第1分科会「経営・ビジョン」の運営概要 【研 究 課 題 】「創意と活力に満ちた学校経営ビジョンと校長の在り方」 【研究の視点】(1) 将来を見据えた明確な学校経営ビジョンの策定 (2) 学校の役割を明確にした創造的な学校経営の推進 Ⅰ 分科会研究協議の運営計画 校長は様々な教育課題の改善や改革が進行している状況においては、まず、自校の実態から課題を明 確にすることが大切である。そして、不易の部分を踏まえつつ、流行の部分にも十分目を向け、重点化 と効率化を図りながら実効性のある解決を図ることが重要である。さらには、教職員が自信と誇りをも ち、学校教育を推進していくようにする必要がある。加えて、学校は、保護者や地域の人々と課題を共 有し、地域の中で揺るぎない存在となることが何よりも重要である。今、校長には、時代の潮流を的確 にとらえる先見性と教育活動全般にわたる力強いリーダーシップの発揮が求められている。 そこで、第1分科会では以下の2つを視点として研究課題を追求していく。「将来を見据えた明確な 学校経営のビジョンの策定」 「学校の役割を明確にした創造的な学校経営の推進」である。 明確な学校経営ビジョンとは、目標実現への具体的な手立てや道筋が明確に示されるとともに、教職 員や地域への働きかけが明瞭に意図されたものでなければならない。また、校長は、すべての教職員に 教育の担い手としての揺るぎない自信と誇りをもたせるために、子どもの未来をしっかりと見据えた学 校経営ビジョンを前面に掲げ、その具現化のための方策を明確にした取組を進めさせることが重要とな る。また、学校の役割とは、未来をしっかり見据え、地球の中の日本という広い視野で物事を考え、教 職員自らの使命感と高い指導力に基づいて、社会や人類の発展に貢献できる日本人を育成することであ る。 したがって、この二つの視点から、討議の柱を次のようにし最終的な話し合いの目的とした。 討議の柱を「子どもたちが生きる未来社会を見据えた明確な学校経営ビジョンをもち、創意と活力に満 ちた学校経営を推進していくための具体的方策を明らかにする。その時の校長のリーダーシップの在り 方(校長の果たすべき役割と指導性)を究明する」とした。 討 議 の 柱 「子どもたちが生きる未来社会を見据えた明確な学校経営ビジョンをもち、 創意と活力に満ちた学校経営を推進していくための具体的方策を明らかに する。その時の校長のリーダーシップの在り方(校長の果たすべき役割と指 導性)を究明する」 研究の視点 1「将来を見据えた明確な学校経営ビジョンの策定」にかかわっての討議 ・長期的展望に立ったビジョンの策定 ・ビジョンの積極的発信と具体的方策の「見える化」 研究の視点 2「学校の役割を明確にした創造的な学校経営の推進」にかかわっての討議 ・関係機関との協力関係の創出 昨年度日高大会第1分科会で課題として残ったこと、そして本年度の空知からの研究発 表で出された課題を参加者皆さんの地域や学校と絡めて、課題解決をしていく交流にしま しょう。 Ⅱ 昨年度の成果と課題(日高大会第1分科会より) ○将来を見据えた明確な学校経営ビジョンの策定という視点では、経営の重点の焦点化、数値化や 指導内容のスタンダード化等の重要性が協議され、改善のためのツールや方向性について実践の 交流がなされた。 ○社会の変化に対応するという視点では、校長は、先手の経営を意識する重要性、未来を読む経営 が必要であることが明らかになった。 ○創造的な学校経営の推進の視点では、経営改善のツールに教育委員会との協働による成果が報告 された。 ●職員の人材育成、人材活用のシステムづくりとそれに沿う意識改革をどう進めるか。 ●教育における学校と保護者・地域との役割分担を時代の要請を先取りし、どのように改善してい くか。 ●経営力の一つ、未来を予測した取組を、今後はこれまで以上にどう教育委員会や校長会とともに 創り上げるか。 Ⅲ 研究発表の概要 研究発表者 空知地区 滝川市立第二小学校長 山 田 誠 発 表 題 「ふるさとを愛し、自らの力で未来を拓きたくましく生きる人間の育成」 ~「生きる力」を育む学校づくりにおける校長のリーダーシップ~ 発表の要旨 空知校長会の取組 ○学びのひろがり特別委員会の取組 ○空知管内における経営ビジョンの具現化に向けた先進的な取組 滝川校長会の取組 視点1 ○事例1…重点目標の具現化に向けたロードマップの作成の取組 ○事例2…学力向上に向けたA小学校の取組 視点2 ○事例3…学校の魅力づくり事業の取組 ○事例4…滝川市道徳教育推進会議と連携した道徳教育の取組 ○事例5…家庭を離れ集団生活を送る「通学合宿」の取組 ○事例6…地域連携による合同下校訓練の取組 Ⅳ 協議の流れ 1 開会のことば 2 担当者の紹介 3 司会者挨拶 ◍ 日程確認・グループ編成等について 4 グループ内で名刺交換 5 趣旨説明 6 研究発表 7 情報交流・質疑応答 8 グループ討議(休憩含む) 9 休憩 10 全体交流 11 研究協議のまとめと今後の課題 閉会のことば … 3分 … 3分 … 6分 (13:00~13:03) (13:03~13:06) (13:06~13:12) … 5分 …10分 …20分 …10分 …90分 …15分 …40分 …15 分 (13:12~13:17) (13:17~13:27) (13:27~13:47) (13:47~13:57) (13:57~15:27) (15:27~15:42) (15:42~ ) ≪1分科会に参加される皆様へ≫ 各自資料(簡単な内容でよいです)を作成し、グループ内人数8枚程度印刷し持参しましょ う。 参画型分科会を目指すために、研究発表者も課題が解決してスッキリ、参加者も課題が解決してスッキリと いう分科会にしたいと願っています。そこで、下記のような資料をグループ内に配り、交流し合いませんか。 これはあくまでグループ(7~8人程度)で使用する資料で、資料を見て話をする方がより深い話し合いができ るであろうというねらいからです。 形式は全く自由です。 記載内容例 研究の視点1については各校のビジョン策定の現状・成果・課題を踏まえた課題究明をしますので、 「ビジョン策定の現状は」「ビジョンの発信方法は」 「見える化の取組は」 「ビジョンの実効性は」 研究の視点2については各校の創造的な学校経営の現状・成果・課題を踏まえた課題究明をしますので、 「学校の役割を明確にするとは」「子どもの夢の実現に向けた創造的な学校経営とは」 「創造的な学校経 営のための校長の方策は」 「そのための校長の役割は」 以上を、空知の課題でもあるのですが、皆さん自身の学校で、どうも「校長の果たすべき役割と指導性」 が発揮できないでいる場合何が原因なのか、究明しあいましょう。 プリント化が厳しい場合は、皆さんの作成した「学校経営方針」等でも構いません。
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