吐物処理手順 1.哩吐された時の対応 近くにいるスタッフに声掛けを行い、ロ厘吐した人が居る事を伝えます。吐物周囲にIゴ 処理が終わるまで人を近づけないようにしましょう。幅吐した人を別の場所へ移動させま すが、再度堰吐するかもしれないので、ビニール袋を渡しておくと良いかと思います。篭 を開けることが出来れば窓を開けて下さい。 2.必要物品の紹介 ・ビニールエプロン・フェイスシールド付きマスク・帽子・プラスチック手袋4セット ・シユーズカバー・雑巾・新聞紙・ビニール袋2∼3枚 ・ペーパータオル※キッチンタオルを使用されても良いと思います。 、亜塩素酸ナトリウム用ペットボトル2本、ペットボトルの下に引いた黒い線の所まで 次亜塩素酸ナトリウムを入れ、水を入れます。(濃度はlOOOppm) ・水拭き用ペットボトル1本 3.実際に咽吐する 吐物が飛び散る範囲は半径2mと広く、眼に見えなくても周囲に飛び散っている事 があるので注意が必要です。 4.個人防護具の着用と準備 吐物による汚染や感染から自身を守るために必ず個人防護具を装着しましょう。ビニ ールエプロン、当院は、着脱がしやすく、吐物処理後にしっかりと流水と石けんによる手 洗いを行うためにビニールエプロンを使用しますが、袖付ガウンを使用されても良いと思 います。袖付ガウンを汚染しないように脱ぐ時は少し難しいと思いますので、注意して脱 がれて下さい。 次に帽子、フェイスシールド付マスクを着けますが、ゴーグルとマスクを使用されても 良いと思います。帽子、プラスチック手袋を2重装着します。シューズカバーを装着しま す。シューズカバーは、スーパーの袋を代用して使用する方法もあります。 次亜塩素酸入りのペットボトルを2本、水拭き用のペットボトル1本準備します。次亜 塩素酸ナトリウム入りと分かる様にキャップの色を変えています。 水拭き用の雑巾の雑巾を準備しますが、ビニール袋の中で雑巾を水で湿らし、固めに絞 っておきます。ビニール袋は水拭き用、次亜塩素酸ナトリウム用と分かる様に色を変える と良いと思います。次亜塩素酸ナトリウムも同様に、ビニール袋の中に雑巾を入れ湿らせ て準備します。新聞紙や雑巾を入れる大きめのビニール袋も広げて準備します。手袋 5.吐物処理 新聞紙もしくはペーパータオルで吐物を中心に広めに覆います。吐物が飛び散る範囲は 半径2mと広いです。次に新聞紙やペーパータオルの上から、次亜塩素酸ナトリウムを 振りかけて10分間放置します。新聞紙は次亜塩素酸ナトリウムを含むと、ガスが発生 すると言われていますが、使いやすい新聞紙を使用します。 覆っていた新聞紙やペーパータオルで吐物を外側から内側へ包みこむようにそお∼ と集めます。新聞紙やペーパータオルはビニール袋へ入れ、手袋、1重(外側)を外し ます。この時、汚染部分に触れないように注意しながら外し、新しい手袋を装着します。 次に、次亜塩素酸ナトリウムにて湿らせた雑巾で床を拭きます。拭くときは外側から内 側へ向かって一方向に拭きます。同じ面で二度拭きしない様に注意しましょう。雑巾はビ ニール袋に入れます。拭いたあとは、手袋、1重(外側)を外します。この時、汚染部 分に触れないように注意しながら外し、手袋はビニール袋へ入れます。 最後に、次亜塩素酸ナトリウムは金属腐食の可能性がある為、水拭きを行います。拭 くときは外側から内側へ向かって一方向に拭きます。同じ面で二度拭きしない様に注意し ましょう。雑巾はビニール袋に入れます。 6.個人防護具を外す シューズカバーを外します。手袋、ビニールエプロン、フェイスシールド付マスク、帽 子を自身が汚染しないように、外側に触れないようにして注意して外しましょう。ノロウ イルスにアルコール擦式製剤は効果が無いと言われていますが、個人防護具を外した後に 手指衛生を行いましょう。ペットボトルも使用したもの全て捨てます。 7.廃棄と手指衛生 手袋を装着し、ビニール袋の口を縛り、感染性廃棄物容器に入れます。感染性廃棄物容 器が無い施設は、ビニールの中の内容物に次亜塩素酸ナトリウムを振りかけて、感染性を 低下させて廃棄します。 処理後は、石鹸と流水で15秒以上かけて衛生的手洗いを行って下さい。 8.拭き残しの確認 吐物の中に蛍光塗料を混ぜています。ピンの中に残っている吐物にブラックライトを当 てる。拭き残しが無いか、ブラックライトを用いて確認したいと思います。(確認!) 9.終了 以上で吐物処理研修を終わりたいと思いますが、質問等がありましたらお願いします。
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