PDF版 - 三井住友アセットマネジメント

2016年3月7日
(No.2,413)
〈マーケットレポートNo.4,699〉
米国の雇用統計(2016年2月)
雇用の増加ペースは月平均20万人超を維持
雇用者数は24.2万人増
サービス業の増加ペースが加速
50
(万人)
【非農業部門雇用者数と失業率】
(%)
非農業部門雇用者数(前月比、左軸)
同上3カ月移動平均(左軸)
失業率(右軸)
9
■2016年2月の非農業部門雇用者数は前月比
+24.2万人の増加となり、市場予想(ブルーム
バーグ集計)の同+19.5万人増を上回りました。
40
30
7
■過去2カ月で合計+3.0万人ほど上方修正された
こともあり、雇用の増加ペースは、3カ月移動平均で
+22.8万人と、+20万人超の水準を維持しまし
た。
20
6
10
5
■業種別では、製造業が5カ月振りの減少となったも
のの、サービス業と建設業の増加ペースが加速しま
した。
失業率は4.9%
賃金上昇率は前年比+2.2%
■失業率は前月比横ばいの4.9%でした。景気拡大
により労働供給(労働力人口)は大幅に増えまし
たが、それとほぼ同じペースで労働需要(就業者
数)も拡大したためです。
■賃金上昇率は前月比▲0.1%となりました。1月が
同+0.5%となっていた反動とみられます。前年同
月比でも前月の+2.5%から+2.2%に鈍化しまし
た。もっとも、労働需給が改善を続けていることを踏
まえると、賃金上昇率は今後、底堅く推移すると考
えられます。
8
0
4
13/1
13/7
14/1
14/7
15/1
15/7
16/1
(年/月)
(注)データの期間は2013年1月~2016年2月。
(出所)米国労働省のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
(前年同月比、%)
【賃金上昇率と自発的離職者比率】
4.0
3.5
(%)
13
賃金上昇率 (左軸)
自発的離職者比率(右軸)
12
3.0
10
2.5
9
2.0
7
1.5
6
1.0
4
07/3
09/3
11/3
13/3
15/3 (年/月)
(注)賃金上昇率は2007年3月~2016年2月。
自発的離職者比率は2006年5月~2016年2月。
自発的離職者比率は10カ月先行。網掛けは景気後退期。
(出所)米国労働省のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
利上げ継続だが、そのペースは緩やかなものとなる見込み
■失業率が5%を下回っていることから判断すると、米
国は完全雇用の状態にあると考えられます。これを
背景に2016年も利上げは継続される見通しです。
■ただし、物価が低い水準で安定していること、足元
の賃金上昇率が依然として低いことなどから、利上
げのペースは緩やかなものとなる見込みです。
2016年 3月 4日 米国のISM景況感指数(2016年2月)
2016年 2月25日 米国の住宅市場
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