豪州)
先々週末
2016/1/15
先週末
2016/1/22
前週比
15,988.08
17,147.11
9,545.27
5,804.10
2,900.97
19,520.77
4,892.80
16,093.51
16,958.53
9,764.88
5,900.01
2,916.56
19,080.51
4,915.95
0.66%
▲1.10%
2.30%
1.65%
0.54%
▲2.26%
0.47%
<リート>
先々週末
先週末
前週比
S&Pグローバルリート指数
163.38
164.84
0.89%
<債券>(利回り)(%)
先々週末
先週末
2.035
0.221
0.540
1.662
2.052
0.240
0.484
1.711
米国10年国債
日本10年国債
ドイツ10年国債
英国10年国債
<為替>
先々週末
先週末
ドル円
118.78
128.26
1.0796
83.18
豪ドル円
116.98
127.71
1.0916
80.27
<商品>
先々週末
先週末
商品(CRB指数)
159.93
29.42
163.80
32.19
ユーロ円
ユーロドル
原油先物価格(WTI)
前週差
前週比
1.54% <為替>
0.43%
ドルは、円やユーロに対して上昇しました。週前半は、ドルは対円、対ユーロで一進一退の動きでしたが、週後半は、
▲1.10%
原油価格の反発などによるリスク回避の動きの後退やECBのドラギ総裁発言により、対円、対ユーロで上昇しました。
3.63%
前週比
2.42% <商品>
原油価格は、上昇しました。20日、一時イランの増産などへの思惑などにより、2003年以来の安値となる1バレル=
9.42%
26ドル台まで下落しました。しかしその後、値ごろ感などから反発し、32ドル台まで上昇しました。
為替(前週比)
10年国債利回り(前週差)
DAX指数(ドイツ)
2.30%
FTSE指数(英国)
ドイツ10年国債
豪ドル円
▲0.056%
3.63%
1.65%
NYダウ(米国)
0.54%
ASX指数(豪州)
0.47%
0.017%
米国10年国債
0.66%
上海総合指数(中国)
日本10年国債
1.54%
ドル円
0.019%
ユーロ円
0.43%
▲1.10%
日経平均株価(日本)
▲4.0%
<債券>
0.017
米国債の利回りは、小幅に上昇しました。週前半は、リスク回避の動きが強まり国債利回りは低下したものの、週後
0.019
▲0.056 半は、原油価格の反発をきっかけとしたリスク回避の動きの後退により、上昇しました。ドイツ国債の利回りは、ECBのド
0.049 ラギ総裁の3月の追加緩和示唆などから、低下しました。
株式(前週比)
香港ハンセン指数(中国)
<株式>
欧米の株式市場は上昇しました。週前半は、原油安の進行を受けリスク回避の動きが強まり、下落しました。しか
し、21日(木)、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が3月の追加緩和を示唆したことや、原油価格の反発をきっ
かけにリスク回避の動きが後退し、市場は反発しました。18日(月)の米国市場は祝日のため休場でした。
中国株式市場は、19日(火)公表の10-12月期のGDP成長率が前年同期比+6.8%と予想を下回り、金融緩
和や景気対策への期待が強まったことなどにより、反発しました。
日本株式市場は、下落しました。週前半は原油安の進行や世界経済の不透明感からリスク回避の動きが強まり、
20日(水)に、日経平均株価は終値ベースで2014年10月以来の安値をつけました。その後、原油価格の反発な
どからリスク回避の動きが後退し市場は反発しましたが、週間では3週続けての下落となりました。
英国10年国債
ユーロドル
0.049%
▲1.10%
▲2.26%
▲2.0%
0.0%
2.0%
4.0%
▲0.10%
▲0.05%
0.00%
※利回りの低下は債券価格の上昇を表します。
0.05%
0.10%
▲2.50%
0.00%
2.50%
5.00%
※ユーロドルのプラス表示はユーロ高・ドル安。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。
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(No.398)
〈マーケットレポートNo.4,630〉
2016年1月25日
【2016年1月18日~1月22日】
2. 先週のマーケット・デイリー/ウィークリー
1/18
テーマ
ポイント
(月) 先週のマーケットの振り返り
2016/1/11~1/15マーケットの振り返り
・
☆
☆先週の市場動向に関連する代表的な「グラフ・図表」
中国国家統計局は19日、2015年のGDP成長率を前年比+6.9%と発表しました。
12月の鉱工業生産や小売売上高は、前年同月比の伸びが前月を下回り、景気の減速傾向を示し
最近の指標から見る中国経済
ました。
(火)
(1月)
昨年、習主席は今後5年間は最低年6.5%以上の成長率を保つと明言したことから、中高速の成長
・ の維持に向け、金融緩和、財政拡大などが期待されます。足元、不動産市場の持ち直しも見られ、
年後半に景気は緩やかに持ち直すと予想されます。
・ トルコ中銀は19日、主要な政策金利である1週間物レポ金利を7.50%に据え置くと発表しました。
・
1/19
1/20
(水) トルコの金融政策(1月)
☆
1/20
1/21
(水)
日本株式市場は再び急落、
約4年ぶりの割安さに
(水) ブラジルの金融政策(1月)
・
物価高と景気減速の両方に配慮が必要な状況下、金融政策には手詰まり感が強く、中銀は様子見
姿勢を当面続けると思われます。
・
与党公正発展党(AKP)政権への配慮から、中銀は利上げをしにくいとの見方があります。景気や
中銀の独立性への懸念から、リラは上値の重い展開が当面続きそうです。
・
20日の日経平均株価は大幅に下落し、終値は、前日比▲632.18円の16,416.19円でした。市
場の混乱は、引き続き中国をはじめとした世界景気への不透明感や原油安への不安が背景です。
株式市場はリスク要因を過度に織り込んでいると見られ、売られ過ぎや割安さを示す指標が目立って
・
います。
・
日本企業の業績は、円高による下方修正があったとしても、2016年度に向け過去最高益を更新す
る見込みであり、市場は安定化へ向けた展開が予想されます。
・
ブラジル中銀は20日、大方の予想に反し、政策金利を14.25%に据え置くことを発表しました。
・
市場参加者や一部の中銀メンバーは、物価高是正のため利上げが必要との考えです。ただし、メン
バーの間では景気への配慮を重視する考えが優勢で、政策金利の据え置きが決定されました。
物価高と景気後退の両方への配慮が必要ななか、中銀の金融政策には手詰まり感が強く、レアルへ
・
の下押し圧力が警戒される展開が続きそうです。
1/21
1/22
(木)
IMFの世界経済見通し(1
月)
(金) ECBの金融政策と市場動向
・
国際通貨基金(IMF)は19日、昨年10月の見通しの改定を発表しました。2016年と2017年の
世界全体の成長率をそれぞれ3.4%、3.6%とし、いずれも0.2%下方修正しました。
・
先進国は安定した成長が見込まれます。新興国はブラジル、ロシアなどの今年の成長率が資源価格
の下落などから大きく下方修正されましたが、2017年にかけて上向く見通しです。
・
IMFは、需要創出と構造改革を組み合わせて、GDP成長率を引き上げることが喫緊の課題と指摘し
ました。
・
欧州中央銀行(ECB)は21日、現行政策の維持を決定しました。一方、ドラギ総裁は会見で、3
月に政策スタンスの再評価を行うとして、追加緩和を示唆しました。
・
今回は、12月に追加緩和を決めた直後の示唆でもあり、市場の想定外でした。ドラギ総裁の会見開
始後は、株価は上昇、ドイツ国債の利回りは低下、ユーロは対円、対米ドルで下落しました。
追加緩和の内容として、預金金利のさらなる引き下げ、国債などの購入策の期限再延長や規模の拡
・
大、購入対象の社債などへの拡大が予想されます。
☆ は右の「グラフ・図表」を参照。
当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。
☆1/19【最近の指標から見る中国経済(2016年1月)】
15年の成長率は6.9%、16年は年後半に回復へ
実質GDPと第3次産業GDP(四半期と年次)
(前年同期比、前年比、%)
9
実質GDP
第3次産業
8.4
8.3
8.3
7.8
8
7.2
7
8.3
8.0
7.8
(予想)
(予想)
7.3
7.0 7.0
6.9
6.8
6.9
6.5 6.5
6.6 6.6
6.5
6
15/
15/
15/
16/
16/
16/
10-12 1-3
14/
4-6
7-9 10-12 1-3
15/
4-6
7-9 10-12
16/
14
15
16
(年)
(年/月期)
(注)データは、2014年10-12月期~2016年10-12月期、2014年~2016年。2016年
および2016年1-3月期以降は三井住友アセットマネジメントの予想。
(出所)CEICのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
☆1/20【日本株式市場は再び急落、約4年ぶりの割安さに】
(円)
日経平均株価と人民元対円レート
(円/人民元)
22,000
21
20,000
20
18,000
16,000
14,000
19
日経平均株価
(左軸)
18
人民元対円レート
(右軸、オフショアレート)
17
12,000
16
14/1 14/4 14/7 14/10 15/1 15/4 15/7 15/10 16/1
(年/月)
(注)データは2014年1月1日から2016年1月20日(日本時間15時)。
(出所)Bloomberg L.P.のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
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2016年1月25日
(No.398)
〈マーケットレポートNo.4,630〉
【2016年1月18日~1月22日】
3. 今週の主な注目材料
日付
米国
1/25
(月)
1/26
(火)
1/27
(水)
1/28
(木)
日本
12月貿易統計
アジア・オセアニア・その他
11月S&P/ケース・シラー住宅価格指数
1月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
連邦公開市場委員会(FOMC、26日~27日)☆ 1月中小企業景況判断
12月新築住宅販売件数
12月耐久財受注・製造業受注
12月商業動態統計
10-12月期GDP(速報値)
1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)
1/29
欧州
ドイツ1月Ifo景況感指数
(金)
☆
今週の注目点
豪州10-12月期消費者物価指数
ユーロ圏1月消費者信頼感指数
ドイツ1月消費者物価指数(速報)
英国10-12月期GDP(速報値)
日銀金融政策決定会合(28日~29日)☆ ユーロ圏1月消費者物価指数(速報)☆
12月完全失業率・有効求人倍率
12月家計調査
12月消費者物価指数
12月鉱工業生産指数
12月住宅着工件数
今回のFOMCでは、政策金利の据え置きが予想され 世界的に金融市場の変動性が高まるなか、欧 3月に欧州中央銀行(ECB)の追加緩和
ています。米国の製造業には停滞感も出ており、
州では追加緩和が示唆されたこともあり、日銀の が見込まれるなか、1月のユーロ圏の物価上
FOMCの声明文での景気認識が注目されます。
基本的見解に変化があるか注目されます。
昇率が注目されます。
フィリピン10-12月期GDP
ブラジル12月失業率
南アフリカ金融政策決定会合 ☆
メキシコ10-12月期GDP
タイ12月製造業生産指数
南アフリカでは、資源価格や通貨ランドが
下落しており、11月の前回会合に続き利
上げが行われるか注目されます。
※各経済指標・イベントは予定であり、変更されることがあります。
先週の注目の「マーケット・デイリー」
2016年 1月19日 最近の指標から見る中国経済(2016年1月)15年の成長率は6.9%、16年は年後半に回復へ【デイリー】
2016年 1月20日 日本株式市場は再び急落、約4年ぶりの割安さに【デイリー】
先週の「マーケット・ウィークリー」
弊社マーケットレポート
検索!!
2016年 1月18日 先週のマーケットの振り返り(2016/1/11-/1/15)【ウィークリー】
先月の「マーケット・マンスリー」
2016年 1月 5日 先月のマーケットの振り返り(2015年12月)【マンスリー】
先週の注目の「マーケット・キーワード」
2016年 1月22日 「外国人旅行者」ビジネスは重要な産業に(日本)【キーワード】
当資料の最終ページに重要な注意事項を記載しておりますので、必ずご確認ください。
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(No.398)
〈マーケットレポートNo.4,630〉
2016年1月25日
【2016年1月18日~1月22日】
【重要な注意事項】
【投資信託商品についてのご注意(リスク、費用)】
●投資信託に係るリスクについて
投資信託の基準価額は、投資信託に組み入れられる有価証券の値動き等(外貨建資産には為替変動もあります。)の影響により上下します。基準価額の下落により損失を被り、投資元本を割
り込むことがあります。
運用の結果として投資信託に生じた利益および損失は、すべて受益者に帰属します。したがって、投資信託は預貯金とは異なり、投資元本が保証されているものではなく、一定の投資成果を保証す
るものでもありません。
●投資信託に係る費用について
ご投資いただくお客さまには以下の費用をご負担いただきます。
◆直接ご負担いただく費用 ・・・申込手数料 上限3.78%(税込)
・・・換金(解約)手数料 上限1.08%(税込)
・・・信託財産留保額 上限3.50%
◆投資信託の保有期間中に間接的にご負担いただく費用・・・信託報酬 上限 年 2.052%(税込)
◆その他費用・・・監査費用、有価証券の売買時の手数料、デリバティブ取引等に要する費用(それらにかかる消費税等相当額を含みます。)、および外国における資産の保管等に要する費用等
が信託財産から支払われます。また、投資信託によっては成功報酬が定められており当該成功報酬が信託財産から支払われます。投資信託証券を組み入れる場合には、お客さ
まが間接的に支払う費用として、当該投資信託の資産から支払われる運用報酬、投資資産の取引費用等が発生します。これらの費用等に関しましては、その時々の取引内容等
により金額が決定し、運用の状況により変化するため、予めその上限額、計算方法等を具体的には記載できません。
※なお、お客さまにご負担いただく上記費用等の合計額、その上限額および計算方法等は、お客さまの保有期間に応じて異なる等の理由により予め具体的に記載することはできません。
上記に記載しているリスクや費用項目につきましては、一般的な投資信託を想定しております。費用の料率につきましては、三井住友アセットマネジメントが運用するすべての投資信託(基準日現在
において有価証券届出書を提出済みの未設定の投資信託を含みます。)における、それぞれの費用の最高の料率を記載しております。投資信託に係るリスクや費用は、それぞれの投資信託により
異なりますので、ご投資をされる際には、事前に投資信託説明書(交付目論見書)や契約締結前交付書面等を必ずご覧ください。
●投資信託は、預貯金や保険契約と異なり、預金保険・貯金保険・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。また登録金融機関でご購入の場合、投資者保護基金の支払対象とはな
りません。
●投資信託は、クローズド期間、国内外の休祭日の取扱い等により、換金等ができないことがありますのでご注意ください。
三井住友アセットマネジメント株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第399号
加入協会:一般社団法人 投資信託協会、一般社団法人 日本投資顧問業協会、一般社団法人 第二種金融商品取引業協会
〔2014年4月1日現在〕
■当資料は、情報提供を目的として、三井住友アセットマネジメントが作成したものです。特定の投資信託、生命保険、株式、債券等の売買を推奨・勧誘するものではありません。■当資料に基づいて取られた投資行動の結
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将来の予想であり、今後の市場環境等を保証するものではありません。■当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが、その正確性・完全性を保証するものではありません。■当資料にインデック
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